旭タンカー向け次世代内航電気推進タンカー「あかり」のリース提供について

三井住友ファイナンス＆リース株式会社（代表取締役社長：橘 正喜、以下「SMFL」）は、旭タンカー株式会社（代表取締役社長：春山 茂一、以下「旭タンカー」）に対し、世界で2隻目となる次世代内航電気推進タンカー「あかり」（以下「本船」）のリースを3月28日に開始したことをお知らせします。

本船は、2022年4月より旭タンカーが商業運航を行っている「あさひ」に続き、東京湾内で船舶向け燃料補給業務に従事する世界で2隻目の次世代内航電気推進タンカーです。株式会社e5ラボが企画・デザインした大容量リチウムイオン電池を動力源とするピュアバッテリー電気推進タンカーで、本船から排出される二酸化炭素（CO2）、窒素酸化物（NOx）、硫黄酸化物（SOx）、煤煙などのゼロエミッション化を実現し、環境負荷を低減するとともに、騒音や振動を抑えることで乗組員の労働環境および港湾周辺環境に配慮した船舶です。また、自然災害発生時に船内の大容量バッテリーで貯めた電気を非常用として陸上で活用することで、地域のBCP（事業継続計画）やLCP（生活継続計画）に貢献する新たな役割も担っています。

今般、旭タンカーと締結したリース契約は、ポセイドン原則※1に連動し、CO2削減実績に応じてリース料を変動させるサステナビリティ・リンク・リースとして取り組みました。SMFLにおいて8件目の海運事業者向けサステナビリティ・リンク・リース/ローン※2の契約となり、内航船での取り組みは初めてとなります。

SMFLは、ポセイドン原則に参画している世界唯一のリース会社として、海運事業者向け船舶を対象としたサステナビリティ・リンク・リース/ローンの提供に加えて、環境配慮型船舶のリース事業会社やDXにより内航海運業界の課題解決に取り組む企業への出資を行っています。これからも海運業界の脱炭素化、DX化への取り組みを支援し、海運業界の持続可能な成長・発展に貢献していきます。


※1　ポセイドン原則
国際海事機関が2018年4月に採択した国際海運から排出される温室効果ガスの中長期削減目標を踏まえ、海運業界の気候変動リスクへの取り組みに対して金融面から貢献することを目的に、2019年6月に欧米の11金融機関により設立されたもの

※2　サステナビリティ・リンク・リース/ローン
お客さまのESG戦略と整合したサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット（SPTs）を設定し、ファイナンス条件とSPTsに対するお客さまのパフォーマンスを連携させ、SPTsを達成することで、環境面・社会面において持続可能な経済活動および経済成長を支援・促進することを目指すファイナンス商品
 

• 次世代内航電気推進タンカー「あかり」

以上