【日本カーボンクレジット取引所】Web版プラットフォームを全面リニューアル。法人向け「資産管理ダッシュボード」機能の実装および、個人向けWeb取引サービスを開始

保有クレジットを即座に可視化・時価評価する「クレジット管理ダッシュボード」を法人向けに提供開始。スマホアプリに加え、個人ユーザーもWebブラウザからの取引が可能に。マルチデバイス対応を強化。

日本GXグループ（JGX）

2025年12月11日 10時00分

日本GXグループ株式会社（東京都中央区、代表取締役吉岡賢史、以下「当社」）が運営する日本カーボンクレジット取引所(以下「JCX」)は、カーボンクレジット取引のさらなる活性化と利便性向上を目指し、Web版プラットフォームのデザイン刷新および機能アップデートを実施いたしました。

本アップデートにより、法人会員向けに保有資産を一元管理できる「クレジット管理ダッシュボード」機能の提供を開始したほか、これまでモバイルアプリのみで提供していた個人向け取引機能をWebブラウザ上でもご利用いただけるようになりました。

Web取引所 URL: https://jpccx.com/

■ リニューアルの背景

脱炭素社会の実現に向け、企業におけるカーボンオフセットの需要は急増しています。しかし、従来のクレジット管理システムは煩雑になりがちで、「保有資産の現在価値がわかりにくい」「カーボンクレジットの保有数量が可視化されていない」といった課題がありました。

また、個人投資家や環境貢献に関心のある個人層からも、Web版で詳細な情報を確認しながら取引を行いたいという強い要望をいただいておりました。

これらの課題を解決し、カーボンクレジットをより高度に、かつ手軽に扱える環境を提供するため、今回のWeb版リニューアルを実施いたしました。

■ 主なアップデート内容

1. 【法人向け】資産価値を一目で把握「クレジット管理ダッシュボード」

保有するJ-クレジットなどの環境価値を、直感的なUIで管理できるダッシュボード機能を新たに実装しました。

可視化と直感的UI 保有しているクレジットの種類や量を、円グラフや色分けでビジュアル表示します。複雑なデータを瞬時に把握できるため、現状のオフセット達成度合いの確認もスムーズです。
資産価値の見える化 市場価格と連動したリアルタイム評価額を表示します。取得価格との比較や損益状況（%表示）も一目で確認できるため、財務戦略や環境投資計画の立案が容易になります。
売買機能の統合 管理画面からシームレスに取引画面へ移行可能です。「足りない分を買い足す」「余剰分を売却する」といったアクションを、管理画面からワンストップで行える統合UXを提供します。

2. 【個人向け】Webブラウザでの取引機能を開放

これまでスマートフォンアプリ（iOS/Android）に限定していた個人のお客様向け取引機能を、Webブラウザ版にも実装いたしました。これにより、PCの大画面でチャートやプロジェクト詳細をじっくり分析しながらの取引が可能になるほか、アプリをインストールしていない端末からでもアカウントにアクセスできるようになります。

(個人のお客様の口座開設手続きはモバイルアプリのインストールが必要となります)

3. デザイン・UIの全面刷新

「信頼性」と「先進性」を兼ね備えたデザインへとインターフェースを刷新しました。初めてカーボンクレジットに触れる方でも迷わず操作できるよう、導線設計をゼロから見直しています。

■取扱銘柄

本取引所では、現在時点で5種類の銘柄を取扱っております。今後、Jクレジット市場の動向に応じた銘柄の拡充を予定しています。

【再エネ（電力）】銘柄コード：JCREE

再エネ電力のJ-クレジットは、国内の再生可能エネルギー発電施設により生成された電力の証明書です。発電施設が再生可能なエネルギー源（太陽光、風力、水力など）を利用して電力を生成し、それが電力会社によって電力ネットワークに供給された場合、発電量に応じてJ-クレジットが発行されます。

※関連：RE100、CDP、SBT

【再エネ（熱）】銘柄コード：JCREJ

再エネ（熱）のJ-クレジットは、日本の再生可能熱エネルギーの発電証書です。再エネ（熱）発電所が再生可能な熱エネルギー源を活用して熱エネルギーを生成し、電力会社に供給した場合に発行されます。J-クレジットの発行量は発電量に応じており、再生可能エネルギーの利用が認証されます。

【省エネ】銘柄コード：JCECO

省エネのJ-クレジットは、省エネ機具の導入や、効率化の取り組みなどによる温室効果ガスの排出削減量をクレジットとして認証したものです。

※関連：省エネ法

【森林】銘柄コード：JCFOR

森林のJ-クレジットは、間伐などの適切な森林管理によるCO2の吸収量をクレジットとして認証したものです。

【農業】銘柄コード：JCAGR

農業のJ-クレジットは、農地における炭素貯留の取り組みや、農業由来の温室効果ガスの排出削減の取り組みの効果をクレジットとして認証したものです。

■ 今後の展望

日本カーボンクレジット取引所は、今回のWeb版リニューアルを皮切りに、取り扱いクレジット種別の拡充や、API連携による企業の基幹システムとの接続など、さらなる多方面での機能強化を予定しています。「環境価値の流通」をテクノロジーで加速させ、日本全体のGX（グリーントランスフォーメーション）推進に貢献してまいります。