戦後80年、“語り継ぐ”から“語り合う”へ。「平和を体験する」暗闇の対話プログラム『PEACE IN THE DARK』7月5日より東京にて初開催
被爆80年を迎える広島との連動企画として開催、チケット発売中
ソーシャルエンターテイメント・プログラムを展開する一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ(所在地:東京都港区、代表:志村季世恵)は、戦後80年の節目を迎える本年、平和をテーマにした体験型プログラム「平和のためのダイアログ・イン・ザ・ダーク〜PEACE IN THE DARK(ピース・イン・ザ・ダーク)」を開催します。

URL:https://did.dialogue.or.jp/
本企画は、2025年8月に被爆80年を迎える広島で初開催となる『PEACE IN THE DARK』と連動し、東京では2025年7月5日(土)〜8月31日(日)の期間、ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」(東京・竹芝)にて開催いたします。世代や地域を問わず、平和について自分の感覚で考え、語り合い、私たちに何ができるかを考え、行動に移すことを目的とした体験です。
なお、広島開催では、被爆建物である旧日本銀行広島支店を会場に、「広島市被爆80周年記念事業」の一環として開催されます。
企画背景
戦後80年という節目を迎え、戦争を実際に体験し、その記憶を語り継げる人が急速に減少しています。ある調査によれば、小中学生の約75%が「身近に戦争体験者がいない」と回答し、原爆や戦争について「実際に話を聞いたことがある」「資料館で学んだことがある」子どもは1割未満にとどまっています(出典:光村図書出版株式会社「平和を考える授業・教材に関する調査2023」)。1945年の原体験を持つ当時6歳(現在86歳)の方々も高齢化が進んでいますが、今ならまだ、その声に直接ふれることが可能です。
こうした状況の中で、平和を「教わる」だけではなく、次世代が自らの感覚で受け取り、語る力を育む場の必要性が高まっています。体験者の声が届きにくくなるこれからの時代には、過去を学ぶだけでなく、いまを生きる私たちがどう平和を考え、他者と語り合えるかが問われています。
今の時代に応える新たな取り組みが、2025年に生きる私たちが1945年を考察しに行く暗闇の旅『PEACE IN THE DARK』です。想像力と視覚以外の感覚を総動員して平和について感じ、考え、対話する。“語り継ぐ声”が少なくなる中で、本プログラムは、過去と現在、体験と対話をつなぐ、新たな平和の継承のかたちを目指します。
プログラム概要:『PEACE IN THE DARK』(東京開催)
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、視覚障害者の案内のもと、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で、人と人とが視覚以外の感覚を通じて関わり合うソーシャル・エンターテイメントです。
「PEACE IN THE DARK」では、暗闇の中で1945年8月6日以前の“ある一日”を追体験します。
参加者は民家を訪れ、当時使われていた品々に触れながら、戦時下の暮らしや、人を想う静かな気持ちにふれていきます。そこにあるのは、戦争の悲惨さだけでなく、誰かの無事を祈る日常の営みです。
また、今回「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」のプログラムで初めて、体験の中に「1945年を見つめなおす光のインスタレーション」を導入しました。暗闇の中に浮かぶ光が、参加者の内にある問いや感情を深めていきます。
今、多くの若者にとって戦争や戦後復興は「身近に体験を聞く機会がない過去の出来事」になりつつあります。戦争を知る世代と知らない世代の断絶を乗り越えるために、本プログラムは「1945年」と「2025年」をつなぎ、2025年を生きる私たちが、1945年から現在に至るまでを考察し、次の時代に必要なものを見出すことを目指しています。
本体験は、知識・情報の伝達や、戦争を擬似体験させるものではなく、過去に生きた人々の思いに触れ、今を生きる私たちの言葉で平和を語るためのきっかけを生み出す体験です。戦後を、80年、90年、そして100年と続けていくために、平和を次の世代に伝える力を育みます。
開催概要
<東京開催>
・開催期間:2025年7月5日(土)〜8月31日(日)※一部休演日あり
・開催場所:ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」(東京・竹芝)
(東京都港区海岸1丁目10−45 アトレ竹芝 シアター棟 1F)
https://maps.app.goo.gl/gBBAfXjmVUeTST4z7
・体験時間:約90分
・料金(税込):大人4,950円/学生2,750円/小学生550円
・ご予約:WEBより事前予約制となります
・WEBサイト:https://did.dialogue.or.jp
<広島開催>
・開催期間:2025年8月2日(土)~11日(月・祝)
・開催場所:旧日本銀行広島支店(広島県広島市中区袋町5−21)
・体験者数:約640名
・料金:無料
・ご予約:WEBより事前予約制。7月1日よりチケット予約スタート
・WEBサイト:https://did.dialogue.or.jp/hiroshima80/
・主催:一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ
・共催:広島市、中國新聞社
▼広島会場について
広島会場となる旧日本銀行広島支店は、原爆投下後の混乱の中で「日銀の奇跡」と呼ばれる出来事が生まれた場所です。通帳も印鑑も失った市民の自己申告を信じて預金を払い戻したという対応は、「人と人との信頼が社会を動かす力になりうる」ことを示す象徴的なエピソードとして語り継がれています。この歴史的な建物をお借りし、対話を通じて“信じること”や“平和”について考えるきっかけとなる場を提供します。
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」について
視覚障害者の案内により、完全に光を遮断した”純度100%の暗闇”の中で、視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテイメントです。
1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれ、これまで約50カ国で開催され、900万人を超える人々が体験しました。日本では、1999年11月の初開催以降、これまで30万人以上が体験しています。 体験者からは、「近くの人への信頼が増していくのがわかりました。見える世界でも、そんな助け合いができるといい」(40代・女性)、「しょうがいがある人も、ない人も、しゃべったりきいたりするとなかよくなれる」(小学生)などの声が寄せられています。
現在、常設会場としては、東京・竹芝のダイアログ・ダイバーティミュージアム「対話の森」で開催中。
ダイアローグ・ジャパン・ソサエティについて
たがいを認め、助けあう社会を実現するためのフラッグシッププロジェクトを開催。1999年以降、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」「ダイアログ・イン・サイレンス」「ダイアログ・ウィズ・タイム」のソーシャルエンターテイメントプログラムを開催し、これまで延べ約30万人が体験しました。
2020年8月には、東京・竹芝に「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」をはじめとしたプログラムを体験できるダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」をオープン。誰もが対等に対話することで協力し信頼し安心して社会参加ができるようにし、もっとより豊かで多様性のある社会の形成及び発展に寄与することを目的としています。
一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ :https://djs.dialogue.or.jp/
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」:https://taiwanomori.dialogue.or.jp/
<本件に関するお問い合わせ先>
一般社団法人 ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ
広報担当:関川・脇本
Email: press@dialogue-japan.org TEL : 03-6231-1640
ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」では、メディアの方によるご体験取材を随時受け付けております。
上記連絡先よりお問い合わせください。
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