燈株式会社が提供する建設業特化の生成AIサービスAIコンストシェルジュ「光/Hikari」が一級建築士試験合格基準点を達成
燈株式会社が開発する建設業特化の生成AI・AIコンストシェルジュ「光/Hikari」が一級建築士試験の合格基準を突破。建設業の専門知識をもとにAIが設計・法規チェックから若手育成までを強力に支援

建設業界特化の生成AIサービスを開発・提供する燈株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長 兼 CEO:野呂侑希)は、自社開発の「AIコンストシェルジュ 光/Hikari」が、令和5年度一級建築士(学科)試験において、総合点および全科目で合格基準点を上回る成績を記録したことをお知らせします。 本検証結果は、当社の生成AIが建設業界の高度な専門知識体系を習得可能であることを定量的に証明するものであり、当社は「光/Hikari」を通じて、深刻化する人手不足や技術継承といった業界全体の課題解決に貢献してまいります。
■ 建設業界が直面する課題:2024年問題とその先の未来
建設業界では、働き方改革関連法の適用による「2024年問題」への対応が急務である一方、熟練技術者の高齢化と若手入職者の減少による深刻な人手不足、そしてそれに伴う技術継承の断絶が、企業の持続的な成長を阻む大きな課題となっています。 特に、若手技術者の育成には多大な時間とコストを要し、現場でのOJTだけでは高度化・複雑化する建築基準法や各種規準への対応、高度な構造知識の習得が困難なケースが増えています。その結果、設計品質のばらつきや手戻りの発生、現場での判断の遅れなどが生産性停滞の一因となっています。
■ AIコンストシェルジュ「光/Hikari」とは
「AIコンストシェルジュ 光/Hikari」は、建設業界が直面する人手不足や技術継承といった深刻な課題を解決するために開発された、建設業務特化型の生成AIチャットサービスです。建設業界の専門用語や膨大な資料、法規、技術基準をあらかじめインプットしており、一般的な生成AIでは難しい、現場の実務に即した高精度な回答を瞬時に提供します。

■ 一級建築士試験に合格
今回、燈株式会社は「光/Hikari」の専門知識レベルを客観的かつ定量的に評価するため、国内最難関資格の一つである一級建築士(学科)試験の解答検証を実施しました。

総合点:92点 / 125点満点(合格基準点:92点)
通常の生成AIのモデルによる検証で記録した59点*を大きく上回る結果となりました。
全5科目で合格基準点をクリア
特に、高度な論理的思考が求められる学科Ⅳ(構造)で24点/30点満点(合格基準点:16点)、学科Ⅴ(施工)で18点/25点満点(合格基準点:13点)と、実務に直結する分野で高い能力を証明しました。
検証の透明性:
本検証は、利用者が通常使用する機能のみを用い、画像問題も標準の画像認識機能で解答。AIが一回で出力した回答をそのまま採点しており、実践に近い形での性能評価となります。
この結果は、「光/Hikari」が一級建築士に求められる網羅的かつ専門的な知識体系を習得し、複雑な問いに対して論理的に思考・解答できる生成AIであることを示しています。
■ AIコンストシェルジュ「光/Hikari」が提供するメリット
ゼネコンやサブコンの皆様には、「若手技術者の即戦力化と現場生産性の向上」を強力に支援します。 現場の若手監督が抱える施工方法や安全管理に関する日々の疑問に対し、「光/Hikari」がまるで社内のベテラン技術者のように24時間365日即座に回答。指導役の先輩社員に頼る回数を減らし、自己解決能力を高めます。さらに、手間のかかる施工計画書や各種申請書類のドラフト作成をAIが担うことで、技術者がより付加価値の高いコア業務に集中できる環境を創出します。結果として、OJTや新人教育にかかる教育負荷を軽減し、書類作成時間を削減するなど、現場全体の生産性向上に直結します。
設計事務所や建設コンサルタントの皆様には、「設計品質の向上と手戻りの削減」に大きく貢献します。 例えば、複雑な建築基準法や関連法規への適合性チェックを「光/Hikari」が瞬時に行うことで、設計段階での見落としリスクを大幅に低減します。また、複数案の構造検討や設備計画を進める際には、AIが思考を整理する「壁打ち相手」となり、より最適な設計解へと導きます。これにより、法規チェックにかかる時間を削減し、手戻りの防止による設計コストの最適化が期待できます。
そして、企業全体の視点からは、「技術力の底上げと属人化の解消」という経営課題にアプローチします。 社内に散在しがちな技術ノウハウや過去の貴重な知見をAIに集約・学習させることで、誰もがアクセスできる「組織の知のプラットフォーム」を構築できます。これにより、ベテランから若手へのスムーズな技術継承を促し、技術者一人ひとりの生産性を最大化。技術者不足による機会損失を防ぐとともに、企業全体の技術力の標準化と向上を実現し、持続的な成長を支えます。
■ AIコンストシェルジュ「光/Hikari」その他の特徴
「光/Hikari」の強みは、一級建築士試験に合格した専門知識のみではございません。企業の皆様に安心して、かつ最大限にその能力をご活用いただくための特徴を備えています。
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自社の専用のナレッジ活用:各企業独自の過去の案件情報や社内マニュアル、技術規程などを追加学習させることで、組織の貴重なナレッジを反映した、貴社専用のAIとして活用することが可能です。
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導入・運用を徹底サポートする万全の体制:企業の機密情報を扱う上で不可欠なセキュリティ対策を施しており、国際規格であるISMS認証(ISO 27001)も取得済みです。また、導入に際しては、建設業界の活用法を熟知した専門コンサルタントが、業務ヒアリングから効果的なユースケースの提案、さらにはプロンプト開発まで、導入後の成果創出までを一貫してサポートします。
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AIエージェントによるさらに高度な自動化:将来的には、積算、工程管理といった建設業の専門タスクを含めてAIが自律的に遂行する「AIエージェント」機能のリリースをいたします。これにより、さらなる業務の自動化と生産性の飛躍的な向上を実現し、建設業界の未来の働き方を提案してまいります。

■ 今後の展望
燈株式会社は今後も、「光/Hikari」のさらなる精度向上と機能拡充を進め、BIM/CIM連携や現場写真からの施工状況自動判定など、建設業界のあらゆるシーンで活用されるインフラとなることを目指し、業界全体のDXを力強く推進してまいります。
■ AIコンストシェルジュ「光/Hikari」のオンラインデモについて
ご多忙な皆様のために、オンラインでの簡単なデモンストレーションや、貴社の課題に合わせた活用方法をご提案する個別相談会を随時開催しております。ご興味の方々は以下リンクより資料請求・オンラインデモのお申し込みがいただけます。
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資料請求・サービス詳細はこちら: https://hikari.akariinc.co.jp/request
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無料デモ・個別相談会のお申し込み:https://timerex.net/s/mizuki.yoshioka_56b7/6d13c86f/
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燈株式会社 建設業特化大規模言語モデル『AKARI Construction LLM™』において、企業の秘匿データを安全に活用できるプライベート大規模言語モデルの学習・運用サービスを提供開始
建設業特化のAIエージェントを開発し、自社LLMサービスの「光/Hikari」に新機能として実装。
■ 燈株式会社について
燈株式会社は、「日本を照らす」という思いを社名に込め、"AI技術で、社会課題を解決する"をミッションに掲げる東京大学/松尾研究室発のAIスタートアップ企業です。建設業界をはじめ、エネルギー、インフラ、製造業など、日本の基幹産業における人手不足や生産性向上の課題に対し、独自のAI技術を駆使したソリューションを提供しています。
■本件に関するお問い合わせ先
メール:hikari@akariinc.co.jp
AIコンストシェルジュ「光/Hikari」サービスページ:https://hikari.akariinc.co.jp/
■会社概要
会社名: 燈株式会社(Akari Inc.)
所在地: 東京都文京区1-28-1 小石川桜ビル4F
代表者: 代表取締役社長 兼 CEO 野呂侑希
設立: 2021年2月
ホームページ:https://akariinc.co.jp
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