健康経営は「社会的健康」「感情的健康」の実現から
~NECの協力のもと試行的取り組みを推進~
NEC様からのエンドースメント:「社会的健康」「感情的健康」の実現に向けて
NECは、従来から社員の健康推進に取り組んでおり、2019年に「NECグループ健康宣言」を制定。「Better Condition, Better Life」という健康スローガンの基で、単に病気にならなければよいということではなく、社員のヘルスリテラシーの向上や、社員自らが心身のコンディション(健康状態)を整えて自律的に行動できるような支援を行っています。
NEC 人事総務統括部ピープルサクセスグループでは、世界保健機関(WHO)が定義する健康(身体的、精神的、社会的に満たされた状態)の一つである「社会的健康」に注目しています。上司部下や同僚同士において有意義なつながりを持ち、自分の居場所を感じられている状態を「社会的健康」と捉えています。また、その背後にある自分の感情や考え方に気づき、コントロールすることで主体的かつ前向きに活動できる状態を指す「感情的健康」にも目を向けていく必要があると考えています。これら「社会的健康」「感情的健康」に対して、株式会社コミュニティオが手掛けているSELの考えがつながる可能性を感じたことから、SELのセミナーやワークショップを開催していただきました。社会性や感情等の目に見えないものに対する計測やレポーティング手法の開発、SELの効果の見極めなどを考えながら、まずは特定の職場や対象者に絞った取り組みを行い、今後、NECグループに展開していきたいと考えております。
また、株式会社コミュニティオが提供する、感謝・称賛を送り合えるデジタルサンクスカード「TeamSticker(チームステッカー)」を導入し、認め合い高め合う文化の醸成を目的としたプロジェクトも推進しています。お互いにどう思っているのか気持ちや感情を伝え合うことができ、職場での協力や助け合いを促進することができるので、「社会的健康」「感情的健康」の改善にもつながると考えています。同時に、社会的にも感情的にも健康な人が職場で感謝・称賛をたくさん送ってくれることでほめるカルチャーを醸成することを促進し、「社会的健康」「感情的健康」とほめるカルチャーが相乗的に機能するような正の循環も構築できると期待しています。
NECは、「2025中期経営計画」で目標として掲げる「Employer of Choice-選ばれる会社へ」の実現のために、健康経営活動を通じて従業員一人ひとりの「働きがい」の実感を高め、心身のコンディションの向上に貢献していきます。
なお、今回の導入に関するインタビュー記事は以下からご覧いただけます。
▼NEC様インタビュー記事①:社会的健康の一歩前に、感情的健康があった
URL: https://teamsticker.jp/magazine/case/nec-sel-01
▼NEC様インタビュー記事②:ほめあえるチームは、強い
URL: https://teamsticker.jp/magazine/case/nec-sel-02
SEL(social and emotional learning、社会性と情動の学習)について
SELについては、「自己の捉え方と他者との関わり方を基礎とした、社会性(対人関係)に関するスキル、態度、価値観を身につける学習」(小泉, 2011)と説明されています。米国では、SELの世界的推進組織(NPO)であるCASEL(Collaborative for Academic, Social and Emotional Learning)が1990年代から牽引し、子どもが社会で生きていく力を高めるための取り組みとして非常に注目を集めている分野です。日本でも、1999年に小泉がSELに関する書籍の編訳をしたことが契機となって知られるようになり、学校や教育現場を中心に広まってきました。他者とより良い関係を築くための社会性については、教育現場だけでなくビジネスシーンでも重点項目となっていることから、株式会社コミュニティオでは、SELの第一人者であり福岡教育大学 名誉教授である小泉 令三(博士(心理学))氏を招聘し、教育現場向けで開発されてきたSELプログラムを社会人向けに展開する研究開発に着手しています。
SELについての詳細は以下からご覧いただけます。
▼SELに関する記事(前編):子どもの能力を育む4つのステップ
URL: https://communitio.jp/column/SEL001-reizo-koizumi
▼SELに関する記事(中編):社会性と情動に関する8つの能力が身に付く
URL: https://communitio.jp/column/SEL002-reizo-koizumi
▼SELに関する記事(後編):ワーク・エンゲージメントを高めるための土台となる
URL: https://communitio.jp/column/SEL003-reizo-koizumi
社会人向けSELに関する最新研究の進捗は以下からご覧いただけます。
▼産業・組織心理学会 第38回大会発表論文:社会人向け SEL プログラムの提案 -SEC-8W 尺度の開発と SEL-8W プログラムの試行実践-
URL:https://communitio.jp/column/SEL-abstract-of-conference-presentation
コミュニティオのプロダクトと今後の展望
近年、世界的な潮流としてESG経営が重視されているものの、人と人の関係性や従業員と企業の関係性を示しているはずの「Social」に関する議論が日本企業の間でも活発化してきたのは、ここ数年のことと感じています。企業は人と言われるとおり、「人」が企業の競争力を生み、イノベーションを起こす源泉であるという理解が、人的資本経営の広がりとともに共通認識となりはじめたことが背景にあるのだろうと受け止めています。また、DE&Iを重視する経営が求められる現代においては、おおよそ全ての日本企業が自社ではたらく「人」の個性を尊重し、働きやすい環境の整備に注目が集まってきました。それでもなお、「Social」についての取り組みが、他のESG構成要素である「Environment」や「Governance」と等しい優先度で扱われているとは言い難いと感じられます。
この点に課題認識をもった私たちコミュニティオは、今やビジネスプラットフォームとしてすっかり浸透したMicrosoft Teams上から、従業員同士の関係性の強化、企業と従業員の関係性の再構築を支援するサービスを磨いてきました。コミュニティオは、最新のテクノロジーとアカデミックな研究成果をエビデンスとして、組織コミュニケーション強化を支援し、より良い企業組織文化を醸成するサービスの提供を通じて、日本社会の「Socialをアップデート」することを通じてよりよい社会作りに貢献してまいります。
■Microsoft Teams次世代型サンクスカード「TeamSticker(チームステッカー)」
チームステッカーは、感謝と称賛を伝えるデジタルサンクスカードサービスです。Microsoft Teamsに対応し、NECをはじめとする働き方改革先進企業を中心にお選びいただいています。「すべての人が楽しく働く世界」の実現を目指して、私たちは世界に笑顔で働く人々を増やすことに全力で取り組んでまいります。
【サービスURL】:https://teamsticker.jp/
■Microsoft Teams全社一斉配アプリ「NewCommunicator(ニューコミュニケーター)」
ニューコミュニケーターは、Microsoft Teamsで数万人を超える送信先に対しても一斉通知できるブロードキャスト機能を実現します。多くの従業員を有する会社では、従業員全体に連絡を確実に伝えることも難しく、その課題は従業員の増加と比例して大きくなります。ニューコミュニケーターは、企業と従業員一人一人とのインナーコミュニケーションの課題を解決することで、企業に対する従業員エンゲージメント向上を支援するツールです。
【サービスURL】:https://newcommunicator.jp/
株式会社コミュニティオについて
コミュニティオは、2019年にゲーム会社のR&D部門がスピンアウトして設立された会社です。
ブロックチェーン技術由来の高い技術力を擁するエンジニアチームと、導入から運用までエンタープライズ企業を密接にサポートするカスタマーサクセスチームを軸に、企業の組織強化に特化したSaaSサービスの提供をしております。コミュニティオではビジョンの実現に向かって共に働く仲間を募集しております。
【採用募集ページ】:https://communitio.jp/recruit
社名 :株式会社コミュニティオ
本社所在地 :東京都中央区八重洲1丁目5-20 東京建物八重洲さくら通りビル1F
代表者 :代表取締役 嶋田健作
資本金 :1億円
設立 :2019年3月19日
※Microsoft、Microsoft Teamsは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
※掲載されている社名又は製品名は、各社の商標又は登録商標です。
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