八王子学園の約20年ぶりの新制服プロジェクトをトータルプロデュース教職員約70名に制服セミナーを実施、八学らしさを表現した制服を製作

～ユナイテッドアローズとコラボレーションしたデザイン～

株式会社オンワードコーポレートデザイン

2024年8月30日 10時00分

株式会社オンワードコーポレートデザイン（本社：東京都千代田区代表取締役社長：村上哲）は、2028年に創立100周年を迎える八王子学園　八王子中学校・高等学校（本校：東京都八王子市理事長：塚本吉紀、以下「八王子学園」）の新制服プロジェクトをトータルプロデュースしました。

当社は、2021年12月、新制服の在り方について検討する目的で、教職員約70名に制服セミナーを実施しました。制服セミナーでは、「八王子学園らしい制服とは何か」を学校と一体になって考え、「八王子学園らしさの共創　―次の100年に向けて―」というコンセプトを策定しました。

デザインは、株式会社ユナイテッドアローズ（本社所在地：東京都渋谷区代表取締役社長執行役員 CEO：松崎善則　）が展開する法人向けユニフォームレーベル「ID UNITED ARROWS」とコラボレーションしました。
新制服の着用は、2025年度の新入生より開始されます。

■リニューアルの背景

八王子学園は、2028年に創立100周年を迎えます。これまで、八王子という地域で、市民の有志によって設立され、学園モットーである「人格を尊重しよう、平和を心につちかおう」のもと、学問・スポーツ・芸術など多様な個性を持つ生徒を育み、激動の100年を乗り越えてきました。

制服においては、以前のリニューアルからの約20年間で進化した新しい素材や機能を取り入れ、創立100周年という記念すべき節目にふさわしい学校の顔としてリニューアル実施にいたりました。新制服では、気候や社会など様々な変動が予想されるこれからの100年が、「愛の学び舎」「自由の学び舎」として生徒たちを育て続けるものであることの表現を目指しました。

■教職員約70名への「制服セミナー」の実施について

制服をリニューアルするにあたり、2021年12月に、当社が「制服セミナー」を約70名の教職員の方向けに実施しました。セミナーでは、制服の意義や制服リニューアルを通じて実現できることについて講義をした後、八王子学園の新制服に必要な要素を教職員の方とディスカッションし、新制服のコンセプトを策定しました。セミナー実施後の満足度は92%でした。

■新制服のコンセプト

八王子学園らしさの共創　―次の100年に向けて―

2028年に100周年を迎える八王子学園が、いままで創り上げてきた「八王子学園らしさ」と、未来の100年を過ごす中で創り上げていく「新しい八王子学園らしさ」を表現しています。

■新制服の特徴

①「ID UNITED ARROWS」とコラボレーションしたデザイン

ユナイテッドアローズ社の社名に込められた「ひとつの目標向かって直進する矢（ARROW）を束ねた（UNITED）もの」と、八王子学園の学問・スポーツ・芸術など多様な個性を持つ生徒たちが一体となって学園生活を創り上げていく姿に親和性を感じ、これからの多様化する社会を乗り越えていく制服のイメージを体現するブランドにふさわしいと考え、コラボレーションを依頼しました。

スラックスに学校制服では珍しいシャドーチェック柄を、ネクタイとリボンにはレジメンタルストライプ柄を採用し、無地のメタリックなボタンをデザインのアクセントに取り入れました。時代を経ても生徒から愛され、憧れられる制服が完成しました。

②「八王子らしさ」の表現

地域に根差す八王子学園を表現するため、八王子の市の鳥「オオルリ」をイメージとした青（瑠璃色）をベースカラーに使用しています。

③機能性を大幅に向上

ポリエステル100%の生地を使用した当社開発の「ハイパフォーマンスジャケット」を採用しています。ハイパフォーマンスジャケットは、学生服で一般的なウール混素材に比べて色落ちや型が崩れにくく、ストレッチ性の向上・軽量化・家庭洗濯可能と機能性を大幅に向上しています。

④未来へ続く、サステナブルな制服

シャツの生地の一部に漂着ペットボトル由来の素材である「UpDRIFT®」*１を採用するなど、制服としての十分な耐久性を備えつつ、環境に配慮した素材を使用しています。

*１ UpDRIFT®️(アップドリフト)…豊島株式会社が展開する再生繊維。海・川・森に廃棄され散乱する漂着ペットボトルごみ等を、地方自治体及び、企業と連携して行うクリーンアップ活動「Green and Blue Challenge®」で回収し、アパレル製品原料となる資源(糸)に生まれ変わらせます。様々な方や企業と連携をしながら、海洋/漂着ペットボトルから生まれた繊維がアイテムへと生まれ変わっていくことを通して、環境問題を考えるきっかけに、そして循環の輪が未来に拡がっていくことを願っています。

⑤多様な生徒の活躍
学生服では、ジャケット・シャツの前合わせが男女別になっていることが一般的ですが、新制服では、ジャケット・シャツの前合わせを男女統一し、ジェンダーレスなデザインを採用しました。また、全生徒がスラックスを選択することも可能です。