聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院とNeoX、医療に特化した高精度AI技術による持参薬処方の登録支援システムの共同研究を開始

持参薬確認・登録業務の効率化を通じて、医療安全性の向上と薬剤師がより専門性を発揮することができる業務環境の実現を支援します。

NeoX株式会社

 NeoX株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:何 書勉、以下「NeoX」)は聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(所在地:神奈川県横浜市旭区矢指町1197-1、病院長:明石 嘉浩)と共同で、AI技術を活用した「持参薬処方の登録支援システム」に関する共同研究を開始いたしました。

本研究では、高度な安全管理と厳格な情報セキュリティが求められる医療現場の規定に準拠した、外部ネットワークから完全に遮断された院内ローカル環境で高精度に稼働する「オンプレミス(完全オフライン)型 AI-OCRシステム」を新たに構築します。この研究を通し、患者様の個人情報を院外に出すことなく、病院内の持参薬登録業務における大幅な効率化と医療安全性の向上を目指してまいります。

◾️共同研究の背景と課題 

 近年、医療現場において、入院患者様が普段服用している「持参薬」の確認は、安全かつ適切な薬物治療を行ううえで不可欠な業務となっています。入院時に患者様が服用している薬剤情報を正確に把握することは、処方薬との相互作用や重複投与の回避、術前の休薬管理など、医療安全を担保するうえで極めて重要です。

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院では、従来、入院当日に実施していた持参薬確認について、より安全性を高める目的から、予定入院患者様を対象に、入院前の外来受診時点で確認する体制を整備してきました。これにより、医師が事前に治療や処方の計画を立てやすくなり、手術や検査の準備をより円滑に進めることが期待されています。

一方で、持参薬確認には、薬の特定、服薬状況の確認、電子カルテへの入力、病院の採用薬への変更作業を含め、1患者様あたり最低でも20分を要しており、薬剤部全体の業務負担が増大しています。(現在 最大20件/日、延べ所要時間 約6.5時間)そのため、人員不足と業務逼迫により、持参薬確認・登録業務の負担増加が課題となっています。

特に、術前に休薬管理が必要な薬剤については、確認漏れが手術や検査の準備、治療スケジュールに影響を及ぼす可能性があります。こうした背景から、持参薬情報の確認・登録業務をより正確かつ効率的に行える体制づくりが求められています。


◾️期待される効果

そこで本研究では、医療に特化した高精度AI-OCRを活用し、持参薬情報の確認・登録作業の効率化を通し、薬剤師の業務負担軽減と医療安全性の向上を目指します。具体的には、以下のような効果が期待されます。

  • 業務効率の大幅な改善
    入力作業を自動化することで、1患者あたりの所要時間が大幅に削減され、薬剤師の業務負担が軽減される。これにより、持参薬確認における電子カルテ入力を、現在の約10分から数十秒に短縮することを目指す。

  • 医療安全体制の強化
    入力ミスや確認漏れといったヒューマンエラーのリスクを抑制し、休薬漏れによる手術延期などの医療事故の未然防止に寄与する。

  • 院内採用薬への変換・候補提示による判断支援
    患者様の持参薬に対応する院内採用薬がない場合にも、病院の採用薬情報をもとに代替候補を提示することで、薬剤師による確認・判断業務を支援する。

  • 薬剤師の専門性の活用
    定型的な作業を自動化することで、薬剤師がより専門性の高い業務に集中でき、医療チーム全体の質的向上が期待される。

  • 将来的な応用展開
    本システムは、外来診療や在宅医療においても活用可能であり、医療全体の効率化と質の向上を支える基盤となりうる。

◾️1億枚の解析実績を「オンプレミス環境」へ。病院の厳格な基準に応える、現場最適化されたAI-OCR技術

 NeoXが提供するAI-OCR「薬師丸賢太」は、導入薬局 7,000店舗、累計1億枚を超える処方箋の読み取りを行い、その精度と機能の改善を続けてまいりました。

この豊富なデータ解析の実績やノウハウにより、複雑な処方箋や手書きを含む多種多様なフォーマットを数秒で認識し、精度99.9%*を超える高い精度でデジタル化することが可能です。 また、単なる文字認識ではなく、AIが文脈を理解することで、薬の採用規格への自動変換機能も備えており、薬局での一連業務の効率化に貢献しています。

*(※当社にご報告いただいた不具合報告をもとに算出。既存サービスにおける実績であり、本共同研究で構築する病院向けシステムの性能を示すものではありません)

今回の共同研究では、この技術を用い、「薬品情報提供書」やお薬手帳に貼付されたシール、さらには患者様がお持ちになった薬品のバーコードの読み取りと自動登録に関する実証を行います。 


また、本システムは、病院内の厳格なセキュリティ規程に準拠した「オンプレミス環境(院内サーバー設置型)」で運用されます 。

一般的に、高度なAIシステムはクラウド(オンライン環境)の膨大な計算リソースを用いて稼働するため、外部ネットワークから完全に遮断されたローカル環境で高精度かつ高速にシステムを動作させることは、技術的に極めて難易度が高いとされています。 NeoXでは、これまでに培った独自の技術を結集し、病院という特殊かつ厳格な医療領域のために、サーバーを完全にローカル(院内設置)環境へ反映させた、新たなシステムを構築いたします。

患者情報の院外持ち出しを伴わない運用により、高い水準の情報管理と業務負担軽減の両立を目指します。

◾️今後の展望

本件は、病院への視察や業務フローの確認など、現場の具体的なニーズと課題の明確化を段階的に行ってまいりました。今後はシステム構築や実証テストを行い、患者様の安全性の確保と、医療従事者の業務負担の軽減に貢献いたします。また、将来的には、入院業務だけでなく、紹介状をお持ちの外来患者様への持参薬登録作業にも技術を応用し、医師の診察前負担軽減にも努めてまいります。

◾️メッセージ

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 薬剤部 副部長  松崎貴志先生

文字認識AI技術を活用した持参薬処方の自動登録システムは、持参薬確認に伴う入力作業を効率化し、電子カルテへの登録時間の短縮や入力ミスのリスク低減を図るものです。

これにより、薬剤師の業務負担を軽減するとともに、より多くの患者様に対応できる体制の構築につなげます。また将来的には、外来診療における紹介患者様への継続処方入力において、医師の業務支援にも応用され、病院全体の診療効率向上に寄与することを期待しています。


◾️薬師丸賢太とは

「薬師丸賢太」は、NeoXが開発・提供する調剤薬局向け処方箋入力支援AI-OCRサービスです。処方箋画像をAIが解析し、レセコンへ自動出力することで、入力業務の負担軽減とヒューマンエラーの削減に貢献します。全国7,000店舗以上に導入され、累計1億枚以上の処方箋読み取り実績を重ねるなど、薬局現場で広く活用されています。

薬師丸賢太 https://www.yakumaru.ai/

◾️聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院


所在地:神奈川県横浜市旭区矢指町1197-1

病院長:明石 嘉浩
ホームページ:https://seibu.marianna-u.ac.jp/

【会社概要】

NeoX株式会社
所在地:東京都渋谷区
代表者:代表取締役 何 書勉
事業内容:医療・調剤業界向けAIソリューションの開発・提供
公式サイト:https://www.neox-inc.com/
薬師丸賢太:https://www.yakumaru.ai/
スマート薬局:https://www.yakumaru.ai/aipharmacy
薬師丸数子:https://www.yakumaru.ai/kazuko

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会社概要

NeoX株式会社

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URL
https://www.neox-inc.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿1-19-19 恵比寿ビジネスタワー2F
電話番号
03-6869-8327
代表者名
何 書勉
上場
未上場
資本金
500万円
設立
2016年12月