植物由来の次世代合成繊維PlaX™が、世界最高水準の安全な繊維製品の証「エコテックス®︎スタンダード100」を取得

Bioworks株式会社

Bioworks株式会社(本社:京都府相楽郡、代表取締役社長CEO:坂本孝治、以下 Bioworks)は、研究開発する植物由来の次世代合成繊維「PlaX™(プラックス)」の原綿(短繊維)、原糸(長繊維)において、世界最高水準の安全な繊維製品の証である「エコテックス®︎スタンダード100」の認証を「Annex 6 製品クラスⅠ(乳幼児用製品)」として取得しました。

「エコテックス®︎スタンダード100」認証取得の背景

アパレル産業は、製造過程におけるCO2排出や有害物質の流出による水質、大気汚染などの課題が山積し、国連貿易開発会議(UNCTAD)では、世界第2位の環境汚染産業と指摘されています。*1

 

課題解決への取り組みとしてCO2排出の削減だけではなく、人への健康被害の影響を最小化するものづくりが求められており、世界各国ではアパレル製品の化学物質含有に関わる規制が強化されています。

 

サステナビリティについての規制が強まる欧州では、REACH規則*2を筆頭に、サプライチェーン全体を管理対象とした化学物質の情報登録義務が拡大しており、安全性評価の基準も厳格化されています。

とくに繊維製品は人の肌に直接触れるものであるため、人体に有害な化学物質の使用については、企業や消費者から情報開示が求められています。

 

Bioworksは「つくる喜びと、着る豊かさが続く、新たな⽣態系(エコシステム)」をサステナビリティビジョンとして掲げ、自社が研究開発する植物由来の次世代合成繊維PlaX™を通じて持続可能なアパレル産業への移行を推進しています。PlaX™は、2024年から2030年までに増加が予想されるポリエステルの生産量の10%分を置き換えることを目標に、 現在までに様々なブランドでの採用が始まっています。

 

PlaX™を国内外の企業やブランドに提案するなかで、有害物質含有の有無を証明する需要は増えており、グローバル展開の推進と、企業や消費者により安心して素材をご利用いただくため、このたびREACH規則にも準拠した「エコテックス®︎スタンダード100」の認証取得に至りました。

 

Bioworksはこれからも循環型・脱炭素を加速させる新たなエコシステムの構築むけて、アパレル産業と地球の持続可能性に貢献するべく、PlaX™の研究開発を軸にさまざまな活動に取り組んでまいります。

 

*1. 引用元「国際連合広報センター

*2. REACH規則(Registration, Evaluation, Authorisation and Restriction of Chemicals)は、欧州連合(EU)において化学物質の登録、評価、認可、および制限を規定する法律です。化学物質に関する情報の透明性を向上させ、より安全な代替品の使用を促進することを目指しています。

エコテックス®︎スタンダード100とは

Bioworksが取得した「エコテックス®︎スタンダード100」は、エコテックス®国際共同体が認定した試験機関により、1000種類以上の有害化学物質が対象となる分析試験の結果、厳しい基準をクリアした製品のみに与えられる、国際的な繊維関連製品の安全性に対する認証です。

 

用途に応じて製品クラスⅠ~Ⅳまで設定され、製品クラスにより規制値が異なります。Bioworksは製品クラスにおいて規制値の基準が最も厳しい「Annex 6 製品クラスⅠ」を取得し、生後36ヶ月までの乳幼児を対象とした、肌への接触が大きい製品の基準をクリアしています。

 

【認証内容】
認証製品名:PlaX™
認証カテゴリ:ポリ乳酸(PLA)100% 原綿(短繊維)、原糸(長繊維)
製品クラス:Annex 6 製品クラスⅠ(乳幼児向け製品対象)
認証取得日:2024年10月2日

Bioworks 執行役員CSuO 田原純香コメント

アパレル産業においては、 様々な視点から「サステナブル」であることを証明する規格や認証が多く存在しています。

 

数ある認証の中で、このたび私たちが「エコテックス®︎スタンダード100」を取得した背景には、有害物質を含まず安全であることを証明することは、今後PlaX™という新素材を世界中に流通させていくために、あらゆる取引の「信頼のベース」となると考えたからです。

 

今後、この信頼をベースとして、さらにPlaX™のサステナビリティに関する透明性を高める活動を促進し、PlaX™の流通拡大を通じて、サステナブルなものづくりへの改革に貢献してまいります。


PlaX™とは

「PlaX™」は、サトウキビなどの植物を原料とするバイオマス素材「ポリ乳酸(PLA)」に、当社が独自に開発した「植物由来の添加剤」を加えることで、品質と機能をアップデートしたカーボンニュートラルに貢献する新素材です。

石油由来の合成繊維であるポリエステルなどの代替はもちろん、汎用性に優れた素材として世界的に注目を集めています。

 

《PlaX™の特徴》

・ポリエステルと比較して原料から糸製造時までのCO2排出量を41%削減。

・綿と比較して原料から糸製造時までの水使用量を90%削減。

・微生物によって水やCO2に分解される「生分解性」の特性を持つ素材。

・廃棄物から同等の素材を再生産する「ケミカルリサイクル」と相性が良く、資源を循環させるクローズドループの実現に向けた研究開発が進む。

・焼却廃棄時のCO2排出量を削減。ダイオキシンなどの有害物質も発生しない。

 


Bioworksについて

Bioworksは、「つくる喜びと、着る豊かさが続く、新たな⽣態系(エコシステム)」をビジョンに、ポリ乳酸を原料とする植物由来の次世代合成繊維「PlaX™」の製造・販売を⾏うマテリアルクリエイションカンパニーです。

2015年の創業以来、ポリ乳酸の研究開発で蓄積された知⾒をもとに、2021年より繊維事

業へと展開。ファッション業界における⽯油由来原料からの脱却の⼀翼を担う素材とし

て、国内外の繊維企業やブランドから注⽬を集め、採⽤が始まっています。

 

■ Bioworks株式会社

代表取締役社長CEO:坂本孝治

本社:京都府相楽郡精華町光台1-7けいはんなプラザラボ棟7F

設立:2015年

事業内容:改質ポリ乳酸コンパウンド(PlaX™)及び製品の製造、販売、資源循環を促進する事業等

 

■ Bioworks WEB: https://www.bioworks.co.jp/

■ bio公式OnlineStore: https://bio-plax.com/

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会社概要

Bioworks株式会社

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URL
https://www.bioworks.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
京都府相楽郡精華町光台一丁目7 けいはんなプラザラボ棟7階
電話番号
0774-46-8555
代表者名
坂本孝治
上場
未上場
資本金
2億5000万円
設立
2015年10月