GHIT Fund、エボラウイルス病の迅速診断システムの開発に1億4000万円を投資

大阪公立大学、ダナフォーム、コンゴ民主共和国の国立生物医学研究所(INRB)の共同プロジェクトに助成

GHIT Fund

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(以下、GHIT Fund)は、コンゴ民主共和国を中心とした「ブンディブギョウイルス」によるエボラウイルス病(エボラ出血熱)の流行に対応する迅速診断技術の製品開発の支援を目的として、大阪公立大学、株式会社ダナフォーム(以下、ダナフォーム)およびコンゴ民主共和国の国立生物医学研究所(以下、INRB)が共同で推進する携帯型迅速診断システムの開発プロジェクトに1億4000万円の投資(助成)を決定しました。今回の助成対象は、ブンディブギョウイルス検出用のプロトタイプの開発および性能検証等、コンゴ民主共和国での臨床評価に向けた準備などの初期開発のマイルストーンです。

ブンディブギョウイルスによるエボラウイルス病の流行と課題

2026年5月17日(日本時間)、世界保健機関(WHO)は、コンゴ民主共和国およびウガンダにおけるブンディブギョウイルスによるエボラウイルス病の発生について、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(Public Health Emergency of International Concern:PHEIC)」を宣言しました。流行地では、疑い例を迅速に検査し、適切な隔離、接触者追跡、治療、ケアにつなげることが重要です。一方、医療資源が限られる地域では、高度な検査設備を必要とせず、患者の近くで実施できるポイント・オブ・ケア(POC)検査の整備が急務となっています。

GHIT Fund の投資(助成)プロジェクトについて

このような背景からGHIT Fundは、2026年5月22日より即座に製品開発支援に向けた動向調査・情報交換を開始し、関心表明(Expression of Interest, EOI)の受け付けるとともに、エボラウイルスを含むフィロウイルス感染症の迅速診断技術およびPOC検査の製品開発に関する公募(RFP)の枠組みを整備しました。迅速な審査および適正な評価を経て、このたび本プロジェクトの助成を決定しました。これは、安全で効果的かつ安価な診断薬・治療薬・ワクチンをパンデミックの脅威が特定されてから「100日以内」に開発、承認し、供給拡大に向けて利用可能な状態にすることを目指す国際的な目標「100日ミッション」*1 の理念に沿い、本プロジェクトの初期開発を加速化するものです。

このプロジェクトでは、ダナフォームが開発した携帯型等温核酸増幅プラットフォーム「GenPad」*2が活用されます。同プラットフォームは大型機器を必要とせず、安定した電源や検査設備が限られる流行現場での使用を想定して設計されています。この携帯性を活かし、エボラウイルス病のポイント・オブ・ケア(POC)検査システムを開発・検証します。大阪公立大学の国際研究ネットワーク、ダナフォームの「GenPad」技術、INRBの新興感染症対応基盤の連携により、現在のブンディブギョウイルス流行への対応と、将来のエボラウイルス病への備えに貢献することが期待されます。

詳しい製品開発の概要については大阪公立大学のプレスリリースをご参照ください。

https://www.omu.ac.jp/info/research_news/entry-25113.html

  • GHIT Fund 2026年6月17日発表プレスリリース

エボラウイルス病の流行に対する緊急製品開発支援を開始

https://www.ghitfund.org/newsroom/press/detail/553/jp

  • 製品開発の支援

GHIT-RFP-TRP-2026-001:Pandemic Preparedness and Response  Award(パンデミックの予防、備えおよび対応)

https://www.ghitfund.org/applyforfunding/trppast/jp

注記:

*1 100日ミッション(100 Day Mission):

100日ミッション(100 Days Mission: 100DM)」とは、将来新たなパンデミック(世界的大流行)の脅威となる感染症が発生した際、世界保健機関(WHO)の「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」宣言から「100日以内」に、安全で効果的かつ安価な「診断薬・治療薬・ワクチン(DTV)」を開発・承認し、供給拡大に向けて利用可能な状態にすることを目指しています。

 

*2 ダナフォームは防衛装備庁安全保障技術研究推進制度の支援を受け、新興・外来感染症の発生時に、未知病原体の検出に対応するGenPadカートリッジを40日以内に開発・製造・出荷するための基盤技術を開発しました。本プロジェクトでは、この技術を活用し、ブンディブギョウイルス検出用検査キットのプロトタイプを短期間で開発します。

【グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)について】

公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は、日本政府(外務省、厚生労働省)、製薬企業などの民間企業、ゲイツ財団、ウェルカム、国連開発計画が参画する国際的な官民パートナーシップです。世界の最貧困層の健康を脅かすマラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)などの感染症と闘うための新薬開発への投資を行っています。治療薬、ワクチン、診断薬を開発するために、GHIT Fundは日本の製薬企業、大学、研究機関の製品開発への参画と、海外の機関との連携を促進しています。詳しくは、https://www.ghitfund.org/jpをご覧ください。

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会社概要

URL
https://www.ghitfund.org/jp
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区六本木一丁目9-10 アークヒルズ仙石山森タワー 25階
電話番号
03-6441-2032
代表者名
國井 修
上場
未上場
資本金
-
設立
2012年11月