ギャラリー・クリエイターレジデンス・4つの客室で構成される、ものづくりに寄り添うスモールホテル「C&C」が岡山に誕生。

芸術の街、岡山の後楽園・門前町にて、宿泊施設「C&C」が2025年4月に開業。一般宿泊予約の受付も開始。

Staple / ステイプル

2025年1月31日 10時30分

株式会社Staple（代表取締役：岡雄大）は、クリエイターと繋がるスモールホテル「C&C」を2025年4月に開業します。江戸時代から物流を担ってきた旭川が流れ、後楽園や岡山城があり芸術や文化を育んできたエリアを舞台に、岡山のクリエイティブカルチャーを盛り上げます。開業時の2025年1月31日より宿泊予約の受付をスタート致します。

「C&C」誕生の背景

Stapleは、2023年12月に公益財団法人石川文化振興財団が所有するホテル「A&A」の運営を継承しました。「A&A」とはARTIST（現代アート作家）とARCHITECT（建築家）がデザインした、1日1組限定の一棟貸しの宿泊施設で、現在岡山市内に「JONATHAN HASEGAWA」と「LIAM FUJI」の2棟で運営しています。

＜A&Aウェブサイト＞

https://a-and-a-hotel.com/

その後、「A&A」を運営を通して岡山の地域と交流を深める中で、地域をつなげるキーマンである不動産会社「HITPLUS」と出会いました。今回「C&C」となった物件は、元々は法律事務所だったビルをHITPLUSが引き継いだ場所。築100年を超え老朽化が進んでいましたが、同社の仲介によりこの物件をStapleが借り上げ、スモールホテルとして生まれ変わらせることになりました。

後楽園・門前町エリアのポテンシャル

後楽園・門前町エリアは、日本茶専門店「SABOE OKAYAMA」を始め、さまざまな飲食店が移転や新規オープンするなど、盛り上がりを見せている地域です。

2025年は、3年に1度開催されている「岡山芸術交流」のメイン会場にもなっており、さらなる盛り上がりが期待されています。この地域の芸術の街としてのポテンシャルを、「C&C」がさらに高めていくことを願っています。

「C&C」について

この魅力ある岡山に、“クリエイティブ＆カルチャー”を意味するスモールホテル「C&C」が開業します。この宿泊施設を介して、クリエイターと宿泊者・街の人々が交わるような滞在の仕方を提案していきます。

「C&C」には日替わり週替わりで様々なクリエイターが出入りしています。イラストレーターが企画室で創作活動をしていたり、アーティストがラウンジを使って個展を開いたり、シェフがポップアップレストランをオープンしたり。訪れる日によって顔が変わる新しい形の宿泊施設です。

「C&C」の3つの特徴

1. アーティストやシェフが暮らし、ゲストや地域の方と交流する「企画室」

アーティストやシェフが長期滞在する1階の「企画室」では、創作活動や個展、ポップアップイベントなどを行い、後楽園へ行き交う観光客や地域住民の方々と時間やインスピレーションを共有し、新しいコミュニケーションが生まれる空間を目指しています。

そこにはデザイナーズチェア、レコード、書籍、器が設置され、こだわりの詰まった空間に。クリエイターたちがいつも楽しんでいるような時間を、ゲストにも体感していただけます。本やレコードは訪れるクリエイターによって少しずつ増えていくため、泊まるたびに新たな発見があるはずです。

※在廊するクリエイターは公式のInstagramにて随時更新してまいります。

2. 築100年のビルを引き継いだ歴史を感じる空間デザイン

4室という限られた部屋数と、20平米に満たない小さな空間がもたらすのは、岡山の歴史を感じる構造の面白さ。格子状の壁や螺旋階段、木造の柱をそのまま活かしつつ、この建物がおよそ100年も見続けてきた旭川と後楽園の景色をモチーフにしたデザインに。また、各部屋には手作業で作られた三和土（たたき）を設け、温かみのある室内に仕上げています。

3. 後楽園や岡山城、岡山県立美術館へ徒歩圏内

「C＆C」は岡山観光のメインエリアである後楽園や岡山城、岡山県立美術館やオリエント美術館、公共建築群のある表町周辺まで徒歩圏内。まち歩きがしやすい立地でありながら、閑静な住宅街に位置しています。

アートや美しい公共建築に溢れた岡山のまちと合わせて「C&C」を楽しんでいただくことで、岡山が纏う空気と文化に想像力を刺激され、訪れる人々のインスピレーションがわくような場づくりを目指します。

＜開業時の在廊クリエイターはこちら＞

▷4月1日〜4月6日

huhu

イラストレーター・アーティスト

1995年岡山県生まれ。京都の芸術大学でテキスタイルデザインを専攻。在学中にフィンランド・ヘルシンキへ留学し、現地の人々のライフスタイルやその経験は現在のhuhu.の原点となる。“今日もふふっと過ごせますように”をコンセプトにパッケージイラスト・テキスタイル・ロゴ制作など幅広く活動中。

https://www.instagram.com/huhu_is_here/

▷4月25日〜5月6日

RIKA KIKUCHI

大阪生まれ。作品受注や展示を中心にペインターとして活動中。20歳ごろからコントロールできない気持ちをノートに書き出し、整理し、心を落ち着かせてきた。自身の経験から自分の心と向き合うというメッセージを伝えられる作品を作りたいと考えており、心の内を映すような空の絵を描いている。

https://www.instagram.com/rika_kikuchi/

関係者からの応援メッセージ

Stapleが手掛ける後楽園門前町(岡山市)のプロジェクトは魅力がいっぱいだ。滞在型アート活動と宿泊施設を併設したユニークな取り組みの「C&C」。古き良き伝統的資産(後楽園や岡山城)と我々が取り組む現代美術や地域創生活動とのマグネットになる事を期待している。恐らくC&Cの活動が地域に根付くのも瀬戸田の事例を見て、そう時間はかからないだろう。大いに期待したい。

石川文化振興財団理事長　石川康晴

『C&C』のオープンを心から楽しみにしています。

岡山固有の文化と新しいカルチャーが交わり、暮らしと観光、住居と商業が混在するこの後楽園・門前町に、『C&C』が新たな風と視点を届けてくれることを願っています。

この宿を通じて、多くの方に岡山のまちの魅力を感じ、好きになっていただけると嬉しいです。

株式会社HITPLUS 代表取締役打谷直樹