シオノギヘルスケア、塩野義製薬、ピクシーダストテクノロジーズの3社による音刺激を通じた脳活性化の事業開始に向けた業務提携契約の締結について
~2023年春に一般家庭向けプロダクトの販売を目指す~
シオノギヘルスケア株式会社(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:吉本 悟、以下「シオノギヘルスケア」)および塩野義製薬株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)と、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:千代田区、代表取締役:落合 陽一、村上 泰一郎、以下「PxDT」)は、世界アルツハイマーデーである本日、音刺激を通じた脳活性化の事業(以下、本事業)開始に向けた業務提携契約(以下、本提携契約)を締結しましたのでお知らせいたします。
本提携契約に基づき、シオノギヘルスケアとPxDTは「音※1 を用いた一般家庭向けプロダクト(以下、本プロダクト)」の販売開始を目指します。PxDTは本プロダクトの開発に取り組み、加えて、塩野義製薬とPxDTはこれまで進めてきた「音刺激による脳活性化および認知機能改善」に向けた共同研究のさらなる推進に取り組みます。
本提携契約に基づき、シオノギヘルスケアとPxDTは「音※1 を用いた一般家庭向けプロダクト(以下、本プロダクト)」の販売開始を目指します。PxDTは本プロダクトの開発に取り組み、加えて、塩野義製薬とPxDTはこれまで進めてきた「音刺激による脳活性化および認知機能改善」に向けた共同研究のさらなる推進に取り組みます。
(写真向かって左から)
塩野義製薬 ヘルスケア戦略本部 新規事業推進部長 小林博幸
シオノギヘルスケア 代表取締役社長 吉本悟
ピクシーダストテクノロジーズ 代表取締役COO 村上 泰一郎
塩野義製薬 執行役員 ヘルスケア戦略本部長 三春洋介
■「音刺激を通じた脳活性化および認知機能改善」について
認知機能障害の特徴の一つとして、脳の特定のリズム活動(ガンマ波)が低下していることが報告されています※2。塩野義製薬とPxDTは2021年より「生活に溶け込んだ形で、自然に五感を刺激することによって長期的な介入を可能とし、認知症ケアを実現する」というコンセプトを掲げ、感覚刺激による脳のリズム活動の変化に着目した、新しいサービスの開発に向けた共同研究に取り組んできました。その中で、脳の特定のリズム活動(ガンマ波)を強める可能性のある「音」を見出しました。現在、テレビの音や音楽を自然な形で加工して特定のリズムの脳活動を強めるなど、「音」を通じたサービスの開発に向けたさらなるエビデンスの構築を進めております※3。
■吉本 悟 [シオノギヘルスケア 代表取締役社長]のコメント
シオノギヘルスケアでは、“すべての人にやさしく、正しく、楽しくセルフケアを”をビジネスコンセプトに掲げ、セルフケアの浸透に取り組んでいます。日本国内の高齢化率は28.9%に達し※4、高齢者人口の増加に伴って、認知症はセルフケア領域においても重要な課題となりつつあります。そのような背景のもと、シオノギヘルスケアは、音刺激を通じた脳活性化の事業に参画し、PxDTと連携し全く新たなソリューションをお届けしていくことで、より多くのお客様の健康寿命の延伸をサポートし、セルフケア課題の解決を目指してまいります。
■三春 洋介 [塩野義製薬 執行役員 ヘルスケア戦略本部長]のコメント
このたびの業務提携により、塩野義製薬とPxDTの共同研究を通じて見出された「音」を世の中に届けられる機会が得られたことを大変嬉しく思います。引き続き、両社で見出された「音」が持つ価値の検証を進めてまいります。また、塩野義製薬とPxDTは、音だけにとどまらない五感刺激による「生活に溶け込んだ認知症ケア」サービスの開発を進め、患者さまや社会の抱える困り事の解決に向けた新たなソリューションの提供に取り組んでまいります。
■村上 泰一郎 [ピクシーダストテクノロジーズ 代表取締役COO]のコメント
PxDTが目指す視聴触覚を中心とした五感にまつわるデジタルイノベーションを、シオノギヘルスケア、塩野義製薬との連携を通じて、力強く推進することができると確信しています。シオノギヘルスケアと共同で商品の販売を行っていくことで、両社の強みを活かしながら一人でも多くの方に商品をお届けし、一人ひとりのQOL向上と日本の抱える社会課題解決に取り組んでまいります。また、塩野義製薬と連携し、今後は音だけでなく光をはじめとした様々な五感刺激で認知機能にアプローチする研究に取り組んでいき、そこで得たエビデンスと知見を活かして「生活に溶け込んだ認知症ケア」の実現に向けた商品の開発に連続的に挑戦していきたいと考えています。
シオノギヘルスケア、塩野義製薬、PxDTは、このたびの業務提携契約の締結に伴い、3社がそれぞれ有するノウハウを活かし、連携して本事業の可能性を一層拡大できるよう連携して取り組みを進めてまいります。
※1:想定した特定のリズム(ガンマ波)の脳活動を生じさせる可能性のある音
※2:Herrmann, C. S., & Demiralp, T. (2005). Human EEG gamma oscillations in neuropsychiatric disorders. Clinical neurophysiology, 116(12), 2719-2733.
※3:2022年6月21日:塩野義製薬プレスリリース(音刺激による脳活性化および認知機能改善に向けた共同研究に関する塩野義製薬とPxDTによる基本合意書の締結)
※4:令和4年度版高齢社会白書
■シオノギヘルスケア株式会社について
SHIONOGIグループは創業以来140年以上にわたって、人々の健康に奉仕してまいりました。その中で、シオノギヘルスケアは、“常に人々の健康を守るために必要な、最もよいヘルスケア価値を提供する”という経営理念のもと、2016年1月に設立されました。多層的な事業/アライアンスなどによる付加価値でヘルスケア事業の競争力を高め、優れた製品・情報・サービスを通じて健康寿命延伸に貢献いたします。
URL:https://www.shionogi-hc.co.jp/
■塩野義製薬株式会社について
塩野義製薬は、取り組むべき重要課題(マテリアリティ)の一つに「社会生産性向上」を特定しています。引き続き、アンメットメディカルニーズの高い認知機能障害に対する画期的な治療法を患者さまにお届けできるよう努力し、精神・神経系疾患を抱える患者さまとそのご家族のQOLや生産性の向上に貢献してまいります。
URL:https://www.shionogi.com/jp/ja/
■ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について
PxDTは、Digitally Rebalanced——世界をデジタル技術の観点から俯瞰し、新たな均衡点へ導く原動力となることを目指す大学発ベンチャーです。デジタルと物理世界を繋ぐインターフェース技術を研究開発し、連続的に社会実装していくことで、その実現に寄与します。
URL:https://pixiedusttech.com/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像