11/12(土)シリア紛争で再燃する地雷・クラスター爆弾問題を考えるシンポジウムを開催

国連・政府・メディア・NGOが議論します

無差別に一般市民を殺傷し、紛争終結後も復興や難民の帰還を阻む地雷・クラスター爆弾。シリアで今、何が起こっているのか。どのような行動が国際社会に求められているのか――
本年、対人地雷禁止条約とクラスター爆弾禁止条約の署名式からそれぞれ19年、7年が経過します。2つの禁止条約の成立以降、地雷とクラスター爆弾の使用や製造、その被害は、着実に減少してきました。しかし2014年以降は被害者数が一転して増加。最大の要因は、2011年に勃発したシリア危機です。

シリアでは、政府軍が2012年7月から今年7月の間に、少なくとも360 回のクラスター爆弾を使用し、昨年は248 人の被害が報告されています(「クラスター爆弾モニター2016」)。また、510万人以上が、政府軍や反政府軍、IS などによるクラスター爆弾などの爆撃やその不発弾、地雷、即席爆発装置といった兵器の脅威にさらされています(ハンディキャップ・インターナショナル、2015年5月発表)。そしてこれは、紛争中だけの問題ではありません。地雷や不発弾の除去には、紛争終結後、少なくとも30年以上の歳月がかかると見込まれており、その間絶え間なく、住民の命を脅かし、難民・避難民の帰還と復興を阻み続けます。

シリア危機とともに、地雷やクラスター爆弾をなくそうという20年にわたる国際社会の挑戦は、転換点を迎えています。こうした現状を前に、長年にわたり地雷・クラスター爆弾問題に取り組むとともに、2012年からシリア難民支援を実施している国際NGO・AAR Japan[難民を助ける会]は、再び深刻化する地雷・クラスター爆弾問題の解決に向け、国連、政府、メディア、NGO がともに考えるシンポジウムを開催します。

シンポジウムでは、被害者の声も含め、地雷とクラスター爆弾問題の現状を明らかにし、各セクターの取り組みを報告するとともに、今後求められる行動を探ります。 ※英語→日本語の逐次通訳付き

■登壇者
アニエス・マカイユ 氏 (国連地雷対策サービス部部長)
廣田 司 氏 (外務省国際協力局 緊急・人道支援課長)
出川 展恒 氏 (NHK解説委員)
長 有紀枝 (AAR理事長)
景平 義文 (AARシリア難民支援統括)
 

■日時:2016年11月12日(土)14:00―16:30(13:30受付開始)
■会場: TKP市ヶ谷カンファレンスセンター ホール3B(東京都新宿区市谷八幡町8)

JR・地下鉄「市ヶ谷」徒歩2分
http://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-ichigaya/access/
■参加費:無料
■定員:180名
 事前にお申込みください
■お申込み: お電話(03-5423-4511)または下記URLから。
http://www.aarjapan.gr.jp/join/event/2016/1112_2124.html
■主催: AAR Japan[難民を助ける会]
■後援:国連広報センター、外務省 

トルコへの避難途中に地雷で足を失った少年トルコへの避難途中に地雷で足を失った少年



■登壇者プロフィール
アニエス・マカイユ 氏 (国連地雷対策サービス部部長)
2012年4月より現職。26年間の国連勤務の中で国連軍縮局地域軍縮課長、化学兵器禁止機関官房長、国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会(イラク)、国連事務総長副広報官、国連カンボジアミッション明石特別代表の補佐官等を歴任。経済学学士、法学、政治学修士のほか、フランス国防高等学院フェロー、NATO・国連軍縮フェローシップ。1958年8月生まれ。

廣田 司 氏  ひろた つかさ (外務省国際協力局 緊急・人道支援課長)
外務省入省後、カナダ・インドネシア・豪州大使館で勤務。本省では、PKO・軍縮不拡散・国際情報分析などに携わる。2015年4月から現職。国際緊急援助隊の派遣を始めとする二国間の支援や、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)、WFP(国連世界食糧計画)、UNMAS(国連PKO局地雷対策サービス部)など人道支援に携わる国連機関を通じた支援を統括している。

出川 展恒 氏  でがわ のぶひさ (NHK解説委員)
1985年、東京大学教養学部卒業、NHK入局。1990年から国際報道(主に中東、イスラム世界)に携わる。テヘラン、エルサレム、カイロ、バグダッドの各支局長を歴任し、2006年より解説委員。中東和平プロセス、同時多発テロ事件、イラク戦争などを現地から報道。アラブ諸国の政変、イラン核開発問題、IS(イスラム国)、シリア内戦、難民問題などをテレビ・ラジオで解説。現地取材も重ねている。

長 有紀枝 おさ ゆきえ (AAR理事長)
1990年よりAARで旧ユーゴスラビアなど紛争下での緊急人道支援や地雷対策、地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)の地雷廃絶活動等に携わる。現在AAR理事長、立教大学教授、JPF理事等を務める。著書に『入門 人間の安全保障 恐怖と欠乏からの自由を求めて』(中公新書)、『スレブレニツァ あるジェノサイドをめぐる考察』(東信堂)。

景平 義文 かげひら よしふみ(AARシリア難民支援統括)
2012年よりAARでトルコにおけるシリア難民支援を担当。年間の半分をトルコで活動し、日本ではNHK総合「ニュース深読み」、BS朝日「いま世界は」などに出演、シリア難民の窮状を伝え続けている。大阪大学出身

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会社概要

URL
https://aarjapan.gr.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都品川区上大崎2-12-2 ミズホビル7階
電話番号
03-5423-4511
代表者名
堀江 良彰
上場
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資本金
-
設立
1979年11月