【ENEOS Xplora】米国Petra Nova CCUSプロジェクトにおけるCO₂回収量500万トン達成について
~大量のCO₂回収と原油の生産量増加の双方を実現~
当社(社長:中原 俊也)の連結子会社であるPetra Nova Parish Holdings LLCが米国テキサス州で運営するCCUS<注1>事業であるPetra Nova CCUSプロジェクトは、2025年2月に、温室効果ガス(CO₂)回収・貯留量が累計500万トンを達成しましたので、お知らせいたします。
本プロジェクトは、米国テキサス州のNRG社・W.A.パリッシュ火力発電所<注2>から排出される石炭燃焼後の排ガスに含まれるCO₂を分離・回収し、同州内のウェスト・ランチ油田までパイプラインで輸送の上、CO₂を油田へ圧入することで、CO₂の地下貯留と同時に原油増産へ繋げる世界有数の規模を誇るCCUSプロジェクトであり、2017 年に商業運転を開始しました。本プロジェクトにおけるCO₂回収プラントは、燃焼後排ガスからCO₂を回収するものとしては、世界最大規模であり、年間約140万トンのCO₂を回収することができます。
本プロジェクトでは回収されたCO₂を活用することで、油田での原油生産量を大幅に増加させています。また、回収されたCO₂は、徹底したモニタリング体制により、地下1600メートルの油田内に安定して貯留されていることが確認されています。
今般、累計500万トン超のCO₂を回収・貯留するというマイルストーンを達成しましたが、この量は、約120万 台の自家用車が1年間に排出するCO₂量に相当します<注3>。現在、世界各地でCCS<注4>/CCUSの操業が行われておりますが、これだけの量のCO₂を回収・貯留した実績のある事業者は数社のみであり、当社が世界的なトップランナーと言える事業分野です。
ENEOSグループは、長期ビジョンにおいて2040年度までにグループ排出分のカーボンニュートラル実現を目指しております。CCS/CCUS は、このための有力な手段の一つであり、当社は引き続きPetra Nova CCUSプロジェクトを通じて得たCO₂の分離・回収、輸送、圧入という、CCS/CCUS事業全体のバリューチェーンに関する知見・技術を活用し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて取り組んでまいります。
<注1>CCUS: Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage の略。CO₂を回収・貯留することに加え、 新たな商品やエネルギー生成のために利用する技術
<注2>W.A.パリッシュ火力発電所:テキサス州ヒューストン市南西部に所在する米国最大規模の火力発電所
<注3>米国環境保護庁(EPA)による温室効果ガス換算値
https://www.epa.gov/energy/greenhouse-gas-equivalencies-calculator
<注4>CCS: Carbon dioxide Capture and Storage の略。排出されるCO₂を回収し地下に圧入する技術
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