9,000店舗の飲食店のオンライン注文・デリバリービジネスを支援する「Camelシリーズ」の株式会社tacoms、総額9.5億円の資金調達を実施

「Camelシリーズ」としてのマルチプロダクト戦略を推進。複数の新規プロダクトリリースを予定。

株式会社tacoms

2024年11月13日 11時00分

株式会社tacoms（タコムス、東京都中央区、代表取締役社長宮本晴太、以下「tacoms」）は、既存投資家のXTech Ventures、新規投資家の大和企業投資・GMO VenturePartners・グローバル・ブレインが運営する31VENTURES Global Innovation Fund 2号およびKIRIN HEALTH INNOVATION FUND・NTTドコモベンチャーズ・三菱UFJキャピタルからの第三者割当増資、並びに、あおぞら企業投資からのベンチャーデットにより、シリーズBラウンドにて総額9.5億円の資金調達を実施いたしました。

調達した資金は、2024年11月6日に正式リリースした、初期開発不要・低コストで自社テイクアウト・デリバリー注文サイト構築を実現するモバイルオーダー「Camel Order」を含む、「Camelシリーズ（https://www.camel-series.com/ ）」のマルチプロダクト戦略の推進に向け、エンジニア・セールス・カスタマーサクセス等の採用強化、及びマーケティングや新規プロダクト開発等の事業投資に充当する方針です。

資金調達の背景

tacomsは、複数のデリバリーサービスの一元管理・POS等基幹システムとの連携を実現する「Camel」、自社テイクアウト・デリバリー注文サイト立ち上げを実現するモバイルオーダー「Camel Order」の提供を通じて、様々な業種・規模の飲食企業様のデリバリー・テイクアウト事業参入・店舗オペレーション改善に寄与して参りました。

※直近でリリースした自社テイクアウト・デリバリー注文サイト立ち上げを実現するモバイルオーダー「Camel Order」に関してはこちらのプレスリリースもご覧ください：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000077961.html

デリバリー注文一元管理サービス「Camel」の2021年5月の正式リリース以降、「Camelシリーズ」の累計導入店舗は全国 9,000店舗を突破しており、1店舗の個人店様から2,000店舗を超える大手チェーン企業様までサービスをご利用いただいております。

今後のサービス展開

これまでデリバリー・テイクアウト事業を中心に展開してきた「Camelシリーズ」は、今後さらなる事業領域の拡大を目指し、飲食店様向けのオンライン注文やCRM（顧客管理）の支援を包括的に提供するサービスを目指します。この取り組みの一環として、マルチプロダクト戦略を推進し、新たなプロダクト開発に積極的に取り組んでまいります。

外部パートナーとのAPI連携ネットワーク拡大による顧客価値の最大化

Camelシリーズはこれまで、デリバリーサービスやPOSシステムなど、さまざまなパートナー製品とのAPI連携を通じて、各飲食店様への価値提供や共同での製品提案を実現してきました。

今後も、飲食業界における多様なサービスとの連携を進め、店舗の既存システムを入れ替えることなく、各飲食店様にとって最適なサービス構成を提供できる世界を目指してまいります。

本ラウンドに参画いただいた投資家からのコメント

■XTech Ventures株式会社代表パートナー手嶋浩己 / インベストメントマネージャー鈴木かおり

宮本さんからはふと、一見唐突に聞こえる相談をクイックにされることが多いのですが、それは起業家として常に「非連続な成長をどのように実現するか」を考え、いつもその手がかりを探しているからだと思います。基幹事業のCamelも前回出資時からMRRベースで10倍以上に成長しており、今回得た資金でより強いチームを作り、描いている大きな構想やビジョンに向けて一歩も二歩も前進してくれることを期待しております。

■大和企業投資株式会社　国内投資運用第一部　次長　増田智子

tacomsは、デリバリーサービスの一元管理を皮切りに、ユーザー規模を問わず、課題を解消するためのサービスを提供し、素晴らしい成長を遂げています。宮本社長を中心としたチームは、エネルギーと可能性に満ち溢れています。今後もユーザーの声を丁寧に拾い上げながら、魅力的なサービスを展開し、飲食業界の発展に貢献する企業として、大きく成長されることを期待しております。

tacomsの更なるチャレンジと飛躍への旅路に、ご一緒できることを大変嬉しく思います。

■GMO VenturePartners株式会社　取締役ファウンディングパートナー　村松竜

tacomsは飲食業界のテイクアウト・デリバリーの業務効率化を超え、収益性向上に寄与し、ひいては店舗運営の未来そのものを再定義する可能性を秘めています。宮本社長が率いるチームが、若さに裏打ちされた大胆な行動力と、時に驚かされるほどの老練な戦略をもって、業界の重要ステークホルダーを巻き込んだ価値創造を続けている点に我々も感銘を受けました。GMO VenturePartnersとしても、CamelのFintech領域をグループ総力で共創し、次なるステージへ共に挑戦することを非常に楽しみにしています。

■グローバル・ブレイン株式会社　General Partner　都虎吉　/　Director　清藤亮

tacomsの圧倒的な強みは、顧客のニーズを的確に把握し、チームの高い実行力で事業を推進している点にあると考えております。今後もより多くのお客様に価値を届けられる新たなプロダクトを提供しつづける企業と考え、今回出資をさせていただきました。顧客基盤の拡大に貢献できるよう、グローバル・ブレインは支援を行ってまいります。

■31VENTURES　三井不動産　執行役員　ベンチャー共創事業部長　高波英明氏

31VENTURESは、スタートアップの皆様と三井不動産グループの共創による新事業の創出に挑んでおります。三井不動産は、tacomsがエネルギー溢れる優秀な経営陣と飲食業界の業務効率化を支援する革新的なソリューションを有しており、飲食業界のDXを促進していく存在であると確信し、出資を決定いたしました。「Camel Order」や「Camel」は、三井不動産が展開する商業施設のご出店様へ大きな価値を提供し、施設や街全体の魅力向上にもつながると考えております。今後、tacomsがさらなる成長を遂げ、飲食業界全体に新たな価値を提供し続けることを心から楽しみにしております。

■キリンホールディングス株式会社　ヘルスサイエンス事業部部長　西前純子

tacoms社は昨今の生活環境の変化や食の多様化に伴う中食ニーズの時流をとらえ、飲食企業の業務負荷軽減と売上向上を両立するサービスとして着実に実績を積み上げており、今後も拡大成長が期待できる企業と確信し、出資を決めました。今や中食は日々の食卓を支える、無くてはならない食の選択肢であり、キリンの食領域やヘルスサイエンス領域のアセットと掛け合わせることで同社の成長を支援しながら、お客様の食生活がより健やかでより豊かなものになる様、協働して取り組んでまいります。

■NTTドコモ・ベンチャーズ代表取締役社長安元淳　Manager 寳野太貴

tacoms社は競争・変化の激しい飲食業界において、機を逃さない事業運営から着実な事業拡大を実現させていきました。

宮本代表率いる若さに裏打ちされるスピード感・柔軟さを武器に業界パートナーを巻き込み、大企業を中心とした盤石な顧客基盤を形成されている点が素晴らしく、業界を変えるポテンシャルを秘めたtacoms社と今回ご一緒させていただく機会を得られたことを嬉しく思っております。

NTTドコモ・ベンチャーズとしてもグループの顧客基盤やｄポイントを中心とした連携から、同業界に対する価値創造への挑戦へ伴走できるよう全力で支援していきたいと考えております。

■三菱UFJキャピタル株式会社　投資第二部　次長　潮田俊介

この度tacoms社に出資の機会を頂き大変嬉しく思います。私自身も飲食店でのアルバイト経験から、当社が解決しようとする課題を痛感しており、当社プロダクトが飲食店にとって必要不可欠なものになると確信しました。他方、当社経営陣は若手経営者ならではのフレッシュさがありながらも、物事を着実に進めていく実行力、リーダーシップを持ち合わせており、今後の事業成長を期待させる方々だと感じております。今後当社の更なる成長に向けて、MUFGのリソースを活用して支援して参ります。

■あおぞら企業投資株式会社　代表取締役　久保彰史

今回が2回目のベンチャーデットでのご支援となりました。初回投資時からKPIの伸びは勿論のことCamelは、正式リリースしてから約3年で大小様々な飲食店様に愛されるプロダクトになりました。また、宮本社長率いるチームの皆様が、日々飲食店様の課題解決に向き合う姿を見て、より角度高い成長ができると確信しております。目指すべきは高いところにあるので、道半ばだとは思いますが、更に視座高く、アグレッシブに攻めていきましょう！あおぞら企業投資、あおぞら銀行グループとして、貴社の成長のため、最大限のサポートをさせていただきます。