Autodesk、Maya・3ds Max・Flow Studio 向けに新たな AI ツール群を発表 〜クリエイター主導のワークフローを維持しながら、アニメーション・VFX 制作の生産性向上を支援〜
米国 Autodesk 社(本社:米国カリフォルニア州/プレジデント 兼 CEO:アンドリュー・アナグノスト、以下 Autodesk)は、Autodesk Maya、3ds Max、Autodesk Flow Studio に搭載される新しい AI 機能およびワークフロー強化について発表しました。
今回のアップデートでは、アニメーション制作、VFX、モデリング、レンダリング、パイプライン管理における日常的な制作負荷を軽減し、アーティストがより創造的な作業へ集中できる環境を提供します。
Autodesk は、AI を「制作を置き換える技術」ではなく、「クリエイターの創造性を支援する技術」として位置づけています。今回発表されたツール群も、従来の制作パイプラインを尊重しながら、反復作業や技術的負荷を軽減することを目的としています。
Maya に新たな AI アニメーション機能: 四足歩行アニメーション生成を大幅に効率化
Maya の AI アニメーションツール「MotionMaker」では、新たに四足歩行動物向けのモーション生成機能が追加されました。これにより、馬のウォーク、トロット、キャンター、ギャロップといった複雑な動きや、それらの自然な遷移アニメーションを数秒で生成できます。
従来、四足歩行アニメーションは高度な専門知識と長時間の調整作業が必要な分野でした。特に、歩行状態間の滑らかな遷移表現には多くの工数がかかっていました。MotionMaker では、AI によって自然なベースモーションを自動生成できるため、アニメーターはキャラクター演技やタイミング調整といった、より重要なクリエイティブ作業へ集中できるようになります。
生成されたアニメーションデータは完全に編集可能であり、鹿やバイソンなど他の四足歩行動物にも応用可能です。ゲーム、映像、プレビズ制作など幅広い用途での活用が期待されています。
Autodesk Flow Studio に「Wonder 3D」を統合: テキストや画像から編集可能な 3Dモデルを生成
Autodesk Flow Studio には、新しい生成 AI モデル「Wonder 3D」が統合されました。Wonder 3D では、短いテキストプロンプトや参考画像をもとに、3D キャラクターやオブジェクトを自動生成できます。
生成されたモデルは編集可能な 3D データとして出力されるため、コンセプト検討、背景アセット制作、プレビズ制作など、さまざまなワークフローへ直接組み込むことが可能です。
また、Maya には新たに「Flow Studio Launcher」が追加され、Flow Studio との連携ワークフローへよりシームレスにアクセスできるようになりました。
Autodesk Flow Studio(旧 Wonder Studio)は、AI を活用して実写映像から編集可能な CG シーンを生成できるクラウドベースのキャラクター制作・映像制作プラットフォームです。モーションキャプチャ、カメラトラッキング、クリーンプレート生成、キャラクターパス生成など、多くの工程を自動化し、Maya、3ds Max、Blender、Unreal Engine などの制作ツールと連携できます。
LookdevX と Autodesk Assistant で AI 活用をさらに拡大
Autodesk は、ルックデブや日常的なツール操作など、制作パイプライン全体への AI活用も拡大しています。Maya のルックデブツール「LookdevX」には、新たに「Generative Textures API」が追加され、スタジオが利用している生成 AI サービスを直接接続しながら、Maya 内でさまざまなテクスチャバリエーションを迅速に検討できるようになりました。また、Maya および 3ds Max では、「Autodesk Assistant」のテックプレビュー版も提供され、自然言語による質問を通じて必要な機能や情報を素早く検索し、日常的な制作ワークフローへ活用できるようになります。これらの AI 機能は、クリエイターが普段使用しているツール内で、より効率的に作業を進められる環境づくりを支援します。

AI だけでなく制作パイプライン全体もアップデート:Sequencer、Bifrost、Smart Bevel、OpenUSD ワークフローを強化
今回のアップデートでは、AI 機能だけでなく制作パイプライン全体に関わる機能改善も行われています。
新しい「Sequencer」は、高解像度対応タイムラインを備え、複数カット管理向けにゼロから再設計されました。レイアウト作業やシーン構成をより効率的に進められるようになります。
また、Bifrost では RBD(リジッドボディダイナミクス)ワークフローが改善され、破壊表現やシミュレーション調整がより容易になりました。
さらに、「Smart Bevel」機能も新搭載され、トポロジーに依存せずメッシュ曲面に沿ったベベル処理が可能になりました。複雑なブーリアン演算後のジオメトリでも、より安定した結果を得られます。
加えて、Maya では OpenUSD ワークフローを効率化するため、「Component Creator」および「Variant Manager」が強化されました。これにより、プロダクション品質の USD アセットを、より少ない技術的負荷で構築・管理できるようになります。
複数ツールやチームをまたぐ制作環境においても、USD アセットをシームレスに受け渡しできるため、大規模制作パイプラインにおけるコラボレーション効率向上が期待されています。

“AI による完全自動化”ではなく、“クリエイター中心”の AI へ
Autodesk は今回の発表を通じて、一貫して「アーティストが主導権を持つ AI ワークフロー」を強調しています。AI は単純作業や技術的障壁を軽減する一方で、最終的なクリエイティブ判断や表現品質は、あくまでクリエイター自身が担います。
Flow Studio、Maya、3ds Maxの各種 AI ツールは、既存の制作パイプラインを置き換えるものではなく、制作スピードと試行錯誤の自由度を高めるための補助ツールとして設計されています。
■Autodesk /オートデスクについて
1982 年に設立した Autodesk は、米国サンフランシスコに本社を構え、現在世界約 40 カ国・地域で事業を展開している「デザインと創造」のプラットフォームカンパニーです。サステナブルな建築物から次世代自動車、デジタルファクトリー、最先端技術を駆使した映画やゲームにいたるまで、ありとあらゆるものづくりのデザイン・設計・創造をテクノロジーの力でサポートしています。建設、製造、メディア & エンターテインメント業界における業務の効率化・自動化を促進する業界に特化したソリューションを搭載したインダストリークラウドを提供するほか、部門間のみならず業界全体の連携を実現し、業務プロセスを横断的にサポートする「デザインと創造のプラットフォーム」を展開し、より良い未来を築くべく、新たな可能性に挑戦するすべてのイノベーターを支援しています。詳細については、https://www.autodesk.com/jp をご覧になるか、Autodesk のソーシャルメディアをフォローしてください。 #MakeAnything
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