2021年4月　大手前大学 メディア・芸術学部を建築＆芸術学部に名称変更予定 建築・インテリア領域の学びを強化

　大手前学園 (本部:兵庫県西宮市、理事長：福井要) は、さくら夙川キャンパスの大手前大学 メディア・芸術学部を建築＆芸術学部(仮称) に名称変更の認可申請書類を提出し、2020年6月20日、文部科学省大学設置・学校法人審議会において、判定を「可」とする答申がなされました。この度の名称変更に伴い、本学の建築・インテリア領域の学びを強化します。

 

■学部名称変更の背景
　今回、学部名称を変更する背景として、建設業界のニーズの高まりが挙げられます。令和元年度の有効求人倍率は6.61倍(※1)と、建築とインテリアのプロが社会から求められていることが分かります。
　また、2020年3月に施行された改正建築士法により、一級建築士の学科試験を学生でも受験できるようになりました。これまでは一級建築士受験には2年の実務経験が必要でしたが、令和2年試験より、卒業後すぐに受験することが可能になり、建設業界の人気は学生からも高まっています。
　このような時代のニーズに応え、建設業界の多彩なフィールドで活躍する人材を育成すべく、名称変更及び、建築・インテリア領域の学びの強化を行うこととなりました。
(※1)厚生労働省「一般職業紹介状況(令和元年12月分及び令和元年分)について」

 

■建設コースの特徴

　本学の建設領域は、文系・理系不問であることが特長です。また、学生の習熟度を確かめながら丁寧に教えるため、建築を学ぶ上で必要な実力を4年間でしっかりと身につけられることを目指しています。
　建築専攻は、製図の基礎からCADまでプロに必要な技術を徹底的に学べるカリキュラムを提供しています。学外で現場を体験できるインターンシップに参加する機会も設けているため、基本に基づいた実践的な学びが得られます。
　インテリアデザイン専攻では、アナログとデジタルの両方でパースが描けるようにするなど、実際の仕事での実践力を高めることができます。また、照明シュミレーターなど最新の設備による仕事環境にも対応できる指導も行うため、プロの職場環境への対応力が培われます。
　資格取得のサポートについては、実習資格サポートセンターを設置し、二級建築士試験の受験講座を開講します。そのほか、宅地建物取引士やインテリア系資格など、様々な資格試験に向けた対策講座を実施し、学生たちの夢の実現をサポートします。また、学びの拠点は安藤忠雄氏が設計した大手前アートセンターと、ぴったりの環境です。

 

■学部長・廣田 政生教授のコメント

　「メディア・芸術学部」は2021年度より「建築&芸術学部」へと名称変更し、同時に「建築・インテリア専攻」を「建築専攻」と「インテリアデザイン専攻」の2専攻に分けてカリキュラムを再編成します。理系でも美術系でもなく、文系の本学で建築を学びたいと関心を持ってくださる方が非常に多いため、この再編成によって建築の学びをさらに充実させ、これまで以上に多様な進路をサポートすることを目的としています。
　新しい「建築専攻」は建築士の国家資格の取得を目標とする人のための専攻で、構造や材料などの専門領域についてこれまで以上に質の高い学びを提供していきます。一方、「インテリアデザイン専攻」は、建築を専門的に学ぶことが前提ですが、美術・メディアの各専攻からも刺激を受け、住空間の設計・計画についてより幅広く学べるように配慮しました。もちろん建築だけでなく、美術・メディアの各専攻もますます学びを充実させていきますのでご期待ください。
　本学部はどの領域においても、実体験を通して自分自身で学び取ることを重視しており、創作活動はもちろん、学外の団体と連携したプロジェクト活動も多数行っています。より刺激的に進化する「建築&芸術学部」であなたの人生を変える学びを経験してください。

■芸術コース・メディアコースの特徴
　本学の芸術領域は、絵画、立体造形、染色工芸、デザイン、マンガ制作、映像・アニメーション、映画・演劇、メディアコミュニケーションの7つの専攻から選ぶことができます。各専攻では、「味いちもんめ」の作者・倉田よしみ先生、ベルリン国際映画祭で銀熊賞(短編部門)を受賞した和田淳先生らの一流の教員や、高い専門性を持つ教員がおり、質の高い学びが得られる環境を整えています。

■「学部の枠組を超えた科目選択」×「レイトスペシャライゼーション」
　本学の建築&芸術学部は、3コース7専攻に分かれています。入学当初は漠然としていた将来の夢がだんだんと明確化していくケースがよくあることから、入学1年後に専攻を決める「レイトスペシャライゼーション」を大学全体で採用しています。さらに、学部の枠を超えて自分でカリキュラムを組むことができるため、自分が本当に目指したいと思う未来を見定め、目指すことができます。

　本学は、より一層、豊かな教養と専門的学術、旺盛な自己開発精神を備えた人材を育成し、地域の教育・研究および生涯学習の中心として、地域社会・国際社会に貢献してまいります。