アストンマーティンVantage GT3カタールで世界選手権デビュー 鮮やかにダブル表彰台を獲得
新型Vantage GT3が2位・3位フィニッシュ
Heart of RacingはFIA WEC のチーム最高記録となるLMGT3の2位を達成
D'station Racingは、このデビュー戦にてフランス人ドライバーのクレメント・マテウとエルワン・バスタードの闘志あふれる走行で3位に返り咲く
WECの新しいGTクラスはライバルメーカーがしのぎを削る場に
2024年3月2日、ドーハ:
本日、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットでは初開催となる待望の2024年FIA世界耐久選手権(WEC)開幕戦にて、新型アストンマーティンVantage GT3が初参戦を果たし、LMGT3クラスで見事 ダブル表彰台フィニッシュを飾りました。
2024年新設のLMGT3クラスに出場した、米国を拠点とするHeart of Racingチームのイアン・ジェームス(英国)、ダニエル・マンチネリ(イタリア)、アレックス・リベラス(スペイン)は、カタール1812kmレースをリードし続けたものの、激闘の末に1位から惜しくも5秒遅れてのフィニッシュとなり世界舞台での初勝利を僅差で逃しました。
2位とはいえ、Heart of RacingにとってはWEC出場わずか5回目で達成した最高記録です。さらに、昨年11月のバーレーン8時間レースでの3位に続く、2回連続の表彰台獲得となりました。
新型Vantage GT3のエキサイティングなポテンシャルを誇示するかのように、D'station Racing もレース後半の追い上げで3位に入り、バーレーンに続き2回連続の表彰台獲得を果たしました。今回WEC初参戦のフランスのクレメント・マテウとエルワン・バスタード、FIA世界耐久選手権チャンピオンに3度輝いたマルコ・ソーレンセン(デンマーク)がドライバーを務める日本のD'station Racingが完璧に報われる形となりました。
アストンマーティンの耐久モータースポーツ責任者、アダム・カーターは次のように述べています。「新型アストンマーティンVantage GT3が、競争力のあるレーシングカーとしても、あらゆるレベルのレーシングドライバーが最大のパフォーマンスを引き出せる車としても、大きなポテンシャルを持つことを浮き彫りにした、前途有望なスタートとなりました。WECに対しても、LMGT3クラスを導入した新フォーマットの成功を祝いたいと思います。激しい競争で見ごたえのある観戦というだけでなく、ライバルメーカーが対等な立場で競うことのできる素晴らしい場となっています。次はイモラ戦ですが、この好調な開幕戦の結果を糧に、新型Vantageはまだ成績を伸ばせると確信を持っています。」
2台のVantage GT3はどちらもLMGT3クラスの5番手以内からスタートし、レース序盤で上位10台に入るポジションを確立しました。マテウは最初のスティントで3位にまで順位を上げています。
Heart of Racingのチーム代表でもあるジェームスは、合計3時間近い4スティント連続の目覚ましい走行で見せた堅調な走りでレース全般を支え、マンチネリに交代した後もチームはリード争いに残ることができました。リベラスは最初のスティントでライバルのポルシェに対してわずかながらもアドバンテージを稼ぐことができたものの、わずかなミスで再び集団に飲み込まれました。最終スティントで、リベラスはタイヤに負担のない走りと優れたエネルギーマネジメントで後方から果敢に攻め、トップと20秒差から5秒差まで縮めゴールしました。
レース後、ジェームスは「Heart of Racingと新型Vantage GT3にとって、素晴らしい日になった。」とコメントしました。「一日を通して勝利に向かって戦いを続け、最終的に2位を獲得でき、皆とても喜んでいます。次は高ポイントを手に、イモラに臨みます。良い戦略でしたし、チーム全員がそれぞれの役割をしっかりと果たして、素晴らしい仕事をしてくれました。」
D'station Racingから初参戦した2人は両名とも見事な走行で、Vantageのドライバビリティを改めて見せつけました。マテウはWEC初出場の最初のスティントで高い競争力を発揮した後、ピットで若干問題が発生し10位まで落ちましたが、その後の3スティントは安定した走行で上位争いができるポジションに食い込みました。バスタードは素晴らしく好調で、ミスもなく上位5位内に返り咲き、最終盤でソーレンセンがAMRでの以前のチームメイトであるマキシム・マルタンとのスリリングな戦いを制して3位に入りました。
マルコ・ソーレンセンは次のようにコメントしました。「最高の気分です。シーズンを表彰台からスタートできるのは素晴らしいことです。レースでは小さなミスもありましたが、自分たちが達成したことに誇りを持っていいと思います。シーズン最初のレースで表彰台に上がれるとは誰も想像していなかったので、チーム全体のためにも非常にうれしい気持ちです。特に、WEC最初のレースで大活躍したクレメントとエルワンに祝福の言葉を送りたいと思います。D'station Racing 777号車は、出場車両の中で最も早い一台のように感じました。それは、新型アストンマーティンVantage GT3がどれほどのポテンシャルを持っているのかを、大きく物語っていると思います。イモラが本当に楽しみです。」
次回のWECは4月21日のイモラ6時間レースへと戦いの場を移しますが、その前に、1月にデイトナで行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦にてVantage GT3の競技デビューを果たしたHeart of Racingが、3月16日の第二戦モービル1セブリング12時間レースに出場します。
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アストンマーティン・ラゴンダについて:
アストンマーティンは、世界でもっとも熱望されるウルトラ・ラグジュアリー・ブリティッシュ・ブランドとなることを目指し、人々を魅了してやまないハイパフォーマンス・カーを作っています。
ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって1913年に設立されたアストンマーティンは、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンス、エクスクルーシブネスを象徴するグローバル・ブランドとして知られています。アストンマーティンは、最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、美しいスタイルを融合させ、Vantage、DB12、DBS、DBXに加え、同社初のハイパーカーであるValkyrieなど、高い評価を得ている一連のラグジュアリー・モデルを生み出しています。また、Racing. Green.サスティナビリティ戦略に沿って、アストンマーティンは内燃エンジンの代替システムの開発にも取り組んでおり、アストンマーティン初の世界でもっともスリリングで魅力的なハイパフォーマンス・バッテリー式電気自動車の2025年発売を目指しています。
英国のゲイドンを拠点とするアストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーを設計、製造、輸出し、世界56か国で販売しています。スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造されており、ラグジュアリーSUVのDBXは、ウェールズのセント・アサンで製造されています。同社は、2030年までに製造施設をネットゼロにする目標を掲げています。
ラゴンダは1899年に設立され、1947年にアストンマーティンとともに故デビッド・ブラウン卿に買収され、現在は「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場しています。
2020年には、ローレンス・ストロールが同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任し、未来の重要な分野に対して新たな投資を行うと同時に、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1®チームとともにモータースポーツの頂点へと復帰し、英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出しています。
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