Classiq、アジア・太平洋地域マネージングディレクターを任命
日本を拠点とする広域な事業展開を本格的に推進
量子アプリケーション開発プラットフォームを提供するClassiq Technologies(本社:イスラエル・テルアビブ、CEO : Nir Minerbi、以下「Classiq」)は、グローバル戦略の一環として日本を中心とするアジア太平洋地域での事業展開を本格化させることを発表しました。これに伴い、日本・アジア太平洋地域統括マネージングディレクターとして田中晃(たなか あきら)を任命致しました。
Classiqは、本年5月に量子ソフトウェア業界として過去最大規模となる1億1,000万ドル(約165億円)の資金調達を完了し、累計調達額は約260億円に達しました。この大規模な資金調達は、Classiqの技術的優位性と将来性に対する投資家の評価であり、今後の事業成長をさらに加速させる礎となります。
これを受けて、Classiqではグローバル全体で製品開発の大幅な加速、パートナーの増強、人材採用の強化を実施し、田中は、韓国、台湾、シンガポール、オーストラリア、インドなどをはじめとするアジア・太平洋の諸地域における事業運営をリードします。
新たにアジア太平洋地域の統括を担う田中は次のようにコメントしています。
「現在、世界各地の企業や研究機関でさまざまな形式の量子コンピューターが開発されており、その進化はめざましいものがあります。Classiqの高水準プラットフォームを活用すれば、これから登場する先進的な量子コンピューターに備えつつ、すでに今から最適化された量子アプリケーション開発に取り組むことが可能です。私たちは、量子技術の実用化フェーズを迎える中、日本を含むアジア太平洋地域での産学連携を通じて、その社会実装を加速させてまいります。」
また、Classiqの最高経営責任者(CEO)であるニール・ミネルビは次のようにコメントしています。
「先端技術の導入において日本は世界をリードする存在であり、この度の田中氏の就任は、私たちがアジア太平洋地域全体をどれほど重要視しているかを示すものです。最近実施した1億1,000万ドルのシリーズC資金調達により、Classiqは地域のパートナーシップや人材への積極的な投資が可能となりました。これにより、金融からライフサイエンスに至るまでの幅広い業界の企業が、量子アプリケーションをゲート単位ではなく、スケールをもって設計できるようになります。田中氏の業界に対する深い知見と地域に根ざした洞察力は、現在のR&D(研究開発)を将来の競争優位へと変える力となるでしょう。」
この度の任命により、Classiqは量子技術分野におけるアジア太平洋地域での広域なエコシステムの構築を加速するとともに、研究・産業界を横断する連携を深め、来るFTQCの時代に備えて量子コンピューティングの現実課題解決への応用を支援してまいります。
Classiqについて
Classiq Technologiesは、量子アプリケーションの設計から実行までをワンストップで行う包括的なプラットフォームを提供しています。Classiqが開発した「Qmod(キューモッド)」は業界初の高水準モデリング言語であり、量子アルゴリズムの概念を直感的かつ高い抽象度で記述することを可能にします。ネイティブ構文、Python統合、およびグラフィカルエディタを活用することで、効率的で直感的な量子プログラムの開発を支援します。この高水準の記述式の量子アプリケーション開発環境*1により、従来型のゲートレベルでの手動設計とは異なり、量子回路生成を自動化することが可能です。これにより、量子ハードウェアに関する専門知識のない開発者においても、AI、機械学習(ML)、線形代数の知識を活かして量子コンピューティングを活用できるようになります。
さらに、Classiqのプラットフォームは、多様な量子ハードウェアおよびシミュレーターと連携しており、それぞれの制約条件に応じた最適な回路を自動生成します。これにより、開発者の負担を軽減し量子コンピューティングの全体的効率を大幅に向上させます。Classiqは、量子コンピュータ、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、量子シミュレータなどの先進的な計算ハードウェアプロバイダーと協業を進めています。
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)、HSBC、Samsung、インテーザ・サンパオロといった強力な投資家に支えられ、ワールドクラスの科学者・エンジニアチームが長年にわたり培ってきた量子コンピューティングの専門知識を基盤に、量子アプリケーション開発を変革する開発プラットフォームを提供しています。
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