大阪けいさつ病院、手術支援ロボット「ダビンチSP」を用いた中咽頭がん手術を実施
低侵襲かつ整容性に配慮した先進的咽頭がん手術を導入
令和8年6月8日(月)、大阪けいさつ病院は、手術支援ロボット「ダビンチXi」を用いたロボット支援下中咽頭癌手術を、耳鼻咽喉科・頭頸部外科 部長 福角 隆仁医師の執刀により実施しました。
■ 体への負担を軽減、機能温存へ ―手術支援ロボット「ダビンチXi」の特徴
手術支援ロボット「ダビンチXi」は、数か所の小さな切開部から手術器具と3D内視鏡を挿入し、従来の腹腔鏡手術と比べ、より精緻で低侵襲な手術が可能とされています。主に泌尿器科や婦人科領域をはじめ多くの領域で広まっていますが、2022年より咽喉頭がんに対しても保険適応が認められるようになりました。耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域では全国86の実施施設のうち58施設が大学病院となっています。大阪では当院を含めた8施設で手術が行われています。*
*2026年5月14日時点 日本頭頸部外科学会 頭頸部ロボット支援手術 実施施設認定一覧をもとにした集計
今回実施したロボット支援下中咽頭癌手術は、従来の経口的手術と比較して、より複雑な操作を円滑に行うことが可能で、狭い口腔内を拡大して立体的に観察することができるほか、360度可動するロボットアームにより高精度な操作を実現します。
咽頭がん治療においては、治療成績のみならず、術後の生活や心理的側面への配慮も重要です。本手術では、機能の温存に加え、腫瘍周囲に適切な安全域を確保しやすく後遺症の少ない治療として注目されています。
当院耳鼻咽喉科・頭頸部外科では、これまでの診療経験をもとに、ロボット支援手術の導入に取り組んでいます。ロボット手術の特性を踏まえ、適応や実施体制を検討しながら本術式を導入しました。今回の手術の結果を踏まえ、今後は単孔式手術支援ロボット「ダビンチSP」を用いた高難度手術の実施を予定しており、今後も体への負担に配慮した手術の提供を目指してまいります。


■ 当院のロボット手術への取り組み
当院の「先端ロボット手術センター」では、今回使用した「ダビンチXi」、単孔式の「ダビンチSP」、昨年7月に導入した最新モデル「ダビンチ5」、良性疾患にも適応可能な「Senhance」、人工膝関節手術用の「Mako System」を含む計5台の手術支援ロボットを稼働させており、幅広い疾患・症例に対応しています。
今後も当院は、先進的な医療技術の導入と、安全で質の高い医療の提供を通じて、地域医療への貢献に努めてまいります。
■ 執刀医から患者さんへメッセージ(耳鼻咽喉科・頭頸部外科 福角 隆仁 部長)
当科では、がん治療の成績向上だけでなく、患者さんの治療後のQOL(生活の質)向上を目指し、低侵襲なロボット支援手術の体制を整えてまいりました。今回のダビンチXiによる手術の導入は、当院の頭頸部がん治療における大きな一歩です。頭頸部癌治療に関する患者さんの副作用を少しでも軽減し、より安全で確実な治療を届けることが私たちの使命だと考えています。今後は単孔式のダビンチSPの導入なども視野に入れ、常に最先端の医療技術を追求しながら、地域の皆様が質の高い先進治療を身近に受けられるよう、尽力してまいります。

■ お問い合わせ
診療内容等に関してご不明な点がございましたら、当院耳鼻咽喉科・頭頸部外科または地域医療連携センターまでお気軽にお問い合わせください。
電話:06-6771-6051
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