「生命（いのち）の安全教育」に対応！思春期に大切な性の知識を伝えるために、授業で使える『中高生のための新しい性教育ワークブック』刊行！

学事出版株式会社

2024年7月31日 14時00分

　教育書を幅広く刊⾏する学事出版株式会社（鈴⽊宣昭代表取締役社⻑）は、子どもたちが性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないよう、2023年度から全国の学校において「生命（いのち）の安全教育」が推進されたことを受けて、『中高生のための新しい性教育ワークブック』（高橋幸子監修）を刊⾏いたしました。
　本書は、「性の多様性と人間関係編」と「からだの発達と生殖編」の2巻からなり、学校の性教育で必要な項目を網羅。学校の先生や保護者の方が、子どもに伝える際のポイントを掲載した「解説」と、生徒自身が書き込んだり話し合える「ワーク」のページで構成されています。学年や対象年齢に応じて、先生が必要な部分のみを選択しコピーして使用することができる画期的なワークブックです。

学校における性教育の現状

　性犯罪・性暴力は、被害者の尊厳を著しく踏みにじる行為であり、その心身に長期にわたり重大な悪影響を及ぼすものであることから、その根絶に向けた取組や被害者支援を強化していく必要があります。そのために、思春期の時期に正しい性の知識を身につけることは重要です。

　2023年度から全国の学校において「生命（いのち）の安全教育」が推進されることとなりました。これを受けて、学校現場では、子どもたちにどのように性教育をするかが喫緊の問題となっています。

本書のコンセプト

　心も体も成長する中高生は、自分の体に悩んだり異性との付き合い方に悩んだりする時期です。一方インターネットには性の情報が氾濫しており、そのなかには誤った情報も多くあります。簡単に人とつながることができるSNSによって、子どもが性被害を受ける事件もあとをたちません。そのような現代の中高生に対し、自身が性教育をほとんど受けていない教員や保護者も、どう教えていいかとまどうことも多いと思います。
　本書は、性のことについて悩む中高生自身が、正しい知識を身につけ、性の多様性を理解し、自分のからだを大切にできるようになることを目指した、新しい性教育のためのワークブックです。

監修者からのメッセージ

　性教育においては、正解を覚えるだけではなく、ほかの人がどんなことを考えているのかを共有しながら、学ぶことが大切です。一人ひとりが自分の考えを大事にできることが、自分の人生をつかみ取ることにつながります。性に関する知識を学ぶことは、とってもヘルシーなことです。性について学ぶことで、一人ひとりがハッピーな未来をつかみとることを祈っています。

（監修：高橋幸子）

　本書では、これらの内容をはじめて扱う方でも指導しやすいよう、各項目に「伝え方のポイント」というコーナーを設けました。それに続く解説とあわせて活用していただきたいと思います。常にただ一つの「正解」があるとは限らない人間と性をめぐる諸問題を、生徒たちとともに考え深めてくだされば幸いです。

（編著者：丸井淑美・水野哲夫）

本書の使い方

■先生・保護者の使い方

　本書は学校の性教育で必要なことを各巻21項目ずつで網羅。1項目につき計４ページからなり、授業の導入として使えるクイズや、生徒に伝える際のポイントを掲載した「解説」と、生徒自身が書き込んだり話し合える「ワーク」のページで構成されています。1冊通して学習することもできますし、生徒の発達段階、学校や地域の事情、授業に割くことのできる時間に応じて、先生が必要な部分のみを選択し、コピーして使用することもできます。