【セガサミー】AI×エンタメでさらなる感動体験を創出!!
玩具のデザイン案・アンケート集計にAIを導入
セガサミーホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長グループCEO:里見治紀)は、「自社製品画像を学習した画像生成AI環境」および「アンケート分析機能を有した生成AI環境」を新たに構築し、本環境を2024年5月7日より株式会社セガ フェイブ Toysカンパニー(以下、Toysカンパニー)に展開しました。Toysカンパニーでは玩具のデザイン案制作やアンケート集計業務において実証実験を行い、業務の効率化および精緻化を実現しました。今後Toysカンパニーでは本生成AI環境を全社へ展開し、更なる感動体験を創造してまいります。
■本生成AIの開発背景と概要
従来、Toysカンパニーでは玩具のデザイン案の制作やアンケートの分析作業に多くの工数がかかっており、その工数は多い時で製品開発全体の約20%を占めていました。
まずデザイン案の制作業務を効率化するために、2023年10月に発表した「社内情報を参照可能な生成AI」の環境を構築した経験を活かし、新たに「自社製品画像を学習した画像生成AI環境」を構築しました。これにより、既存の自社製品を学習した生成AIが、バラエティ豊かなデザイン案を迅速に生み出すことを実現しました。
そしてアンケート分析業務においては、特に自由記入欄に寄せられた大量のご意見・ご感想に対し、主観性やバイアスを排除した精緻な分析を行うため、多くの時間、あるいはアウトソーシングによるコストが必要となっていました。今回構築した「アンケート分析機能を有した生成AI環境」は、顧客感情等も含めた信頼性の高い分析結果を、外部発注を必要としない社内のシステムで、より早く得ることが可能です。
なお、Toysカンパニーでは自社製品である「動く絵本プロジェクター Dream Switch」を題材に実証実験を行い、以下の検証結果を得ております。
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自社画像学習による画像生成AI
自社製品の画像を学習させた画像生成AIを活用し、既存製品のデザインを踏襲した改善案等を短時間かつ幅広く生成いたします。デザイナーは、AIが生成したデザイン案を基に、一層洗練されたデザインを制作するなど、クオリティを高める業務に集中することが可能となりました。
なお、本画像生成AIの活用により、デザイン案は100倍もの件数となりました。今後、他の玩具のデザイン案制作においても選択の幅が大きく広がることを見込んでおります。
※画像学習や商品化にあたり他社様の権利を侵害することはありません。また、取引先様との契約内容を遵守した上で運用いたします。
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アンケート分析機能を有した生成AI
数万件におよぶアンケートの回答から、自由記入欄を含めた分析を実行します。顧客からいただいたご意見や背景にある感情まで生成AIが抽出・分類し、製品改善案の提案まで行います。これにより、担当者の主観やバイアスを排除した信頼性の高いデータを得ることが可能となり、同時に飛躍的な効率化を実現いたしました。
なお、今回の実証実験において、アンケート分析業務は約80%の効率化を実現しております。
今後もセガサミーグループでは、企画・開発業務を含む各種業務において生成AIの活用を進め、生産性の向上を目指すとともに、業務品質を高め、新たな価値創造に取り組みます。また、アジア、欧州、北米の海外グループ会社にも本実行環境を展開し、業務効率化を進めグローバルにおける開発力強化を目指してまいります。
■AI活用による業務改善例
■利用環境の構成図
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