Sysdig、AIエージェントの全行動をランタイムで判定・制御する「Sysdig AI Defense」を提供開 始
10年にわたるリアルタイムセキュリティの実績をAIエージェントへ。ラップトップからクラウドまで、エージェントの行動を一つひとつ判定し、行き過ぎた行動を確実に止める
<このプレスリリースは11/4/2026に米国で発表されたリリースの抄訳です>
11/4/2026 - 米国カリフォルニア州サンフランシスコ発 – Sysdigは本日、AIエージェント向けのランタイムセキュリティとガバナンスを提供する「Sysdig AI Defense」の一般提供を開始しました。AIは、質問に答えるだけの存在から、自ら行動する存在へと進化しています。エージェントはすでに、コードのリリースやインフラの変更、本番システムへのアクセスまでを担っています。そのスピードに、人手によるレビューではとても追いつけません。

Sysdig AI Defenseは、エージェントが起動するエンドポイントから、アクセスできるクラウドまで、エージェントのあらゆる行動を把握します。そして組織のポリシーに照らして、それぞれの行動を「許可する」「ユーザーに確認を求める」「完了前にブロックする」のいずれかに振り分けます。これにより組織は、AIエージェントを安全に運用し統制するためのガードレールを手に入れられます。このガードレールはリアルタイムに働き、監査にもそのまま対応できます。
多くの企業で、AIの導入スピードにガバナンスが追いついていません。IBMが最近実施した調査では、77%の組織が「AIの導入がすでに自社のガバナンス能力を上回っている」と回答しています。この傾向は、最先端のAIラボも例外ではありません。OpenAIとAnthropicはいずれも、評価環境のエージェントやモデルが他社の実際の本番システムにまで到達していたことを公表しています。
エージェントを悪用した脅威も、同じスピードで進んでいます。Sysdig脅威リサーチチーム(TRT)が発見したランサムウェアキャンペーン「JADEPUFFER」では、AIエージェントが自らのログイン失敗の原因を突き止め、わずか31秒で修正していました。攻撃者がエージェントを操っている場合も、エージェントが自ら暴走した場合も、企業は行動が完了する前、まさにその瞬間に止める必要があります。
SysdigのCEO、ハテム・ナギブ(Hatem Naguib)は次のように述べています。
「今やすべての組織が、自社のAIエージェントの行動に責任を負っています。最近の一連の出来事が、そのことをはっきりと示しました。エージェントはエンドポイントで動き始めても、その影響はクラウドの奥深くにまで及びます。Sysdigは10年にわたり、クラウドをランタイムで守り続けてきました。Sysdig AI Defenseはそのリアルタイムの視点をエージェントにも広げ、ラップトップから本番ワークロードまでを一貫して捉えられるようにします。AIに対する説明責任を果たすには、これが欠かせません」
Sysdig AI Defenseから得られた初期の知見によると、エージェントがログに記録する行動1件につき、カーネル(OSの中核)では約7つのプロセスが実際の処理を担っています。またエージェントは、作業の途中で新たなスキルや接続を取り込むことがあります。そのため、朝にデプロイしたエージェントが、午後も同じ状態で動いているとは限りません。
つまり、エージェントのログからわかるのは「何をしようとしたか」という意図にすぎません。「実際に何が実行されたか」を示せるのは、カーネルだけです。セキュリティチームには、この両方が必要です。さらに組織には、特定のエージェントによる特定の行動を許可すべきかどうかを、リアルタイムに判断する仕組みが求められます。Sysdig AI Defenseは、エージェントがどこで動いていても、その判断をランタイムで下せるよう支援します。
Sysdig AI Defense: ランタイムという「真実」を土台に
Sysdig AI Defenseは、次の3つの観点から、エージェントの一つひとつの行動をリアルタイムに判定します。
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エージェントが何をしようとしているか
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実際に何をしているか
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その認証情報で何にアクセスできるか
判定では、すべての行動を組織のポリシーと照合し、違反する行動は実行前にブロックします。万一すり抜けた場合は、そのプロセスを強制終了します。カーネルは、実際に何が実行されたかを示す確かな拠り所です。Sysdig AI Defenseはこのカーネルのレベルで記録を残します。この記録は、侵害されたエージェントや暴走したエージェントでも改ざんできません。エージェントの内部では、エージェントが動作するフレームワークである「ハーネス」を計装します。これにより、エージェントがどのツール、Model Context Protocol(MCP)サーバー、スキル、プラグインを呼び出したかを把握できます。どのような引数で、どの対象に対して呼び出したかも確認できます。
従来のツールには限界があります。エンドポイントだけを監視するツールは、プロセスは見えても、エージェントの意図までは読み取れません。ネットワークだけを監視するツールは、ネットワークを経由しない多くの行動を見落とします。Sysdig AI Defenseは、行動が完了する前に、その時点でエージェントがアクセスできる範囲を踏まえて評価します。たとえば、テスト環境の認証情報を読み取るだけなら、取るに足らないノイズです。しかし本番環境を管理するキーを読み取れば、それは紛れもないインシデントです。
Sysdig AI Defenseで、組織は次のことを実現できます。
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すべてのエージェントと、その責任者を可視化
Sysdig AI Defenseはランタイムテレメトリをもとに、エージェントのライブインベントリを構築します。対象は、エージェント、ハーネス、モデル、MCPサーバー、スキル、プラグインです。Claude Code、Codex、GitHub Copilot、Cursorなど、どのプラットフォーム上のエージェントでも、責任を負う担当者までたどれます。 -
リスクのある行動を、完了前に阻止
エージェントに許可する行動は、ポリシーテンプレートを出発点に定義できます。テンプレートには、OWASP(Open Web Application Security Project)の「OWASP Top 10 for LLM Applications」などのフレームワークに対応したルールが含まれています。ポリシーはまずアラートモードで運用を始め、準備が整った段階でブロックを伴う運用に切り替えられます。
運用を切り替えると、審査を経ていないMCPサーバー、スキル、プラグインを実行前に止められます。リスクの高い認証情報の読み取りや、想定から外れた挙動は、ブロックするか、人によるレビューのために保留できます。開発者向けの例外手続きも用意しています。 -
エージェントが実際に何をしたかを調査
すべてのセッションをリアルタイムに記録します。そのため、行動をブロックしたり承認待ちにしたりした時点で、証拠はすでにそろっています。調査はそこからすぐに始められます。
ライブのアクショングラフは、各ステップを順を追って表示します。エージェントが「やっている」と報告した内容と、実際の行動を並べて確認できます。あわせて、アクセスできた範囲と、誰の権限で動いていたかも示します。 -
エージェントに許可されていた行動を証明
どのポリシーが、いつ適用され、誰が承認したのかを記録します。この記録は改ざんできず、監査にもそのまま使えます。 -
AIのコストをリアルタイムに管理
すべてのモデル呼び出しを、エージェント、チーム、その背後にいる担当者に紐づけられます。AIゲートウェイを経由しない呼び出しも対象です。
これによりリーダーは、高価なプレミアムモデルが定型業務に使われている箇所を把握できます。月末の請求書を待たずに、実際の利用状況に基づいて手を打てます。
Sysdigの創業者兼CTO、ロリス・デジョアンニ(Loris Degioanni)は次のように述べています。
「エージェントは、ツールの呼び出しについて事実と違う報告をすることがあります。しかし、システムや外部との実際のやり取りまでは書き換えられません。エージェントの報告は手がかりにはなっても、証拠にはなりません。報告と実際の行動が食い違うこと自体が、異常のサインなのです。ソフトウェアをリアルタイムで監視し、逸脱した瞬間に止める。Sysdigがランタイムで培ってきたこの仕組みを、Sysdig AI DefenseはAIエージェントの行動にも適用します」
Sysdig AI Defenseは、既存の管理ツールでそのまま展開でき、エージェントの動作にも影響を与えません。エンドポイント保護やモデルテスト、レッドチーミングなど、すでに使っているツールを置き換えるのではなく、それらを補完します。
追跡できる範囲は、次のとおりです。
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従業員のワークステーション
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本番環境のLinuxやKubernetes
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自社で所有していないマネージド型のエージェントプラットフォーム
Sysdig AI Defenseは、クラウドネイティブ・アプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)のSysdig Secureと同じく、カーネルレベルの計装を基盤としています。その根幹にあるのがFalcoです。Falcoは、クラウドネイティブのランタイム脅威検知におけるオープンソースの標準で、Fortune 500企業の60%以上が採用しています。
提供開始について
Sysdig AI Defenseは、macOSおよびWindows向けに本日より一般提供を開始しました。すでにSysdigをご利用いただいているお客様は、貴社を担当するアカウントチームまでご連絡ください。
新たにご検討いただくお客様は、デモをお申し込みください。
お客様・アナリストからのコメント
「当社は長年、クラウドワークロードのランタイム保護をSysdigに任せてきました。同じカーネルレベルの可視性をエージェントそのものに広げるのは、ごく自然な流れでした。監査人から『このエージェントは何をして、誰が承認したのか』と問われても、信頼できる記録を示せます。さらにSysdig AI Defenseのおかげで、エージェントの設定ミスやシャドーAIを洗い出せるようになりました。コストを利用チームごとに紐づけることで、AI支出の適正化も進んでいます」
― Bastion CTO兼CISO Jameel Al-Aziz氏
「AIエージェントは、ワークロードの定義そのものを変えました。エージェントは作業を進めながら計画を立て、人間の認証情報を使って動きます。そして人手によるレビューでは追いつけないスピードで、エンドポイントからクラウドへと移動します。組織には、エージェントの行動を、実際にアクセスできる範囲を踏まえてその場で評価する手段が必要です。同時に、監査人の厳しい検証にも耐えられる記録が欠かせません。その証拠があるのは、ランタイムです」
― Software Analyst Cyber Research データ・AIセキュリティ担当リサーチ責任者 Lawrence Pingree氏
「企業はこの2年間、ガバナンスの整備が追いつかないほどの勢いでAIを導入してきました。AIの次のフェーズを左右するのは、ガバナンスと説明責任です。どのエージェントが稼働し、誰が責任を負い、実際に何をしているのかを把握できるかどうかが問われます。エージェントの報告とシステムの記録を突き合わせれば、セキュリティチームは確かな証拠を得られます。それこそが、取締役会や規制当局が求めるものです」
― Dickson Research 創業者 Frank Dickson氏
参考資料
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Loris Degionnaniのブログ: AIエージェントの時代、「真実」はランタイムにしか存在しない
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LinkedIn Live: AIエージェントのためのランタイムセきュリティとガバナンス
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開催日時:日本時間2026年11月6日(金)午前2時 (米国太平洋標準時11月5日(木)午前9時)
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英語での配信となります。
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Sysdigについて
Sysdigは、ランタイムインテリジェンスを基盤に、クラウドとAIを守るセキュリティを提供しています。見えない領域やブラックボックスが多い環境でも、ワークロードやAIエージェントがどこで動いていても、組織が脅威をリアルタイムに防ぎ、検知し、対処できるよう支援します。
業界で最も深いランタイムインテリジェンスを強みに、SysdigはAI活用のどの段階にある組織にも、それぞれに合った形で対応します。自律的に動くエージェント型AI、製品に完全に統合された生成AIアシスタント、そして普段使っているAIプラットフォームから直接利用できるヘッドレスなクラウドセキュリティを通じて、マシンスピードのクラウド防御を実現します。さらに、ランタイムで培ってきた確かな可視性をAIエージェントそのものにも広げ、エージェントが動き始めるエンドポイントから、アクセスできるクラウドに至るまで、その行動を一つひとつ判定します。FalcoとWiresharkの生みの親によって設立されたSysdigは、Fortune 500企業の60%以上が採用するオープンソースの標準を基盤に、セキュリティに一切の妥協を許さない組織のためのソリューションを提供しています。
米国カリフォルニア州に本社を置き、日本ではNTTドコモ、スクウェア・エニックス、みんなの銀行/ゼロバンク・デザインファクトリー、ログラスをはじめ有数の企業に採用されています。 日本法人はSysdig Japan合同会社
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