ティアフォー、「エッジパーセプション開発キット」の提供を開始
株式会社ティアフォー(以下「ティアフォー」)は、自社の自動運転開発で実績のある車載HDRカメラ(Automotive HDR Camera C1、以下「C1カメラ」)およびエッジコンピュータと、Autoware*1のカメラパーセプション機能を組み合わせた「エッジパーセプション開発キット(以下、本キット)」をC1カメラの代理店各社から販売開始することをお知らせします。また、2023年1月5日~8日に米国・ラスベガスで開催される「CES2023」(LVCC West Hall #6317 )にて、本キットを含むセンサフュージョンのライブデモンストレーションを展示します。
(左図)エッジパーセプション開発キットのハードウェア構成例
(右図)本キットによる夜間の画像認識の例
ティアフォーが提供するC1カメラは、120dB相当のダイナミックレンジ(HDR)、車載品質のハードウェア、各種アプリケーションへの高い接続性から、自動運転や運転支援の領域に限らず、自律移動ロボットや警備・監視など様々な用途において採用が進んでおり、すでに国内外の50社以上で導入されています。またティアフォーが開発をリードするAutowareは、自動運転システムの開発に必要な様々な機能がOSS(オープンソースソフトウェア)として提供され、多くの企業や教育・研究機関で導入されています。
今回は、これまでC1カメラおよびAutowareのユーザーからの要望が多かったカメラパーセプション開発で実績のあるハードウェアおよびソフトウェアを、サポートツールや導入ドキュメントとともに開発キットとして提供します。これにより、ユーザーはハードウェアの選定や開発環境構築・導入のための工数を大幅に削減し、製品の市場投入までの時間を短縮したり、研究開発推進のための環境を容易に構築できるようになります。
また、高品質な車載カメラを用いた様々なコンピュータ上での開発をサポートするため、新たにGMSL2-USB3変換キットを発売し、受注を開始します。(仕様・購入先は以下に記載)
【本キットに含まれる内容・オプション】
【製品WEBサイト】
https://sensor.tier4.jp/automotive-hdr-camera-jp
【本キットのGitHubリポジトリリンク】
エッジコンピュータとカメラパーセプションのセットアップ:perception_ecu_container
カメラドライバ:tier4_automotive_hdr_camera
【GMSL2-USB3変換キットの主な仕様】
(左図)GMSL2-USB3変換キット、(右図)C1カメラおよびPCへの接続例
動作サンプル動画(YouTube):https://youtu.be/fDt7ndljZOQ
【今後の展開】
ティアフォーは車載用LiDARやコンピュータと統合された自動運転システム開発キットの製品化も推進しており、本キットでのサポート内容に加えて、複数センサ間の空間的なキャリブレーションや時刻同期などの機能、およびCamera-LiDARフュージョンや物体認識などの高度な機能をAutowareの一部として提供していきます。またPilot.Auto*5やWeb.Auto*6との連携も推進し、自動運転開発に必要なあらゆるコンポーネントを提供していきます。それらを市場に提供することで、ティアフォーのビジョンである「自動運転の民主化」に向けた取組みを加速させていきます。
*1 AutowareはThe Autoware Foundationの登録商標
*2 ハードウェアは一部のみの購入も可能
*3 別売りのMIPI変換キットが必要
*4 必要に応じてIOポートのDC-INから追加供給が可能(9〜12V)
*5 Autowareをベースとした自動運転ソフトウェアプラットフォーム
*6 自動運転システムの開発と運用を効率化させるDevOpsソフトウェアプラットフォーム
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