日本ビジネスシステムズ株式会社に対する株主提案について
Press Release
Global ESG Strategy
2024年11月7日
日本ビジネスシステムズ株式会社に対する株主提案について
Swiss-Asia Financial Services Pte Ltd(以下「SAFS」)の運営ファンドであるGlobal ESG Strategy(以下「GES」)は、ESG(Environment(環境), Social(社会)及びGovernance(ガバナンス))の視点から中長期的な投資を行う投資ファンドであり、責任ある投資家として、建設的な対話等を通じ、日本の上場会社の中長期的な企業価値・株主価値の向上を実現することを後押ししていくことを運用方針としています。
GESは2023年より東証スタンダード上場の日本ビジネスシステムズ株式会社(以下「JBS」)(証券コード:5036)に対する投資を開始し、同社へのエンゲージメントを継続してまいりました。現在、GESはJBSの株式を議決権にして2%強保有しており、この度2024年12月開催予定のJBSの定時株主総会に向けて株主提案(以下「本提案」)を提出しました。
本提案
d135781-34-1364adba69d0018934c2dfd7f6acfd5b.pdf日本語補足説明資料
d135781-34-fb15064572675813f2e3df981a3d91a8.pdf議題1: 剰余金処分の件
~1株あたり期末配当71円(特別損失調整前配当性向で100%)~
議題2: 定款の一部変更の件(剰余金の配当方針について)
~今後3年間の配当方針を配当性向100%に~
議題3: 定款の一部変更の件(不動産取得にかかる方針について)
~年間の不動産投資額は株主還元額を超えない範囲に制限~
議題4: 定款の一部変更の件(資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について)
~有形固定資産の効率的活用の検討を含む~
議題5: 定款の一部変更の件(上場市場区分変更計画の策定及び開示について)
議題6: 定款の一部変更の件(取締役による株主との面談対応について)
日本の資本市場では、新規上場企業が調達した資本を有効に活用できず、成長することなく株価が低迷したまま滞留したり、また、単に上場をゴールとして創業家の財産形成だけで終わる「新規上場の罠」が非常に大きな問題となっています。
JBSにおいては、2022年8月に新規上場後まもなく中期経営計画を公表し、株主・投資家に上場後の経営方針を示しましたが、その後わずか2年のうちに業績予想の下方修正や中期経営計画の未達や取り下げが繰り返され、中期経営計画期間中の利益目標は1期も達成されませんでした。また、中期経営計画の公表と併せて行われた上場直後のネクストスケープ社の買収についても、極めて短期間のうちにのれんの全額減損が行われるなど、経営判断のミスが連続し、今後の成長路線に回帰できるか早くも岐路に立たされています。
そうした中でも、JBS取締役会は、ガバナンスが有効に機能せず、新たな経営方針となる中期経営計画も示されないまま本書時点において既に半年が過ぎようとしており、さらに上場前から行われている社宅不動産への投資は、資本効率を悪化させるにもかかわらず東京証券取引所が定める方針に逆行する形で一層加速して行われており、現在までに全10棟、推定約164億円の社宅不動産を保有するに至っているものの、その理由について合理的な説明がなされておりません。
JBSが、新規上場直後から、戦略ミスや資本市場の声を顧みない経営が続いて株主や投資家から見放され、株価が低迷する「新規上場の罠」から脱却し、真に上場企業としての成長路線に回帰させるべく、GESは、この度、2024年12月に開催予定のJBSの定時株主総会に本提案を提出いたしました。本提案の詳細につきましては別紙の本提案及び補足説明資料ご参照ください。
GESは、これらの株主提案の実現及びJBS株主の皆様への情報公開により、JBSのガバナンス上の深刻な問題点の解消と真に資本効率を追求する経営の実現を図り、株主共同の利益の最大化を目指してまいります。
本件に関するお問い合わせ先: globalesg@swissasia-group.com
Global ESG Strategyについて
GESは、ESG(Environment(環境)、Social(社会)及びGovernance(ガバナンス))の視点から中長期的な投資を行う投資ファンドであり、投資先との建設的な対話等を通じ、投資先の企業価値・株主価値の向上を実現することを後押ししていくことを方針としています。
Swiss-Asia Financial Services Pte Ltdについて
SAFSは、2004年設立、シンガポールを拠点とし、シンガポール証券先物法に基づく資本市場サービスライセンス(Capital Markets Services License)を保有する投資運用会社です。
免責事項
本資料は、SAFSの運営ファンドであるGESによるJBSに対する株主提案に係る情報提供を目的としており、それ以外の用途に用いられてはなりません。
本資料に記載された情報は、SAFS による独自の調査及び分析並びに一般に入手可能な公開情報に基づいています。SAFS、GES又はSAFSのその他の関係者 (以下「SAFSら」といいます。)は、その正確性、完全性、適切性、網羅性等について何ら保証するものではありません。
本資料は、SAFSらの独自の見解、予想、意見を示すものであり、これらは今後変わることがあり得ます。いかなる目的においても本資料に依拠してはならず、また、本資料を投資、金融、法律、税務その他の助言であると理解してはなりません。
本資料に含まれる情報又は意見には将来に関する記述が含まれています。これらの将来に関する記述や予測、予想は、説明のみのために記載されているものであり、もとより不確実、かつ、重大な不測の事態により実際の結果がこれら将来に関する記述と大きく異なることがあります。SAFSらは、かかる将来に関する記述や予測、意見、本資料に含まれる記載に関連して発生する直接的又は間接的なものを含む何らの損害について、一切の責任を負いません。
本資料に含まれるいかなる情報ないし内容も、いかなる意味においても、募集、推奨、サービスや商品の販促、広告、勧誘若しくは表明と解釈してはならず、また、いかなる投資商品の売買若しくは証券へのいかなる投資に関する助言若しくは推奨であるとも解釈してはなりません。
本資料は、株主総会における議案に関し、SAFSらが、JBSの株主を代理して議決権を行使する権限をSAFSら又はその他の第三者に対して付与することを要請するものではなく、そのように解釈されてはなりません。また、JBSの株主に対して、SAFSら又はその他の第三者を自らの代理人と定め自らに代わってその議決権を行使する権利を付与することを提案し、奨励し、勧誘し又はこれを目指すものではなく、そのように理解されてはなりません。
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