和歌山大学とサイバーリンクス、ブロックチェーン・DID(分散型ID)などの先進的技術の活用について、共同で研究開発に取り組むことに合意
和歌山大学とサイバーリンクスは、2018年に連携協定を締結するなどしてこれまで協力関係を築いてきました。特にデータサイエンス教育の分野では、それぞれの持つ知見を提供し合うことで、実践的な教育プログラムを開発するなどの実績をあげています。
一方で、社会のデジタル変革が進む過程にあって、Web3とも呼ばれる新たな社会情報基盤への移行が注目されており、産業界・教育界それぞれにおいても対応が必要な状況となっています。そこで、和歌山大学とサイバーリンクスは、これまでの協力関係を一層強化し、ブロックチェーンやDIDといったIT分野の先進的な基盤技術の活用について、共同で研究開発に取り組むこととしました。
また、強化された協力関係においては、新たな社会情報基盤の上で展開される様々な事業活動の中で、マネージャー/エンジニアとして活躍できる人材の育成も目指します。このために、令和5年度より和歌山大学内に「ブロックチェーンを利用したDID認証」に関する共同研究組織を設置する計画を進めます。この組織を通じて、研究成果を学生教育に活用するとともに、当該分野研究への学生の参画を促します。
■ブロックチェーンについて
インターネット上に様々な仮想通貨が登場すると同時に、そこで使われている技術として注目されるようになったブロックチェーンですが、仮想通貨はその活用範囲のごく一部と考えられています。ブロックチェーンは、台帳管理を分散化する技術であり、複数の組織や個人が対等な立場で情報の記録・読み出しができます。これによって台帳に記録されている情報の信頼性を確保するとともに、台帳管理者の優位性による弊害を排除します。
■DID(分散型ID)について
ユーザIDや商品IDといったように、人や物を識別するために利用されている情報をIDと呼びます。これまでは、できるだけ多くの状況で利用できるように、中央集権的にIDを発行し、それを利用することが行われてきました。しかし、ひとつのIDが様々なサービスやユーザ行動に紐づくことで、個人情報の漏洩や不必要に収集される危険性が高まっています。DID(Decentralized ID、分散型ID)とは、特定のID発行者に依存せず、自分が自分であることの証明や、自分に関する情報であることを証明する仕組みです。DIDの活用によって、自分の情報の取り扱いの決定権を、完全に自分が持つことができるようになると考えられています。
■国立大学法人和歌山大学について
和歌山県和歌山市栄谷930に本部を置く、教育学部、経済学部、システム工学部、観光学部の4学部及び4大学院研究科からなる和歌山県内唯一の国立総合大学です。
・最近の取り組み:
【教育課程の新設】文部科学省により、社会インフォマティクス学環、観光学研究科観光地域マネジメント専攻(専門職大学院)の令和5年度開設が認められました。
【デジタル履修証明発行】数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベルプラス)対象科目単位を取得した学生に、デジタル履修証明の発行を始めました。
詳細については、https://www.wakayama-u.ac.jp/をご覧ください。
■株式会社サイバーリンクスについて
株式会社サイバーリンクスは、「シェアクラウド(共同利用型クラウド)」による安心、安全、低価格で高品質かつ高機能なクラウドサービスを提供し、業界全体のDXの推進に貢献いたします。
・主要事業:
【流通クラウド事業】食品小売業向け基幹業務クラウドサービス、卸売業向けEDIサービス等
【官公庁クラウド事業】自治体向け行政情報システム等の導入、運用・保守サービス等
【トラスト事業】「マイナンバーカード」を活用したトラストサービスの展開
【モバイルネットワーク事業】ドコモショップ運営(株式会社NTTドコモの二次代理店)
・証券コード:3683(東証プライム市場)
詳細については、https://www.cyber-l.co.jp/をご覧ください。
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