能登半島震災の復興支援として「のと古材レスキュープロジェクト」に参画

解体家屋の古材をアップサイクルし歴史や思いの伝承に寄与

株式会社サトーは、令和6年能登半島地震からの能登らしい復興のモデルをつくる団体 一般社団法人のと復耕ラボ(石川県輪島市三井町)が実施する「のと古材レスキュープロジェクト」の取り組みに賛同し、回収した古材を自動認識技術で管理する仕組みを試験提供します。被害を受けた古民家等の解体により回収・整備された古材を情報化しデータで管理することで、古材を使った製品を手にする人へ、その古材が使われていた家屋の歴史や持ち主のストーリー・思いを伝えられるようにします。

「のと古材レスキュープロジェクト」への参画により、能登半島地震の復興支援と、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

能登半島地震の甚大な被害と古材の価値

2024年1月1日、石川県能登地方を震源とする大規模な地震により、多くの家屋が損壊しました。復興に向けて、倒壊の恐れがある家屋の解体が進む中で、貴重な古材が大量に廃棄せざるをえない状況です。これらの古材には、地域の伝統文化や、家屋の持ち主の歴史や思い出が刻まれており、単なる建材としての価値だけでなく、復興の道標につながる再利用の方法が望まれています。

「のと古材レスキュープロジェクト」とサトーの取り組み

「のと古材レスキュープロジェクト」では、被災して公費解体の対象となった古民家などから解体前に床材や建具などを回収しています。被災した家屋の解体材は災害廃棄物として処理されることが一般的ですが、まだ使用できる古材を廃棄することなく再利用を促進します。回収した古材は、整備・保管をしたうえで新たな家具や内装材として生まれ変わります。暮らしの記憶を後世に引き継ぐ文化的価値、アップサイクルの促進による環境的価値、地域の雇用創出による経済的価値を両立させる。古材から生まれた製品が、復興をめざす地域と支援者の架け橋となるような、新たなモデルを創出する取り組みです。

サトーは、このプロジェクトに賛同し、古材が使われていた建物やその持ち主の情報を管理できる仕組みを、自動認識技術を用いて協力します。

今後の展望

「のと古材レスキュープロジェクト」を広めるため、2024年12月4日(水)~6日(金)に開催された「サーキュラーパートナーシップEXPO2024」のサトーブースでは、実際に制作された椅子を展示し、来場者への説明を行いました。

今後も、令和6年能登半島地震の復興支援の一環として、本取り組みを推進いたします。能登半島の長期的な復興支援に貢献してまいります。

一般社団法人のと復耕ラボ 概要

輪島市三井町を中心に、「能登の里山らしい復興を考え、実験していくこと」を目的とした組織。2024年2月9日に任意団体として発足。代表の山本亮氏が輪島市より指定管理を受けて運営してきた古民家レストラン「茅葺庵」を、震災ボランティアの滞在施設として活用。地域のボランティアニーズとボランティアをマッチングし、民間の立場でボランティア活動をコーディネートする業務を行っています。

また、創造的復興のために、解体建築物から古材を回収し新たな建築物に活用する「のと古材レスキュープロジェクト」を、商業施設や文化施設の空間づくりを行う株式会社丹青社の協力を得て実施。能登ヒバ林業地における自伐型林業プロジェクトを一般社団法人ふくい美山きときとき隊の協力を得て行っています。

のと復耕ラボでは、全国からボランティアを募集しています。ご協力いただける方はお気軽にお問い合わせください。

団体名 のと復耕ラボ

代表 山本 亮

活動拠点 茅葺庵 三井の里(輪島市三井町小泉漆原14-2)

活動内容 ボランティア派遣、地域のニーズ調査、拠点運営など

活動実績 ボランティア受入延べ人数:約3,100名(2024年11月時点)

株式会社サトー 概要

あらゆるものを情報化して、社会のうごきを最適化する。サトーグループは、90を超える国・地域でビジネスを展開する創業1940年のグローバル企業グループです。バーコードやRFIDなどに代表される、自動で情報を認識・入出力するための技術(自動認識技術)を用いて、リアルな世界のあらゆるものを情報化し、その情報を活用することで、現場ごとに最適な課題解決の仕組みを提供しています(2024年3月末時点、連結売上高1,434億円)。

所在地 :東京都港区芝浦3 丁目1 番1 号 msb Tamachi 田町ステーションタワーN

代表者:代表取締役社長 笹原 美徳

資本金 :40 億円

企業HP:https://www.sato.co.jp/

事業内容:自動認識ソリューション商品(ラベルプリンター、RFIDプリンター、ラベル自動貼付機、ソフトウェア、シール・ラベル、RFIDタグ、ハンドラベラー等)の企画、開発、設計、製造、販売、保守。バーコードリーダー、RFIDリーダー、自動貼りロボットなど他社周辺機器を組み合わせた総合的なソリューションの企画提案。

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会社概要

URL
http://www.sato.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都港区芝浦3-1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN
電話番号
03-6628-2400
代表者名
小沼 宏行
上場
東証プライム
資本金
84億円
設立
1951年05月