ニンジンのむき方に大阪のツッコミ満載！梅田東縁日に北ベトナムスタイル揚げ春巻で参加【開成アカデミー日本語学校】
2017年8月20日、株式会社成学社の運営する開成アカデミー日本語学校の学生が学校行事の一環として北梅田地区まちづくり協議会主催の「梅田東縁日」に参加しました。
日本語を教室で勉強するだけではなく地域の方々との交流を積極的に行う中で活きた言語を学ぶ。さらにそこから日本文化や慣習を学び、日本での生活を有意義なものに、という想いから始まった、地域行事に積極的に参加するという試み。今回は、「梅田東縁日」に北梅田地区まちづくり協議会全面バックアップのもと、ベトナム揚げ春巻きの屋台を出しました。
今回、屋台で出すのは「お国料理」ということで、学生たちの話し合いで決まったのは、北ベトナムスタイルの揚げ春巻きです。ベトナム料理店から仕入れた料理を屋台で売るという簡単なスタイルではなく、自分たちで考えて、材料を調達し、調理しながら地域の方々としっかりコミュニケーションを取ることが目的です。本番前に、梅田東コミュニティー会館内のキッチンで本番と同じ状況で試作をする機会をいただきました。
■たくさんの大阪ツッコミは最良のトレーニング！？
8月20日、容赦無く太陽が照りつけ、最高気温は37度を超えた酷暑日、いよいよ本番です。まずは、下ごしらえ。大量の野菜をみじん切りにします。「みじん切り」という言葉がわからなかった学生は、強硬手段にでます。切り方をステップごとに説明したのです。ところが、手伝いに入ってくださったのは、ベテラン主婦や飲食店をされている方々ばかり。最終的にみじん切りになった材料に、地元大阪ならではの「ツッコミ」が入りました。「そないに、難しい切り方せんでも、もっとハヨできるでっ！（早くできるよ）」と。そして、今度は、学生たちが日本風のみじん切りを習う番です。程なくして、奇声（？）が聞こえ始め、キッチンが異様なもりあがりを見せます。野菜を剥いたり、切ったりするときの、ナイフの持ち方が真逆だったからです。「危ないんちゃうの！？」「てぇきらへんか？（手を切ってしまうんじゃないの？）」「ベトナム風のむき方なん？」テンポよく次から次へ、矢継ぎ早に出てくる質問に、頑張って答えようとしている初級クラスの学生たち。その様子を大阪での生活に慣れてきた上級クラスの学生が、からかいながらも、しっかり助け舟を出します。テンポが命の大阪のコミュニケーションは、いい会話のトレーニングになったようです。楽しそうに準備する様子に、キッチンは自ら「手伝いたい」とおっしゃってくださった方で準備してあった、包丁やまな板が足りなくなるほど、そして、最終的には立つスペースもないぐらいの満員になりました。
全くの善意だけで、快く学生たちを手伝ってくださった婦人会の方々。前日の盆踊りの疲れも見せず、気さくに話しかけやすい雰囲気をつくり、緊張気味の学生を和ませ、輪の中に入れるように様々な工夫をしてくださいました。初級クラスでまだまだ日本語でのコミュニケーションが難しい学生たちに対して、その日初めて覚えたベトナム語の「モッ、ハイ、バー」（1、2、3）を繰り返して、学生たちに笑顔を要求。子育てを含め、人生経験豊富な方々ならではの笑顔の引き出し方です。そのコミュニュケーション力の高さは学生もその他の参加者もどんどん輪に引き入れて行きます。当日参加していた学生たちはもちろんベトナム出身者ばかりではありません。他の国出身の学生たちも入り混じり混合チームで「イチ、ニー、サン！」と日本語で応戦します。
お客さんが会場入りするまで、あと15分。笑顔合戦は両者が勝者。一時は間に合うかなとヒヤヒヤした準備も、笑顔いっぱいで予定通りに完成。北ベトナム風揚げ春巻きは大好評で、イベントの早い段階で完売となりました。
今回、試作会でも本番のキッチンでも積極的に学生を手助けしてくださった方々は、梅田ゆかた祭りでもお世話になった方々ばかりです。「礼儀正しく、素直な学生さんが多い印象があるし、盆踊りも一生懸命練習していましたよ。交流する機会がもっとあったらいいなと思っています。」と嬉しい言葉をかけていただき「これからも地域交流活動に積極的に参加させていただこうと思っております。」と満面の笑みで答える学校運営スタッフでした。
学生たちが単に日本語を学ぶだけでなく、日本社会を理解し、円満な社会生活を送るため、『実践的な日本文化教育を提供することにより、日本社会で充実した生活を送ることをサポートする』ことを基本理念とし、学校の様々な活動を通じて、日本とアジアをはじめとする世界各国との良好な関係を築くことに微力ながらも貢献し、共に発展していくことを願っています。
（所在地：大阪市北区茶屋町、法務省告示校）
「そんなむき方するんやぁ！」「これしか知らないです」とコミュニケーションも活発に
今回、屋台で出すのは「お国料理」ということで、学生たちの話し合いで決まったのは、北ベトナムスタイルの揚げ春巻きです。ベトナム料理店から仕入れた料理を屋台で売るという簡単なスタイルではなく、自分たちで考えて、材料を調達し、調理しながら地域の方々としっかりコミュニケーションを取ることが目的です。本番前に、梅田東コミュニティー会館内のキッチンで本番と同じ状況で試作をする機会をいただきました。
試作会の様子
■たくさんの大阪ツッコミは最良のトレーニング！？
8月20日、容赦無く太陽が照りつけ、最高気温は37度を超えた酷暑日、いよいよ本番です。まずは、下ごしらえ。大量の野菜をみじん切りにします。「みじん切り」という言葉がわからなかった学生は、強硬手段にでます。切り方をステップごとに説明したのです。ところが、手伝いに入ってくださったのは、ベテラン主婦や飲食店をされている方々ばかり。最終的にみじん切りになった材料に、地元大阪ならではの「ツッコミ」が入りました。「そないに、難しい切り方せんでも、もっとハヨできるでっ！（早くできるよ）」と。そして、今度は、学生たちが日本風のみじん切りを習う番です。程なくして、奇声（？）が聞こえ始め、キッチンが異様なもりあがりを見せます。野菜を剥いたり、切ったりするときの、ナイフの持ち方が真逆だったからです。「危ないんちゃうの！？」「てぇきらへんか？（手を切ってしまうんじゃないの？）」「ベトナム風のむき方なん？」テンポよく次から次へ、矢継ぎ早に出てくる質問に、頑張って答えようとしている初級クラスの学生たち。その様子を大阪での生活に慣れてきた上級クラスの学生が、からかいながらも、しっかり助け舟を出します。テンポが命の大阪のコミュニケーションは、いい会話のトレーニングになったようです。楽しそうに準備する様子に、キッチンは自ら「手伝いたい」とおっしゃってくださった方で準備してあった、包丁やまな板が足りなくなるほど、そして、最終的には立つスペースもないぐらいの満員になりました。
まな板の置く場所もないぐらい満員になったキッチン
皮の剥き方の次にツッコミの多かったのは、ナイフを使った生卵の割り方でした
全くの善意だけで、快く学生たちを手伝ってくださった婦人会の方々。前日の盆踊りの疲れも見せず、気さくに話しかけやすい雰囲気をつくり、緊張気味の学生を和ませ、輪の中に入れるように様々な工夫をしてくださいました。初級クラスでまだまだ日本語でのコミュニケーションが難しい学生たちに対して、その日初めて覚えたベトナム語の「モッ、ハイ、バー」（1、2、3）を繰り返して、学生たちに笑顔を要求。子育てを含め、人生経験豊富な方々ならではの笑顔の引き出し方です。そのコミュニュケーション力の高さは学生もその他の参加者もどんどん輪に引き入れて行きます。当日参加していた学生たちはもちろんベトナム出身者ばかりではありません。他の国出身の学生たちも入り混じり混合チームで「イチ、ニー、サン！」と日本語で応戦します。
お客さんが会場入りするまで、あと15分。笑顔合戦は両者が勝者。一時は間に合うかなとヒヤヒヤした準備も、笑顔いっぱいで予定通りに完成。北ベトナム風揚げ春巻きは大好評で、イベントの早い段階で完売となりました。
完売に大喜びの学生と学校運営スタッフたち
今回、試作会でも本番のキッチンでも積極的に学生を手助けしてくださった方々は、梅田ゆかた祭りでもお世話になった方々ばかりです。「礼儀正しく、素直な学生さんが多い印象があるし、盆踊りも一生懸命練習していましたよ。交流する機会がもっとあったらいいなと思っています。」と嬉しい言葉をかけていただき「これからも地域交流活動に積極的に参加させていただこうと思っております。」と満面の笑みで答える学校運営スタッフでした。
梅田東縁日は大成功でした
学生たちが単に日本語を学ぶだけでなく、日本社会を理解し、円満な社会生活を送るため、『実践的な日本文化教育を提供することにより、日本社会で充実した生活を送ることをサポートする』ことを基本理念とし、学校の様々な活動を通じて、日本とアジアをはじめとする世界各国との良好な関係を築くことに微力ながらも貢献し、共に発展していくことを願っています。
（所在地：大阪市北区茶屋町、法務省告示校）
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