クオンティニュアム、三菱電機と量子コンピューティング分野における戦略的協業に向けた覚書を締結
CAEなど高度エンジニアリング分野における高精度な量子プラットフォームの適用可能性を共同で検討
量子コンピューティング業界のリーディング企業であるQuantinuum(本社:米国コロラド州、CEO:Rajeeb Hazra、以下「クオンティニュアム」)は、三菱電機株式会社(本社:東京都千代田区、執行役社長:漆間 啓、以下「三菱電機」)と、量子コンピューティング技術の産業応用を目指す戦略的協業に向けた覚書(以下「本覚書」)を締結したことをお知らせします。
本覚書は、Computer-Aided Engineering(CAE、計算機援用工学)やその一例であるComputational Fluid Dynamics(CFD、流体解析)をはじめとする広範なシミュレーションや設計分野における、量子コンピューティング技術の新たな応用可能性について、両社で共同検討するための枠組みを定める、戦略的協業の正式契約に向けた基盤となるものです。
近年、量子コンピューティングは、研究段階から実用化に向けた移行期を迎えています。企業によるユースケース開発や標準化の取り組みも加速しており、エンジニアリング分野にとどまらず、医療・創薬、金融、物流、エネルギーなど多岐にわたる分野において、実用化に向けた期待が一層高まっています。こうした中、早期に量子技術の検証・導入を進めることは、長期的な競争優位性の確立や新たなビジネス価値の創出において重要性を増しています。
本協業において、クオンティニュアムは、高精度なイオントラップ型量子コンピューティングプラットフォームへのアクセス提供および量子アルゴリズム開発の支援を行い、三菱電機は、産業分野(FA機器、電力・社会インフラ、空調・ビル設備など)における電磁界解析、構造解析、熱流体シミュレーションなどのユースケースや技術要件、シミュレーションに関する知見を提供します。両社の強みを組み合わせることで、関連する産業用途事例の特定、技術的実現可能性の評価、量子およびハイブリッド量子古典アプローチの有効性の検証、脆弱な量子情報の保護のために複数の量子情報を組み合わせて論理的な量子情報処理を行う手法の検証など、将来的な実用化に向けた検討を進める予定です。
クオンティニュアムと三菱電機は、両社のパートナーシップを通じて、科学的難題の解決に取り組むだけでなく、新たな市場機会を創出し、社会全体における技術革新の促進と新たな価値創出に貢献してまいります。
■関係者コメント
クオンティニュアムPresident/ CEO Rajeeb Hazraによるコメント
「三菱電機様と、量子技術の産業工学分野への活用に向けた協議を開始できることを嬉しく思います。両社の強みを組み合わせることで、世界でも特に複雑な工学的課題に対する新たなソリューションの実現を目指してまいります。」
三菱電機株式会社 情報技術総合研究所長 高林幹夫によるコメント
「クオンティニュアムとの戦略的な量子コンピューティング連携に向けた取り組みを開始できることを大変嬉しく思います。製造分野で培ってきた知見とデジタル技術の融合により、量子技術がもたらす新たな可能性を追求し、産業分野における革新的な応用の実現に挑戦していきます。 」
■クオンティニュアム(Quantinuum)について
クオンティニュアムは量子コンピューティング分野のリーディングカンパニーであり、量子コンピューティングを実社会へ導入できるよう設計されたフルスタックのプラットフォームを提供しています。定評のあるQCCDアーキテクチャを基盤とした量子システムを複数世代にわたり商用展開しており、独自の設計と機能を実装することで、2量子ビットゲート忠実度に基づく業界最高レベルの精度*1 を実現しています。また、製薬、材料科学、金融サービス、政府および産業界における各分野のリーダー企業と積極的に連携しています。
クオンティニュアムは、科学者や研究者を含む約700名の従業員を世界中に擁しており、技術チームの70%以上が博士号を取得しています。本社は米国コロラド州ブルームフィールドにあり、英国、ドイツ、日本、シンガポールにも拠点を展開しています。
詳しくはクオンティニュアムのウェブページをご覧ください:www.quantinuum.com
*1:2025年12月31日現在
■三菱電機グループについて
三菱電機グループは、「Our Philosophy」のもと、サステナビリティを経営の根幹に据え、社会・顧客・株主・従業員をはじめとしたステークホルダーからの信頼を重んじてまいります。また、「収益性」「資本効率」「成長性」を追求するとともに、顧客と繋がり続けて社会課題を解決する新たな価値を創出し、企業価値の持続的向上を図ります。1921年の創業以来、100年を超える歴史を有し、社会システム、エネルギーシステム、防衛・宇宙システム、FAシステム、自動車機器、ビルシステム、空調・家電、デジタルイノベーション、半導体・デバイスといった事業を展開しています。世界に200以上のグループ会社と約15万人の従業員を擁し、2025年度の連結売上高は5兆8,947億円でした。詳細は、オフィシャルウェブサイトをご覧ください。
■参考
英語版プレスリリース:Quantinuum Signs MOU With Mitsubishi Electric to Launch Strategic Quantum Computing Partnership
■将来予測に関する記述についての注意事項
本プレスリリースには、1995年米国私募証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)に定義される「将来予測に関する記述」に該当する可能性のある記述が含まれています。将来予測に関する記述とは、過去の事実ではないすべての記述を指します。「予想する」「想定する」「信じる」「継続する」「可能性がある」「見積もる」「期待する」「意図する」「かもしれない」「計画する」「潜在的な」「予測する」「見込む」「将来」「だろう」「求める」「予見可能な」といった語句、またはこれらの語句の否定形、あるいは類似の用語やフレーズは、将来予測に関する記述を特定するために用いられています。これらの記述は、当社の経営陣が、過去の傾向、現在の経済および業界状況、予想される将来の動向、その他適切と考える要因に関する経験と認識に基づき、一定の仮定と評価を行ったものです。本リリースに含まれる将来の見通しに関する記述は、当社の事業、市場、製品、サービス、価格に影響を与える経済、競争、政府、技術的要因を含む(ただしこれらに限定されない)多くの重大なリスクおよび不確実性の影響を受けます。新たな要因は随時発生するため、クオンティニュアムがそのような要因すべてを予測することは不可能です。将来の見通しに関する記述は、作成日時点の情報のみを反映しており、法律で義務付けられている場合を除き、クオンティニュアムは、新たな情報、将来の出来事、その他いかなる理由であれ、将来の見通しに関する記述を更新または修正する義務を負いません。
■お問い合わせ先
<お客様からのお問い合わせ先>
クオンティニュアム株式会社
Email: japan.marketing@quantinuum.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。