MBKデジタル、三井物産の株主総会に質疑応答支援AIを導入

「答えを出すAI」から「判断を支えるAI」へ。迅速かつ的確な応対が求められる現場でのAI活用を支援

株式会社MBKデジタル

株式会社MBKデジタル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:芹澤 新、以下MBKデジタル)は、株主総会における質疑応答を支援するAIを開発し、2026年6月に開催された三井物産株式会社の株主総会に導入されました。

株主総会の質疑応答は株主と会社の重要なコミュニケーションの場です。同時に、企業としての信頼の獲得や必要に応じた丁寧な説明が求められる場でもあるため、株主からの質問に回答する役員は、現場において株主の質問の意図を把握し、機密情報の取扱いにも十分に配慮しながら回答をすることが求められます。

そこで本システムでは、AIに回答文を生成させるのではなく、事前に確認・整備した想定問答や資料から質問に関連する情報を瞬時に検索・提示し、回答者が自らの言葉で回答を組み立てる際の判断を支援するための「想起アシスト」としてAIを活用しています。「答えを出すAI」ではなく「判断を支えるAI」として、人による最終判断を前提に設計しています。

株主総会の質疑応答で求められる「速さ」と「正確性」の両立

株主総会では、質問を受けてから回答者が回答を開始するまでのわずかな時間で、質問の意図を把握し、必要な情報を確認し、回答を組み立てる必要があります。

一方で、株主からの質問は必ずしも端的・明確とは限りません。こうした状況でAIに回答を生成させると、質問の趣旨を十分に捉えられず、回答者が意図しない内容が出力される可能性があります。また、その内容に事実と異なる情報や、その場での言及が適切ではない情報が含まれる可能性もあります。限られた時間の中でそれらを十分に確認することは容易ではありません。そのため、迅速な情報検索に加え、回答内容の統制も求められます。

こうした「速さ」と「正確性」という相反しやすい要件を両立するため、MBKデジタルは、AIに回答を任せるのではなく、役員が自らの言葉で回答を組み立てる際の判断を支援する仕組みとして本システムを開発しました。

株主総会質疑応答支援AIの特徴

① AIに回答させない「想起アシスト」

質問を入力すると、事前に確認・整備した想定問答や関連資料から、質問に関連する情報を意味検索して提示。回答者は提示された情報も参照しながら、自らの言葉で回答を組み立てます。

② 約1秒で検索し、複数の候補から選択

平均約1秒で検索結果を提示するため、質問が複雑な場合でも検索条件を変えて何度も検索し、複数の候補を比較・選択することができます。

③ 多様な資料を横断して検索

Microsoft WordやMicrosoft Excelで作成された資料を取り込み、文書をブロック単位で処理。QAを生成・選別したうえでベクトルデータベースに登録し、質問との意味の近さをもとに関連情報を検索します。

株主総会 質疑応答支援AIの導入効果

平均検索時間:約1秒

質問を入力してから関連情報を検索・提示するまでの時間を平均約1秒に短縮。質問が複雑な場合でも、限られた時間の中で複数回検索し、必要な情報を比較・選択できる環境を実現しました。

質問から回答まで:約10秒以内

「質問→情報検索→候補選択→役員回答」という一連の流れを支援。情報を探す時間を短縮することで、回答者が回答内容を組み立てるための時間を確保し、迅速な対応と人による最終判断の両立を支援します。

「AIに任せる」のではなく、「AIを適切に使う」

本システムでは、AIの役割を情報検索・想起に限定し、最終的な判断と回答は人が担います。

  • AIによる最終回答の自動生成は行わない

  • 事前に確認・整備したQAや関連資料を検索対象とする

  • 生成・登録されたQAは人が確認する

  • 機密情報や未確認情報を回答に利用しない

  • 最終的な回答内容の判断・発言は回答者自身が行う

AIのスピードと、人による判断を組み合わせることで、重要な対話の場においてもAIを適切に活用できる仕組みを構築しています。

「迅速かつ的確な応対が求められる現場に、AIをどう導入するか」

生成AIの活用が広がる一方、すべての業務をAIに任せることが最適とは限りません。

特に、経営・IR・顧客対応など、企業としての迅速かつ的確な応対が求められる現場では、AIに何を任せ、どこからを人が判断するのかを業務特性に応じて設計することが重要です。

今回の株主総会質疑応答支援AIは、その一つの実践例です。MBKデジタルは今後も、現場ごとの制約やリスクを踏まえながら、「人の判断を支えるAI」の実装に取り組んでまいります。

また、株主総会に限らず、正確性や、迅速かつ的確な応対が求められるさまざまな業務において、AIと人それぞれの強みを活かした業務設計・AI導入を支援してまいります。

日本マイクロソフト株式会社 執行役員 常務 エンタープライズサービス本部長 兼 パートナー事業本部長 浅野 智氏のコメント

株式会社MBKデジタル様が、三井物産株式会社様の株主総会において「株主総会 質疑応答支援AI」の導入を実現されたことを、心よりお祝い申し上げます。

生成AIの活用が急速に広がる一方で、経営やIRのように高い正確性と説明責任が求められる領域では、AIに何を任せ、どこからを人が判断するのかという業務設計こそが成否を分けます。株式会社MBKデジタル様の本システムは、AIの役割を情報の検索・想起に限定し、最終的な判断と発言は人が担うという明確な設計思想のもと、Microsoft Azure および Azure AI Search を活用し、閉域ネットワーク内でセキュリティとガバナンスを確保しながら、平均約1秒での関連情報の提示を実現されています。責任あるAIの考え方を実務のかたちに落とし込まれた、多くの日本企業にとって示唆に富む取り組みであると考えます。

日本マイクロソフトは、今後も株式会社MBKデジタル様の「人の判断を支えるAI」の実装、そして三井物産株式会社様のDX推進を支援してまいります。

日本マイクロソフト株式会社

執行役員 常務 エンタープライズサービス本部長 兼 パートナー事業本部長

浅野 智

Microsoft、Azure、Excelは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。

【株式会社MBKデジタル概要】

本社所在地

東京都千代田区内神田2-3-4 S-GATE大手町北 2階

代表取締役社長

芹澤 新

事業内容

・企業の意思決定をデジタル化するデータ活用企画支援
・デジタルマーケティングサービス
・独自AI開発・海外AIプロダクトを活用した設計の効率化

親会社

三井物産株式会社

Webサイト

URL:https://www.mbk-digital.co.jp/

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会社概要

株式会社MBKデジタル

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URL
https://www.mbk-digital.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都千代田区内神田2丁目3-4 S-GATE大手町北 2F
電話番号
-
代表者名
芹澤 新
上場
未上場
資本金
-
設立
2025年04月