1位は東京大学。東北大、九大が続く。「車載電子機器/コンピュータ」市場における科研費獲得金額ランキングTOP50

~総投資額約56億円、全大学/研究機関163、662テーマから注目の研究テーマをご紹介~

アスタミューゼ株式会社

 ビジネスを創る要素が、有形資産(タンジブル・アセット)から無形資産(インタンジブル・アセット)へと移行しつつある中、各企業がどのようなビジョンに沿って、人材・技術・ネットワークを獲得し、将来の新しい価値を生み出していくかが注目されています。
 
 この状況下で、アスタミューゼ株式会社(以下、アスタミューゼ)は、世界80ヵ国の研究/技術/特許/アイデアの情報とそれに関わるプレイヤー(ベンチャー、中小企業、大企業)情報を集め、各先端分野に精通した専門アナリストが分析、「2025年の180有望成長市場」という将来ビジョンを独自に定義しています。
 
 今回は、基礎から応用までのあらゆる学術研究を発展させることを目的とする競争的研究資金「科研費」(※1)に着目。将来ビジョンの有望成長市場180のうちのひとつであり、総額約56億円の科研費を獲得している「55. 車載電子機器/コンピュータ」市場における大学・研究機関別の科研費獲得金額ランキングを発表、さらに注目すべき研究テーマをご紹介します。
(※1)科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)

※今後、 科研費獲得ランキング発表予定の市場
・161. インテリジェントスポーツ・スマートスポーツ
・  69. 小型/中型旅客機

 
  • 総投資額約56億円、全大学/研究機機関163、662テーマ中、「55. 車載電子機器/コンピュータ」市場における大学・研究機関別(※2)の科研費獲得金額ランキングTOP50(※3)

(※2)研究代表者が所属する大学・研究機関
(※3)2006~2015年の交付分。2016年6月時点でデータ取得
 

 

※50位までのランキングは未来を創る有望成長市場・有望企業情報メディア『astavision』上でご覧になれます。URL: http://astavision.com/contents/news/2074?from=pt160616_1

 
  • 注目すべき研究テーマをご紹介

◆ミニ電気自動車を用いたアドホックネットワークとその利用に関する研究(新潟大学 間瀬憲一教授 他 / 4238万円)
 
この研究では、ミニ電気自動車を用いたアドホックネットワークの有効性について、特に被災地における通信確保と被災地のモニタリングについて検証された。アドホックネットワークを形成するのに利用している電気自動車を母艦として無人・超小型軽量の電気ヘリコプターを組み合わせることにより、地上・空中からの強力かつ長時間にわたる被災地のモニタリング活動が可能となることなどが提唱された。

◆モータ / キャパシタ / ワイヤレスによる2030年のクルマ社会に関する研究(東京大学 堀洋一教授 他 / 4914万円)
 
この研究では、現在のリチウムイオン電池を中心とした電気自動車(EV)開発に代わる、「モータ /  キャパシタ / ワイヤレス」の技術を用いた「もう一つのクルマ社会」を提案し、そのための要素技術の研究開発を行うことを目的とされた。「ワイヤレス」電力伝送によって電力インフラにクルマを接続し「キャパシタ」に充電しながら走るクルマの開発、「モータ」の制御性の良さを活かした運動制御による安全性の向上と省エネルギー化の実現などに取り組んでいる。

◆少数アンテナを用いたUWBレーダー高次イメージング手法の開発(京都大学 佐藤亨教授 他 / 4498万円)
 
この研究では、これまでにイメージングの障害であった周囲からの反射派や目標物との相対運動に伴うドップラー効果を積極的に使用することにより、少数のアンテナのみを用いた目標物の位置や距離、形状や運動といった高次情報を得るイメージング手法を開発した。UWB(超広帯域)レーダーを用いて、歩行人体の各部が異なる速度を有することから三次元形状や歩幅、歩行形態などの情報を高い精度で得ることなどに取り組んだ。

※50位までのランキングは未来を創る有望成長市場・有望企業情報メディア『astavision』上でご覧になれます。
URL: http://astavision.com/contents/news/2074?from=pt160616_2


 
  • 「55. 車載電子機器/コンピュータ」市場について

 アスタミューゼでは企業情報・特許情報などのビッグデータ分析により、今後成長が見込まれる有望市場を「180の有望成長市場」として分類しており、そのひとつが「55. 車載電子機器/コンピュータ」市場です。

 クルマのスマート化に伴い、また、ITS(高度道路交通システム)や自動運転システムの発展とともに、ますます多くの電子機器やアプリケーションが導入されていくと見られています。 また、一つの機器やシステムの中に、関連する多くの技術が組み合わされています。たとえば、自動車用ECUの構成としては、電源、入力バッファ、AD コンバータ、マイコン、 EEPROM、出力ドライバ、通信ドライバー・レシーバなどの電子機器からなります。 また、ADAS(Advanced Driving Assistant System:先進運転支援システム)においては、歩行者認識、信号認識、サラウンドビュー、死角検知、車線逸脱警告、ドライバーの覚醒度監視・注意喚起、パーキングアシスト、ナイトビジョンなどの多様な機能によって、事故回避を実現するために様々なセンシング技術、通信技術、車体制御技術などを電子的に統合制御しています。

 主な技術要素としては「カーナビゲーション機器」「車載インフォテイメント(IVI)システム」「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」などがあり、主な技術・製品・サービスの例としては「IVI」(BMW、株式会社デンソー、Intel)、「車載用シリアルEEPROM」(セイコーインスツル株式会社)などがあります。 

 また、この市場の主なプレイヤーとしては、トヨタ自動車株式会社、クラリオン株式会社、富士通テン株式会社などがあり、180の有望成長市場における主な関連市場としては、「13. 産業用大規模ワイヤレス給電・宇宙発電」 「46. 交通事故防止システム 」 「106. インフラ監視システム」 などがあります。

 アスタミューゼでは、この市場の2015年世界市場規模を200億米ドルと推定、2025年世界市場規模を520億米ドルと推定しています。 

 
  • 「55. 車載電子機器/コンピュータ」市場に関するベンチャー・最先端技術などの情報配信サービス

 アスタミューゼでは、新規事業・オープンイノベーションのためのデータのご提供および実行支援を行っており、大手メーカーの経営企画/CVC部門、R&D/知財部門、新規事業部門をはじめ、金融・VCなど100社以上ご利用いただいています。

 その中でも情報配信サービスでは、国内700大学/研究機関・約500万テーマの研究テーマ、全世界100万社の有望イノベーター(ベンチャー・大学発VB等)情報、全世界1200サイト・30万プロジェクトのクラウドファンディング情報を180の有望成長市場毎に分類し、各市場における関連企業や関連アイデアのリストおよび統計情報をご提供しています。

 月額9万円から、新規事業アイデアの探索、新規事業実行のための投資・提携先の探索といった用途にご利用いただけます。

※本プレスリリースのファイル内に、参考資料として「アスタミューゼが定義する180の有望成長市場」一覧を記載しております。

◆Webからのお問合せ
http://www.astamuse.co.jp/contact/corporation/content?from=pt160616

◆お電話でのお問合せ
03-5148-7392

 
  • アスタミューゼ株式会社について

 世界中の課題を解決し、未来を創るプラットフォーム『astamuse.com』 を提供すると共に、法人向けサービスとして、自社の課題を解決するためのイノベーションに関わるコンサルティングサービスを展開しています。

・代表者:代表取締役 永井 歩 
・設立:2005 年 9 月
・所在地:東京都中央区築地四丁目1番1号 東劇ビル7階
・URL: http://www.astamuse.co.jp/

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会社概要

アスタミューゼ株式会社

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URL
http://www.astamuse.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田錦町2丁目2-1 KANDA SQURE 11F WeWork
電話番号
03-5148-7181
代表者名
永井 歩
上場
未上場
資本金
9500万円
設立
2005年09月