歯周病治療に関する特許出願公開のお知らせ
株式会社サイフューズ(本社:東京都港区、代表取締役:秋枝 静香、以下「サイフューズ」)は、このたび、国立大学法人広島大学(以下「広島大学」)とともに共同研究を進める「革新的歯周組織再生療法の開発」に関する国際特許出願(以下「本件特許」)が公開されたことを踏まえ、これまでの共同研究の成果につきまして、広島大学と共同で発表いたしました(※1)ので、お知らせいたします。
サイフューズは、既存の治療法だけでは十分な回復が得られていない様々な疾患や領域に対して、多くの患者さまのQOL(Quality of life)改善に向けた新たな治療法の選択肢の創出に寄与する革新的な技術開発を行っております。
本件特許は、現代病の主要原因の1つともいえる歯周病(※2)に対する新たな治療法の創出に向け、2021年より開始した、広島大学病院(口腔先端治療開発学 加治屋 幹人教授)との共同研究(「バイオ3Dプリンタで作製した三次元移植組織を用いる革新的歯周組織再生療法の開発」)に関するものです。
現在、当社では、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Development:AMED)からのご支援のもと、歯周組織再建に関する技術開発を進めております(※3)。
本件特許出願は、これまでの共同研究成果である「歯周組織を適切に再構築する」能力をもつ移植組織の開発に関するもので、広島大学が開発した細胞とサイフューズ独自の基盤技術「バイオ3Dプリンティング技術」により移植組織を作製することで、「歯周病患者様の複雑で大きな形の組織欠損部にも適応できる組織」を創り出す技術進歩に関するものであり、将来の新たな治療法開発に向けて大きく貢献することが見込まれます。
本件特許の出願公開を踏まえ、サイフューズ及び広島大学は、引き続き、PoC取得や臨床試験の実施など産学連携に基づく将来の社会実装に向けた共同研究を進め、将来的には、これまでは困難とされてきた重度歯周炎の「根治」へ向けた新たな歯周組織再生療法の創出を目指してまいります。
※1:広島大学の研究成果に関するニュースリリースは2024年12月5日付「重度歯周炎治療に最適な歯周組織再生移植体の共同研究」をご参照ください。
※2:現在、我が国では40代以上の約4割が歯周炎に罹患していると言われ、歯周炎は世界で最も患者数が多い疾患としてギネスにも掲載されており、中でも重度歯周組織破壊に至っている患者数は数百万人規模と推算されております。この歯周炎による歯周組織の破壊は、歯の喪失を招き、高齢者フレイルに至る原因になるとともに、糖尿病、アルツハイマー型認知症や心血管系疾患などの現代病のリスク因子にもなることが報告されていますが、現在のところ、既存の治療方法では根治が難しく、重度の歯周病に対する有効な治療法の確立が待望されています。
※3:詳細は、2023年5月15日付適時開示「AMED公募事業「再生・細胞医療・遺伝子治療実現加速化プログラム」への参画に関するお知らせ」をご参照ください。
【新たな歯周病治療のイメージ】
以 上
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