CTIA、本日より『Singapore Fintech Festival 2019』に参加

SFAパビリオンにて『Traceability as a Service』の可能性についてスピーチを実施

CTIA

ブロックチェーンによるビジネスソリューション・サービスを提供するCTIA(シー・ティー・アイ・エー)(本社:シンガポール、CEO:手塚 満)は、シンガポール通貨金融庁が主催するフィンテックイベント『Singapore Fintech Festival 2019』(以下、SFF 2019)にSwitchnovate by CTIAとして本日より参加しています。


出展ブースでは、先日発表された生産管理システム『Traceability as a Service』(以下、TaaS)のデモンストレーションや、TaaS導入に取り組むプロジェクトの商品の展示などが行われ、主にファイナンシャルやマニファクチャに関連する参加者が大勢来訪しました。

 
  • ゲストスピーチ:Traceability as a Serviceで実現できること
Singapore Fintech Association(SFA)パビリオンでは、「地球規模での生産能力の安定化を支援する」ことをテーマとするTaaSの生産管理システムとしての機能や今後の可能性についてスピーチを行い、現在TaaSの導入に取り組む2つのプロジェクトを紹介しました。
 



報告・管理というコミュニケーションが不要に。
TaaSが提供する作業アプリケーションとデバイスを使用することで、誰でもワークフローネットワークの構築を行うことを可能にします。誰がいつどこで何をしたのかが自動的に記録され、その内容が組織内、組織外問わず共有されることで、これまでの組織間ごとに分断されたコミュニケーションの壁を取り払い、よりシームレスにグローバルな高い品質の製品を支えるサプライチェーンの構築を実現します。


生産能力を提供することも、生産能力を要求することもスマートに。
生産ラインを構築する際に発生する生産状況の確認を行うためのフォーマット作りや需給調整を行う際のやり取りが不要になるため、従来のメッセージツールやCRMよりも素早く的確な連携と報告を実現します。また、販売計画に沿ったリアルタイムな生産指示が可能になることで、これまでの感覚的な需要予測による仕掛品の生産を軽減させると同時に、需給の変化による材料在庫の二次利用を可能なものとします。
 

資材調達や作業指示をリアルタイムに。
ワークフローネットワークではリアルタイムな作業連係を行いながら、関連するタスクを発生させることが可能です。販売状況や注文状況のデータと連動させることにより、最適な資材の調達数量の計算を行ったり、仕掛品への取り掛かりの指示を行うことを可能にします。また、製品の不具合によるリコールの発生時にも、資材の調達数量の調整や製造指示をリアルタイムに行うことが可能です。


 



計画的でグローバルな生産ラインの構築
ワークフローネットワーク*は、企業や組織などの連携先を問わないため、クロスボーダーな取引においての受発注プロセスを行うことができます。
コミュニケーションを簡素化できる生産ラインでは、最新のファクトリーオートメーションと手作業による仕事をつなぐ、デジタルとアナログの融合を実現することも可能です。これにより通関や検疫が複雑な国を経由する商品でも生産ラインの構築が可能になります。
様々な国が関係するサプライチェーンの構築も容易になるため、新しい技術を活用した製品やこれまで流通が難しかった製品を開発・生産することもできます。


サプライチェーンが持つ生産能力の見直しや拡張することが容易に。
既存の生産能力をワークフローネットワークで表現することにより、需要に対してリアルタイムに供給プロセスを判断できるようになるため、生産能力を切り出して別の業務と併用させたり、IoTやAI・マシーンラーニングなど新しい技術を使用した生産ラインとの融合が行えるようになります。
作業が多重化している部署においては、ワークフローを見直して、部署が抱える作業負担を減らすことができます。また、複数のサプライチェーンによるコンソーシアムを構築することができます。


産業と金融の新しい付き合い方の可能性
ワークフローネットワークでは、R3社が提供をする金融から生まれた分散台帳技術の「Corda」を使用することにより、厳格な金融のレギュレーションに沿ったシステムが設計されています。
これまで、年に一度の決算書や毎月作成される試算表を元に組織を評価することしかできなかった産業と金融の関係をより親密にすることができるかもしれません。
地球規模での需要を支えるためには産業と金融の密接な関係は必要です。TaaSシステムを使用することにより、需要に対する適切な判断や、生産能力を効果的な与信管理を行うことが可能になると考えられます。


様々な業種への広がり
TaaSは、物流、航空、貿易、金融、医療など様々な現場での利用がイメージできます。
不動産においては、土地を中心とした建設やメンテナンス、貸し出しや売買など複雑に入り組んだワークフローがあるため、国際的な取引が難しい分野です。TaaSを使うことで様々な記録を取り扱うことができるようになるため、商業施設やレジデンス、ホテルなどユニークな運用が必要な分野でも効果が期待されます。
電力や水道など大規模な製造と細かな供給を管理する分野においても、複雑なワークフローがあるため、サービスモデルの設計が難しい分野です。TaaSを使うことで、需要に対する管理が容易になるため、新しい電力マネジメントモデルの構築が可能となるでしょう。


 



SFF 2019は初日にもかかわらず60,000人という記録的な動員数となり、世界最大級のフィンテックイベントの呼び声通り大盛況で初日を終えました。
本イベントは11月15日まで開催され、Singapore EXPO(シンガポール・エキスポ)は3日間開催されます。


・・・

*ワークフローネットワーク…サプライチェーン全体におけるロット管理。TaaSでは、そのサプライチェーンに関わる複数の企業間でワークフローを共有して、ネットワークを構築します。

 

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業種
情報通信
本社所在地
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-15-7 心斎橋アサノビル6F
電話番号
06-6563-7885
代表者名
手塚 満
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2017年03月