アイラト、陽子線治療AIの国際共同研究を開始
— アジアの放射線治療を牽引するシンガポール国立がんセンター(NCCS)と連携し、AIによる最適な治療選択と精度の最大化を目指す —

放射線治療領域のAI開発を手がけるアイラト株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:木村 祐利、角谷倫之)は、シンガポール国立がんセンター(National Cancer Centre Singapore、以下「NCCS」)と、陽子線治療に関するAI要素技術の共同研究契約を2026年3月26日付で締結し、研究開発を開始したことをお知らせします。
■背景と本共同研究の意義
陽子線治療は、腫瘍にエネルギーを集中させる先進的な治療法ですが、その物理的特性を最大限に活かすためには、患者さんごとの適切な適応判断と、治療現場における極めて緻密な運用が求められます。
NCCSは、Newsweek誌「アジア太平洋がん専門病院ランキング2025(腫瘍学)」でアジア太平洋125施設中第6位に選出された、東南アジアを代表するがん専門機関であり、東南アジアからは唯一のトップ10入りを果たしています(※)。同院は2023年にゴー・チェン・リャン陽子線治療センター(Goh Cheng Liang Proton Therapy Centre)を開設し、シンガポール唯一の公的陽子線治療施設として、アジア太平洋地域のがん診療・研究において国際的なハブ機能を担っています。
<NCCS公式HP>
本共同研究は、放射線治療分野における両者の研究者間の学術的な交流を起点に実現しました。NCCSとの最初の接点は、仙台市の海外展開支援プログラム『DATERISE! 2025』、『STEP for GROWTH』(ともに25年8月受賞・採択)を活用した2025年10月のシンガポール訪問から生まれたものです。
アイラトはこれまで海外の研究機関とX線治療(IMRT)領域でのAI共同研究を進めてきましたが、陽子線治療AIへの取り組みは本件が初となります。世界水準の臨床・研究基盤を持つNCCSと、アイラトのAI技術を融合させることで、陽子線治療のさらなる高度化を目指す取り組みです。日本発の医療AIスタートアップであるアイラトにとって、アジアの放射線治療のパイプ役であるNCCSとの連携は、自社技術がグローバルな臨床現場のニーズに応え、次世代の標準治療に寄与する可能性を示す重要なマイルストーンとなります。
※ Newsweek 「Best Specialized Hospitals Asia Pacific 2025 - Oncology」 による

■ 共同研究の概要
本研究では、以下の2点を主軸としたAI技術の開発と検証に取り組みます。
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治療適応の最適化支援:陽子線治療がより適した患者さんを精度高く見極めるための判定支援技術
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治療現場における精度の最大化:巨大かつ複雑な陽子線治療システムの運用において、AIを用いて治療工程の精度を向上させる技術
研究期間は2026年から2027年の2年間を予定しており、NCCSの実臨床データに基づいたモデル構築を進めます。
■ 今後の展開
アイラトはNCCSとの共同研究を通じて、グローバルな臨床基準に合致するAIモデルを構築し、共同での論文発表等を通じて世界へ成果を発信します。将来的には、アジア地域をはじめとするグローバル市場における放射線治療の質の向上に貢献してまいります。
■ アイラト株式会社 代表取締役CEO 木村 祐利 コメント

「NCCSのような優れた臨床・研究基盤を持つ機関と連携できることは、当社にとって極めて大きな意義があります。本研究を通じて、アイラトの技術を世界基準の臨床現場で磨き上げ、医療現場に根ざした技術開発をさらに加速させてまいります。AIの力でより多くの患者さんへ質の高い治療を届ける道を切り拓き、より良いがん治療の実現に取り組んでまいります。」
【アイラト株式会社について】
がん治療の現場を知る医療従事者・研究者が集い、AI技術によってがん治療の未来を変えるために立ち上げた医療革新を行う企業です。がん治療の1つ、放射線治療の現場課題を起点に臨床現場で実際に使われ続ける医療AIプロダクトの開発・提供を行っています。
放射線治療計画という高度な専門性が求められる領域において、医療の質と現場の持続性を支えることを目指しています。
社名:アイラト株式会社
所在地
本社:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
仙台オフィス:宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉6-6-40 T-Biz
東京オフィス:東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー16階
代表取締役:木村祐利、角谷倫之
設立:2022年3月
事業内容:AIを活用した放射線治療計画支援ソフトウェアの開発および提供
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