Godot、沖縄県読谷村と「行動科学を活用した政策推進に関する包括連携協定」を締結！

行動公共政策による、より包括的・組織的な行動科学の社会実装へ

株式会社Godot

2025年2月26日 11時00分

株式会社Godot（ゴドー/兵庫県神戸市、代表取締役森山健、以下「Godot」）は、2025年2月21日、沖縄県読谷村と「行動科学を活用した政策推進に関する包括連携協定」を締結しました。読谷村役場の職員の皆さまとともに、包括的・組織的に行動科学の知見を活用した行動公共政策を推進し、より村民本位の行政サービスを届けるべく、主に以下の3点に取り組んでいきます。

１）村民本位の政策の推進

２）役場内での組織的な行動科学の活用

３）市民科学の基盤作り

【背景】

弊社は、2021年度より読谷村役場と連携し、行動科学を活用した健康関連の施策を支援してきました（※１）。この取り組みを通して、村職員の間で行動科学への理解が深まり、実践のノウハウが蓄積されています。

特に、2022年度から取り組んでいる特定健康診査の受診率向上事業では、大きな成果が出ています。2021年度に県内最下位にまで落ち込んでいた受診率が目覚ましく回復し、沖縄県の人口1,000人以上の市町村の中で、2022年度の受診率の前年度比の伸び率が第1位（7.8％ポイント増、沖縄県市町村平均は1.7%ポイント増）、2023年度の前年度比の伸び率は、第２位（5.3％ポイント増、沖縄県市町村平均は1.3%ポイント増）を記録しており（※２）、継続的に成果を出す仕組みを確立しつつあります。

（※１）　2021年度は弊社が事業継承したケイスリー株式会社の事業
（※２）出典：「沖縄県市町村国保の現状（令和３年度事業実績）」調査内容

https://www.pref.okinawa.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/028/243/r5unkyo03_siryo4.pdf

「沖縄県令和５年度特定健診受診率・特定保健指導実施率　令和6年10月11日時点」

読谷村の特定健康診査受診率の推移

この度、行動デザインチームの設立を軸に健康分野に留まらず、環境やデジタル・トランスフォーメーション、役場内の業務効率化等も含め、より包括的に行動科学の活用を推進したいという読谷村役場の想いを受け、本協定を締結することになりました。

弊社は、読谷村をフィールドに先端技術の実証を進めるとともに、職員の皆さまからのフィードバックを活かし、AIプロダクトの改良を行っています。弊社のAIプロダクトは、これまで専門家の知見が必要だった行動科学の活用を、誰もが使えるツールとして提供し、エビデンスに基づく施策を迅速かつ反復的に実施できるようにします。実際に読谷村の職員の皆さまにご利用いただくことで、現場に即したプロダクト開発をスピーディに進められると考えています。

さらに、オーストリア・リンツ市に拠点を置く世界的なクリエイティブ文化機関「アルス・エレクトロニカ・フューチャーラボ」との連携を活かし、読谷村での「行動科学を活かした市民科学の基盤づくり」にも取り組んでいきます。

【読谷村について】

読谷村（よみたんそん）は、沖縄本島中部に位置し、約4万人が暮らす日本一人口の多い村です。青い海と白砂のビーチが広がる自然環境に加え、世界遺産「座喜味城跡」や焼き物「やちむん」の工房が点在し、豊かな歴史と文化が魅力です。村役場は「住民主体のまちづくり」を掲げ、「ゆたさむらビジョン」を中心に地域の未来を描いています。このビジョンでは、「ゆたさ（豊かさ）」をキーワードに、環境、文化、経済の調和を目指した持続可能な村づくりを推進。特に、子育て支援、観光振興、伝統文化の継承に力を注いでいます。また、村民一人ひとりが参加する共創型の政策を展開し、住みよい地域づくりを目指しています。

【締結式及び行動科学研修会の様子】