果樹園向け自律散布ロボットALLYNAV「Aries300N」日本市場本格展開

自動走行・夜間運転対応で果樹農業の省力化とスマート化を加速

株式会社マゼックス

2025年11月10日 11時00分

株式会社マゼックス（本社：大阪府東大阪市）は、自動操舵メーカー ALLYNAV のグローバルパートナーとして、果樹園・ヴィンヤード・林地園向けに開発された**ハイブリッド自律走行型散布ロボット「Aries 300N」**の日本市場への本格展開を開始いたします。「Aries 300N」は、GNSSナビゲーション、自律走行、障害物回避、夜間作業対応などの先進技術を搭載し、果樹農業の省力化・高精度化・安全性向上を同時に実現。これまでの常識を覆す、次世代のスマート農業を可能にします。人が乗らず、無人で安全に、正確な作業を実現する新しい果樹園の形を提案します。

https://www.youtube.com/watch?v=Pcd054tmIJs

自動運転、手動運転に別れを告げる

Aries300Nは、自動運転を実現するために、衛星ナビゲーション技術を活用し、経路記憶と正確な測位を実現し、専門オペレーターの介入を必要としません。遠隔監視とアプリベースの複数機械制御により、管理が簡素化され、効率的な運用が可能になります。

堅牢な設計、安定したパフォーマンス

クローラーシャーシと内蔵タンクにより重心が低くなり、登坂やその場での旋回が容易になります。ユニバーサルスプレーヘッドは果樹園全体をカバーし、下から上への散布で害虫駆除効果を高めます。ハイブリッドパワーシステムにより、耐久性と安定性が向上します。

信頼性の高い運用、コスト効率の高い効率

特に夜間に害虫を効果的に駆除し、均一な散布により水と薬剤を節約し、1日あたり最大10ヘクタールをカバーします。人件費を削減し、動作音も静かで、環境に優しい効率性を実現します。

柔軟なモード切り替え

Aries300Nのシステムは、手動リモートコントロール、アプリ制御、プラットフォーム操作をサポートし、ユーザーのニーズに合わせてシームレスな切り替えを可能にします。任意の設定により、利便性が向上し、人と機械の分離が実現し、労働負担が低減され、安全性と効率性が確保されるため、長時間の集中的な作業に最適です。

■利用想定場面

国内の果樹園作業は、地形・高温・人手不足など多くの課題を抱えています。Aries 300Nは、従来の背負式や牽引式散布に代わり、自律的に園内を走行して薬液を精密に散布。労働負荷の軽減、作業安全性の向上、薬液使用量の削減に寄与します。

■Aries 300Nの特長

■製品の特長・自律走行＋GNSSナビゲーション：列間を正確に走行し、プロドライバー不要。遠隔監視・複数台管理にも対応。・ハイブリッド駆動（ガソリン＋電動）：長時間・夜間運転に対応し、傾斜地でも安定走行。・高精度な全面散布：300Lタンク、最大10mの噴霧幅、粒径100〜500μmで果樹全体をカバー。・夜間モード・スマート運用：スマートフォンや専用プラットフォームからの操作が可能。

■導入の背景と課題解決

日本の果樹園では、複雑な地形・高温環境・深刻な人手不足といった課題が年々深刻化しています。従来の背負式・牽引式散布では対応が難しいこれらの問題に対し、「Aries 300N」は自律走行による精密散布を実現。作業負荷の軽減、安全性の向上、薬剤使用量の削減に大きく貢献します。

■導入効果

作業効率向上：1日あたり最大10haクラスの散布が可能。

労働力不足解消：自動運転によりオペレーター1名で複数台制御が可能。

薬液使用量削減：均一霧化と空気アシストにより薬剤ロスを最大30％低減。

安全性の向上：夜間作業により高温下での薬剤曝露を回避。

作業者が農薬を浴びるリスクを排除しながら、少人数でも高精度・高効率な果樹園管理を実現します。

■押さえておきたい4つの革新ポイント

・完全自動運転で人手に頼らない運用

衛星ナビゲーションと経路記憶により、専門オペレーター不要。遠隔監視とアプリ制御で効率的な管理を実現。

・堅牢設計で安定した走行性能

クローラーシャーシと低重心設計により、傾斜地や狭隘地でも安定走行。果樹全体をカバーするスプレーヘッドで高い防除効果。

・高効率・低コストの運用

夜間の害虫駆除に最適。均一散布で薬剤・水の使用量を削減し、静音設計で環境にも配慮。

・柔軟な操作モードで現場にフィット

手動・アプリ・プラットフォーム操作に対応し、作業者の負担を軽減。安全性と効率性を両立。

■製品仕様概要

駆動方式：ハイブリッド（ガソリン＋電気）

出力電圧：48 V

発電機定格出力：9.5 kW

駆動モーター出力：1 kW

燃料タンク容量：6 L（最大消費 3 L／h）

排気量：459 cc（92# ガソリン）

走行速度最大： 1.25 m／秒

旋回半径：0 m （その場旋回）

最大傾斜角：10°

噴霧方式：圧力送信＋空気アシスト

タンク容量：300 L

ノズル：XR4501S ／ XR9502S × 8基

定格噴霧流量：16 L／分噴霧圧力13 MPa

粒子径：100 〜 500 μmスプレー幅3 〜 10 m

リモコンモデル：H12（有効範囲最大1,000 m）

■マゼックスからコメント

「果樹園における散布作業は、農業用ドローンによる対応も可能ですが、特に平地で栽培される果樹においては、「Aries300N」がその課題を包括的に解決します。自律走行と高度な精密散布技術により、作業者が農薬に直接触れることなく、安全かつ効率的な防除作業を実現します。私たちは、農作業環境に最適化された農機を提供することで、持続可能な農業の推進に貢献できることを願っています。」