アリババ、オリンピックにおける女性アスリートの功績を称えるショートフィルム「女性アスリートの偉業に捧ぐ（仮題）」を初公開

アリババクラウドのAI技術がスポーツの歴史的瞬間を彩る

Eコマースとテクノロジーの分野における先進企業であり、国際オリンピック委員会（IOC）のワールドワイド・パートナーであるアリババグループは本日、「女性アスリートの偉業に捧ぐ（仮題）（原題：To the Greatness of HER　https://youtu.be/Aso1wqRN5Io）」と題したショートフィルムを初公開しました。この約8分間のフィルムは、19世紀以来の男女平等の推進に焦点を当てています。アリババのクラウドベースのAI技術を活用し、過去のオリンピックで活躍した女性アスリートのヴィンテージ写真をカラー化して復元し、ショートフィルムに登場させました。このフィルムは、2024年パリオリンピック（以下「パリ大会」）に先駆けて7月24日にパリで開催されたアリババ主催のイベント「アリババイブニング」で公開されました。

 

国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長（Thomas Bach）氏は、次のように述べています。

「『To the Greatness of HER』は、歴史の中でスポーツ界における女性たちの偉大な進歩を浮き彫りにしています。AI技術を駆使して、スポーツ界の女性たちの功績を色とりどりに輝かせてくれたパートナーであるアリババに心から感謝します。さらに重要なことに、このフィルムによって、オリンピック・コミュニティの最も重要な優先事項の1つである、スポーツにおける、そしてスポーツを通じた女性のエンパワーメントについて考えることができるということです。男女平等の実現もチームスポーツです。私たち全員が役割を担い、模範を示す必要があります。このショートフィルムで、アリババは率先垂範し、その技術的専門知識を使って、この重要なトピックを強調しています。」

 

IOCの男女平等への取り組みにより、女性アスリートの参加率は飛躍的に向上しました。近代オリンピックで女性アスリートが初めて出場した1900年のパリ大会では参加率が2.2％でしたが、1世紀前の1924年パリ大会では4.4％に増加しました。そして今回の2024年パリ大会では、ついに50％に達し、IOCが初めて男女アスリートを均等に割り当てた大会です。

 

このマイルストーンを記念して、アリババはフランスのスザンヌ・ランラン（Suzanne Lenglen）氏、中国の張 山（Zhang Shan）氏、アメリカのキャサリン・スウィッツァー（Kathrine Switzer）氏という3名の著名な女性アスリートをフィーチャーしたショートフィルム「To the Greatness of HER」を制作しました。

復元前

復元後

フランスの伝説的テニスプレーヤーであり、オリンピックチャンピオンであるスザンヌ・ランラン氏
@1920/International Olympic Committee (IOC) All rights reserved

1992年バルセロナオリンピックの男女混合スキート射撃で金メダルを獲得し、歴史に名を刻んだオリンピックチャンピオンである張山氏は、「アリババイブニング」で、次のように述べています。

「1992年のオリンピックで男女混合スキート射撃のタイトルを獲得したとき、私は何かを証明するために出場したわけではありません。単純にこのスポーツが好きだからです。その瞬間を再現することで、より多くの人々が情熱を持ってスポーツを取り組むことを後押しできればと思います。」

 

マラソンランナーであり、作家であり、スポーツにおける女性の擁護者であるキャサリン・スウィッツァー氏は、1967年にボストンマラソンを公式に走った最初の女性として歴史に名を刻みました。関係者が彼女をレースから排除しようとしたが、彼女は完走し、スポーツにおける男女平等を求める運動に火をつけ、オリンピックに女子マラソンが採用されるきっかけとなりました。

 

キャサリン・スウィッツァー氏は、同イベントで次のように述べています。

「私が1967年に初めてボストンマラソンに出場して以来、スポーツ界における女性の地位は大きく向上しました。多くの女性が高みを目指してオリンピックに出場しているのを目にすることができ、とても嬉しく思います。テクノロジーによって刷新されたこれらの歴史的な写真を見ることで、私たちがどれほど遠くまで来たかを振り返り、世界中のより多くの女性にスポーツの機会をもたらすという進歩を続けることができます。」

 

「アリババイブニング」で初公開されたこのショートフィルムは、クラウドベースのAI技術を活用しています。歴史的アーカイブからの古い写真を復元するために、画像の解像度を高める鮮明度処理や、高度なAIモデルを用いてグレースケール画像を鮮やかな色に着色するなど、いくつかの重要なプロセスを経ています。

 

アリババグループの戦略開発部門のプレジデントである董本洪（Chris Tung：クリス・タン）は、次のように述べています。

「アリババは、IOCと緊密に協力し、アリババが堅持する中核的価値観である包括性と公平性を推進できることを誇りに思います。クラウドベースのAIを利用して過去への理解を深め、女性アスリートの功績に光を当てることで、このプロジェクトは、当社が大切にしている価値観を促進するためにテクノロジーをどのように活用できるかを示す素晴らしい事例となると考えます。」

 

アリババグループは、グローバルテクノロジーのパイオニアとして、従業員が成長し、価値を創造し、サポートやケアを受けられるよう、多様性、公平性、インクルージョンを重視する企業文化の醸成に取り組んでいます。アリババでは、全従業員の47.2％を女性が占めています。女性のイノベーションとリーダーシップは、企業の発展においてますます重要な役割を果たしており、グループの経営陣の41.4％、取締役会の30％が女性です。

 

クラウドベースのAIで1924年パリの歴史的瞬間を蘇らせるIOCとのパートナーシップ

アリババクラウドはIOCと提携し、クラウドベースのAI技術を活用して1924年パリオリンピックの歴史的瞬間を蘇らせ、スポーツアーカイブを変革しています。アリババクラウドのディープラーニングモデルを使用して、1924年パリオリンピックの厳選されたアーカイブ映像が復元され、カラー化されました。これにより、これらの歴史的瞬間に新たな命が吹き込まれ、観客はAIの革新を通じてオリンピックの歴史を完全に体験し、追体験することができます。

 

100年前のダイナミックなオリンピックの瞬間を蘇らせるために、アリババクラウドは独自に開発したグレースケールフィルムの欠陥検出および補正技術と高度な映像復元モデルを活用して、映像の欠陥を取り除き、ノイズを減少させ、解像度を向上させました。また、最先端の動画色付けモデルを適用して、正確な色の忠実性を確保し、選択したキーフレームから映像全体にわたって色付けをシームレスに拡張し、動画セグメント全体の一貫性と鮮やかさを実現しました。

 

アリババグループは2017年にIOCとの世界的なパートナーシップを開始して以来、クラウド部門が実証済みのクラウド技術でオリンピックのデジタル化を支援してきました。アリババクラウドは、パリ大会をさらに効率的で魅力的なものにするだけでなく、関係者全員にとってより有意義で記憶に残る体験を創造することで包括性を促進し、オリンピックの体験をさらに変革することを約束します。