エンジェルラウンド株式会社が2024年に投資実行した12社のまとめと2025年の投資フォーカス領域を発表
2024年に投資した12社を発表し、2025年の注力投資領域を公開 ~ソリッドベンチャーへの注力をさらに強化~
エンジェルラウンド株式会社(所在地:東京都豊島区、代表取締役:大越 匠、以下「当社」)は、2024年に計12社の“ソリッドベンチャー”へ投資を実施しました。これらの企業はいずれも設立6年未満ながら、ヘルスケアやAI、SaaS、レガシーセクターDXなど多彩な領域で堅実な売上・利益を確保しつつ、新たなチャレンジを推進しています。投資先の58%が2025年に新たなラウンドを予定しており、BtoB10社・BtoC2社というバランスの取れた構成が特徴です。起業家の平均年齢は約31歳で、在学中に起業した方や複数の事業を手掛けるシリアルアントレプレナーなど、多様なキャリアが集結しています。当社が2024年に投資した全12社の情報をとりまとめたレポートを公開いたします。本レポートでは、各投資先の設立年・事業領域(BtoB / BtoC)・今後のラウンド予定などを数値とともに整理し、ソリッドベンチャーとしての成長性を可視化しています。当社は、IPOや大型M&AだけでなくスモールEXITも視野に入れたサポートを提供し、堅実な収益基盤を持ちながら革新的な事業に挑戦するソリッドベンチャーをこれからも支援してまいります。
2024年 投資先12社のまとめ
投資先一覧
当社が出資した12社はいずれも、“ソリッド”な売上・利益を保持しながら新たなチャレンジを模索する企業です。各社の設立年、所在地、代表者の年齢層、事業ドメイン(例:ヘルスケア、AI受託、SaaS、レガシーセクターDX、HR、ClimateTech)など、多角的なアプローチを通じて成長を続けています。
数値でみる投資先(成長性の可視化)
各社、様々な指標で堅実な成長を行っています。創業初期のエンジェルラウンド・プレシード・シードに特化した投資をしているため1年タームで急激な変化をしている場合が多くあります。
2025年のラウンド予定
2024年に投資実施をさせていただいた各社に2025年での新たなラウンド可能性についてヒアリングした結果、全体の58%の7社が新たなラウンドに進む予定であるという結果になりました。また、その他の5社についても事業やKPI進捗によって検討するという回答になっています。
投資カテゴリー:BtoB / BtoC
BtoB 企業:10社
BtoC 企業:2社
ソリッドベンチャーを支える両領域にバランスよく投資することで、さまざまな市場ニーズに対応するエコシステムを築いています。
投資ドメイン
投資ドメインは幅広く投資をしています。ヘルスケア・AdTech・HRTech・AI・Eコマース・レガシーセクターDX・SaaS・ClimateTech。各社の共通としてあるのは、起業家がもともと領域の中の人などで各ドメインで深いインサイトをもっていること。そして、そのドメインで新しい事業ドメインを‘’発見‘’していることです。さらに、そこでソリッドな事業を展開していることです。ソリッドベンチャーとして着実な売上を持ちつつ、最先端技術や新しいビジネスモデルに挑戦する企業が目立ちます。
投資先:設立年
調達ラウンドがシード以下を多く占めるため、会社設立年数は6年未満となっています。設立が6年未満ですが、多くの投資先がすでに売上・利益を着実に積み上げておりソリッドな事業を展開しています。
投資先:年齢
当社ファンドは「U30s(30代未満)」への投資をコンセプトにしてます。12社の投資先起業家の年齢分布で平均年齢は約31歳です。在学中に起業された方や事業会社を経て起業している方、会社を複数運営している方、売却経験のあるシリアル起業家などみなさん様々なキャリアをご経験されています。
投資先エリア
国内は首都圏中心になっていますが(調達のタイミングで拠点を東京に移転されているところが多数)、今後は地方のソリッドベンチャーへ積極的に投資をしていきます。
投資ラウンド
当社ファンドはファンド方針としてプレバリュー5億円以下をメインに、プレシード・シードラウンドに投資をしています。2024年に投資をした12社は、既存事業で安定的な収益をあげながら新しいチャレンジをしているソリッドベンチャーがほとんど。ラウンドはシード以下でご出資をさせていただいています。
背景と当社の投資方針
スタートアップ投資のEXIT戦略はIPOや大型M&Aが主流とされてきましたが、当社は「ソリッドベンチャー」に着目することで、exit戦略をスモールEXIT含む多様な道筋を提示してまいりました。
既存のJカーブモデルを期待する投資家が多い中、ソリッドベンチャーに対して投資と伴走支援を行うVCファンドは極めて少ないのが現状です。当社は、堅実な事業基盤をもとに新しい挑戦を続ける起業家を支援することが、イノベーションを生み出す新たなパターンにつながると考えています。
スタートアップではなくソリッドベンチャーに投資をする理由
これまでの12社は、見る人が見たら、一見少し変わった事業で通常エクイティ調達の必要がないようなソリッドな投資先です。まだ詳細を公開していないところがほとんどですが、これから少しづつリリースをしていきます。
そもそも当社ファンドがソリッドベンチャーに投資する理由ですが‥‥
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スタートアップに投資するVCはとてもたくさん存在している
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ただし、既存事業(受託・代理店・人材ビジネス・コンサルなど)でソリッド的な売上や利益を薄く出している企業に投資するVCは少ないと感じていた
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個人的にJカーブビジネスの存続難易度が高いと考えてた
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売上/利益のある企業は1度や2度の失敗があっても「打席に立ち続けることができる」
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会社にお金が入ってくる事業体であれば、資金ショートに追われ続ける起業家よりも圧倒的に精神衛生がいい
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ファクトベースで分析しても毎年IPOしている企業のうち多くがソリッドベンチャーである認識
上記6点が大きくあります。
さまざまなファンドが各々いろんなコンセプトで投資をしていますが、当社は引き続きブレずに「ソリッドな事業を有していながらスタートアップ的なチャレンジをしようとするソリッドベンチャー」に投資をしていきます。
今後の展望
2025年も、ソリッドベンチャーに特化した投資を継続していきます。注目しているのは、人材関連、コンサル、BPOといった「人×売上」による人的リソースを中心に収益を生み出すモデルです。一見差別化が難しく、「今更参入するのか?」という声が上がるような巨大市場でも、上場を果たした企業や急成長しているソリッドベンチャーを見ていると、(1)巨大な市場にあえて後発参入し、(2)上流工程を押さえてクライアントを獲得し、(3)採用にアクセルを踏むことで成功を収めているケースが多くあります。こうした成長戦略を展開できる領域に投資機会を見出し、2025年も積極的に支援を行ってまいります。
エンジェルラウンド株式会社について
会社名 :エンジェルラウンド株式会社
代表者 :大越 匠
事業内容:エンジェルラウンド・ソリッドベンチャーに特化したベンチャーキャピタルファンドの運営
お問合せ:info@angel-round.com
当社が運用しているファンドは、スタートアップ起業家の多様なキャリア形成とEXITの選択肢をIPOだけでなくスモールEXITにもフォーカスできるよう「アーリー投資 × 最小限のファンドサイズ」というファンドコンセプトにしています。これまでのスタートアップ投資におけるEXITでは、IPOまたは大型M&Aをメインの目標にすることが多くありました。当ファンドの投資先にはIPOを視野に入れながら、同時にスモールなEXITも見据えられるようにしていきたいと考えています。詳細は以下プレスリリース参照ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000126206.html
また、投資先は「ソリッドベンチャー」に特化して投資をしております。Jカーブモデルのスタートアップに投資するVCファンドが多い中、ソリッド的な売上や利益を薄くても出している企業に投資するVCファンドはほとんどありません。弊社ファンドは堅実な事業を持ちながら、常に新しいチャレンジを模索しているソリッドベンチャーに寄り添う方針を持っています。
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