瀬戸内と株式会社、株式会社すくらむとローカルパートナーシップ締結

地域で挑戦する人たちの活動が、もっと応援され、もっと続いていくために。 瀬戸内を拠点に共感投資の実践に取り組む「瀬戸内と株式会社」はこのたび、社会的事業に伴走する専門家集団「株式会社すくらむ」とローカルパートナーシップを締結しました。
本提携では、共感投資という新たな挑戦をより多くの人に伝え、資金循環を生み出すためのロジックモデルや事業設計を、すくらむと共に描き・磨いていくことで、地域から“応援の仕組み”を形にしていきます。
■取り組みの背景
瀬戸内と株式会社ではこれまで、地域で挑戦する起業家や後継者たちを応援する仕組みとして、「共感投資」モデルの構想と実践に取り組んできました。一方で、そうした活動を持続可能に広げていくためには、社会的意義や資金循環のロジックを整理し、応援を得やすい形で発信・説明していくことが欠かせません。
今回のパートナーシップは、そうした僕たちの活動がより多くの共感と資金を集められるよう、株式会社すくらむがロジックモデルの設計や事業設計面での伴走支援を行ってくれることが起点となっています。
「やっていること」はある。 でも、それを「伝わるかたち」に整理していくこと。 そのプロセスを、一緒に担ってくれるパートナーとして、すくらむとの連携が始まりました。
■目指す社会像とロジックモデル

本プロジェクトは、「瀬戸内で挑戦が生まれ、継続し、外部資源も呼び込める好循環の創出」を目指す地域活性化・起業支援の仕組みづくりです。ORANGEやセトフラなどのメディア・プログラムを通じて、挑戦する人材の可視化と応援の文化を醸成し、共感投資とインパクト経営支援により、挑戦者と地域社会の接続を強化します。
最終的には、起業・共感投資・EXITによる資金と知見の循環が確立され、「瀬戸内モデル」として持続可能な地方創生のロールモデルを確立することを目指します。
成果物/想定タイムライン
【短期アウトカム】
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「瀬戸内」で挑戦する人材が生まれる仕組みができる(関係人口300人)
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「瀬戸内」で挑戦する人材が可視化される(セトフラ出演者数200人)
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挑戦する人材が社会で可視化される仕組みができる(セトフラch登録者数10万人)
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挑戦者の人柄や想いを講演する仕組みができる(共感投資10件、資金調達金額5000万円)
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瀬戸内の起業家に対してのエクイティの事例が増える(ファンド規模3億円、投資30件)
【中期アウトカム】
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瀬戸内で挑戦すれば、応援してもらえる仕組みができている(セトフラの出演者数/登録者数)
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挑戦者を応援する文化インフラができている(セトフラメンバーシップ数1000人、連携地域スタジオの増加、地上波放送)
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共感投資の市場ができる(協業案件数/資本提携数)
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投資先がEXITする(IPO、M&A等・EXITした企業数)
【長期・最終アウトカム】
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瀬戸内で挑戦が起こり続けている(挑戦者数)
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新しい社会参加の仕組みができる(共感投資数、「瀬戸内と」への共感投資数(株主数、投資額))
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全国・世界の資源を呼び込む仕組みができる(協業案件数、資本提携数)
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EXITした起業家の資金と知見の循環が「瀬戸内とモデル」の層を厚くしている(EXIT起業家の参与数、瀬戸内とへの出資額)
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「瀬戸内とモデル」の実現、瀬戸内ゆるコングロマリット構想を実現する
■SETOUCHI TO 共感投資とは

「SETOUCHI TO 共感投資」は、当社が掲げる三つの取り組みの一つとして位置づけられる、スタートアップ以外の挑戦への投資になります。
スタートアップに限らず、地域で挑戦を続けるすべてのプレイヤーを柔軟な資金と仕組みで応援する、新しい共感型投資のかたちです。アトツギ、ソーシャルビジネス、学生起業、NPOなど、これまで関わってきた多様な挑戦者たちに、これからは“仕組み”として伴走していきます。
VCという名前に縛られず、気づけば周りにいる仲間たちと、未来を形にしていく。
本取り組みを通して、そんな世界を瀬戸内から実現していきます。
■両社紹介
株式会社すくらむ

北海道に拠点に置く、全国のソーシャルビジネスやNPOを対象としたインパクト経営支援やクリエイティブ制作を行う会社です。
地域課題解決を目指す日本全国の「ローカルパ―トナー」と共同し、課題解決の先駆事例を生み出し、社会の新たな仕組みをつくるための仕組みづくりにも取り組んでいます。
また、ローカル×インパクトの市場を切り開き、地域の資金循環を創り出すための触媒となる資金提供を行う『Impact Cube Fund』(インパクトキューブファンド)を運営しています。
株式会社すくらむ代表取締役 久保匠

1993年北海道旭川市生まれ。大学卒業後、愛知県知多半島に拠点を置く福祉系NPO法人に就職し、障害者支援に携わる。
2018年4月より日本ファンドレイジング協会に参画し社会課題解決に取り組む法人のファンドレイジング戦略策定支援を担当する。
2022年1月より独立し、ソーシャルビジネス、インパクトスタートアップの資金調達、事業創造、社会的インパクトマネジメント、クロスセクター連携創出を行っている。
また、投資、融資、助成金資金提供業務、Social Impact BondやPay for Successを活用した成果連動型の公民連携事業にも取り組む。
様々なスタートアップや非営利組織の役員・アドバイザー、中京大学講師、経済産業省 北海道経産局事業『成長型中小企業等研究開発支援事業 オープンイノベーション・技術開発促進事業』専門家等も務める。
X(旧Twitter) : @asahikawafor
■コメント
『Setouchi Startup Flag』(セトフラ)に出演させていただいたことをきっかけに、今回のパートナーシップが生まれました。
「瀬戸内とモデル」を実現するための全体インパクト戦略の構築&実行、“共感投資”を通じた、新たな資金循環のモデルの創出、地域で挑戦する人や組織を応援するインフラ構築、
その一つひとつが、私にとって心からワクワクするチャレンジであり、実現した先には、まだ誰も見たことがない社会が広がっているのだと思います。
株主として、パートナーとして、楽しみながら、実現に向けて“瀬戸内と”一緒に走っていきます!
瀬戸内と株式会社

SETOUCHI TO は、「せとうちとアトツギ」「せとうちとゼブラ」「せとうちとあなた」…といった形で、 スタートアップに限らず、挑戦するすべてのプレイヤーに伴走していくことを目指した新しい枠組みです。
事業としては、以下の三本柱で構成されます。
スタートアップファンド「SetouchiStartups」
地域の未来を担う起業家に対して、資本とネットワークを届けます。
地域メディア「セトフラ」
挑戦の物語を発信し、地域内外の共感と信頼を育てます。
すべての挑戦に寄り添う「SETOUCHI TO 共感投資」
スタートアップ以外の挑戦者にも柔軟な資金供給を通じて伴走します。
この三つの取り組みが有機的につながることで、「気づけばつながっている“ゆるやかな連合体”」が自然に育っていく——それがSETOUCHI TO の構想です。
代表者経歴

藤田圭一郎 / Keiichiro Fujita
Setouchi Startups GP
大学卒業後、ベンチャー勤務を経て2012年に家業の業務用酒販店にアトツギとして入社、その傍らで「地方学生のための長期インターン求人COMPUS」を運営する株式会社COMPUSを経営。
2016年よりスタートアップ向けのイベントやコミュニティを運営する「スタートアップキングダム」の立ち上げ等、岡山にスタートアップ文化を根付かせる為の活動を行なっている。
岡山市が運営するスタートアップ支援拠点「ももスタ」のコーディネーターも務める。
X(旧Twitter) : @keiichilo
山田 邦明 / Kuniaki Yamada
Setouchi Startups GP
岡山県津山市出身。
京都大学法科大学院を卒業後、スタートアップ向け法律事務所で弁護士として活動。知的財産や資金調達に関する契約業務などに従事。
株式会社アカツキでは、初期から業務に従事し、管理部門の立ち上げ、IPO業務の主担当として、上場に貢献。
岡山県に帰郷後、西粟倉村と世界初の自治体ICOの取り組み、地方に起業家のエコシステムを生み出す活動を行う。それらの活動の中で、地方独自のスタートアップエコシステムが必要であるとSetouchi Startupsを立ち上げた。マンガが好き。
X(旧Twitter) : @kun1aki

■ 会社概要
社 名:瀬戸内と株式会社
代表者:藤田圭一郎、山田邦明
住 所:岡山県岡山市北区平和町6−6
URL:https://setouchi.vc/
メール:info@setouchi.vc
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