SBSテレビ制作の番組が民間放送教育協会「日本のチカラ 奨励賞」を受賞

『日本のチカラ 伊豆おはな〜家族をつくる介護タクシー〜』

静岡放送株式会社が制作し、放送した番組『日本のチカラ　伊豆おはな〜家族をつくる介護タクシー〜』（制作：静岡放送　企画・委託：公益財団法人民間放送教育協会）が、2023年度に放送された「日本のチカラ」の年間優秀作品を選定する番組選奨会議において厳正な審査の結果、「価値ある番組、または今後に期待したい番組」に贈られる「奨励賞」を受賞しました。

全国各地の地域のチカラをお届けする教育ドキュメンタリー番組「日本のチカラ」は民間放送教育協会に加盟している全国33の民間放送局で制作しており、静岡県からは静岡放送のみが加盟しています。

『伊豆おはな ～家族をつくる介護タクシー～』番組内容

静岡県熱海市で介護タクシー「伊豆おはな」を営む河瀬豊さん（53）愛美さん（47）夫婦。「おはな」はハワイ語で「家族」。家族のように利用者に接したいという思いを込め、高齢者や体の不自由な人々の送迎をしています。2021年7月に熱海市伊豆山地区を襲った土石流災害。河瀬夫婦は土砂が流れるなか住民12人を助け、その後も被災した住民の生活を支えています。利用者だけでなく、地域住民も「家族」。家族の輪を広げていく夫婦の姿を描きました。

【受賞コメント】

▼報道制作局報道部　中西結香

　この度は、奨励賞を頂き、誠に光栄に思います。多くの人に助けていただいたことで放送することができた番組です。一緒に番組を作ってくださった皆様に深く感謝いたします。

　私が河瀬さん夫婦と出会ったのは、2021年に熱海市で発生した土石流災害の取材がきっかけでした。利用者や地域住民、そして私に対しても家族のように接してくださる河瀬さんご夫婦の人柄に惹かれ、気づけば2年間取材を続けてきました。いつも温かく迎えてくださる河瀬さんご夫婦に会いたいという気持ちから、完成した番組だと思っています。

　河瀬さんご夫婦は、「外出は生きる希望」だと話していました。外出の楽しみを持ち続けることで、余命の4倍生きた利用者の方もいました。事故に遭ったり、病気になったり、高齢になったり…自分の力で動けなくなる日は誰にでも訪れる可能性がありますが、そんな時、外出を諦めるのではなく、介護タクシーの存在を思い出していただきたいです。１人でも多くの人が、生きる希望を持って生活できることを願います。

●「公益財団法人 民間放送教育協会」 公式サイト