「第30回 PROGRESS賞」最優秀賞受賞

「わが子は誉れ　 ―老いてゆく男の子と家族の１６年―」

　株式会社東日本放送（本社・仙台市太白区）が制作した、ほっとネットとうほく「わが子は誉れ―老いてゆく男の子と家族の１６年―」が、テレビ朝日系列24社の番組審議会委員が選考する「第30回 ＰＲＯＧＲＥＳＳ賞｣で、最優秀賞を受賞しました。長期間にわたる取材で、限りある命を慈しむ家族に寄り添い続けた点などが評価されました。khb が最優秀賞を受賞するのは、今回が初めてです。

24日に行われた表彰式で、テレビ朝日の放送番組審議会の見城徹委員長から、佐藤まゆみディレクター、藤井尚弘プロデューサーに表彰状とトロフィー、目録が贈られました。表彰式の中で佐藤ディレクターは「誉さんと家族の日常を通して、生きることの尊さ、命の大切さが多くの人に届くことを願っています」と語りました。

見城委員長は「限られた命と向き合う日々をよくここまで描き出したと思う。小さな幸せと生きる意味を優しく問いかけた映像。最後は嗚咽でした。これぞドキュメンタリーだと思います」と講評しました。

　この番組は、２０２４年２月１７日（土）に放送した５５分番組で、通常の４～５倍の速さで老化する「コケイン症候群」と闘う須知誉（すちほまれ）さんと、その家族の16年を描いたドキュメンタリーです。この病気の平均寿命は１５歳から２０歳、発症は５０万人に１人といわれていて、希少難病ゆえ治療法の研究は進んでいません。「“思い出”は生きる力になる」という医師の言葉を支えに『楽しい思い出』をつくろうと、旅行の計画を立てる家族。１６年の人生を全うした誉さんと家族の姿を見つめた番組です。

〈ＰＲＯＧＲＥＳＳ賞について〉

　この賞は、1995年、テレビ朝日系列24社の番組審議会委員が推奨する最高の賞と位置づけ、番組審議会委員の発意により、放送番組のより一層の質的向上・系列各局の制作力の向上に資するものとして制定されました。「ＰＲＯＧＲＥＳＳ(プログレス)」とは、進歩・向上・成長を意味し、制作者たちの日頃の努力を応援するものです。系列全社が参加し、前年度(毎年4月1日から翌年3月末日まで)に放送された自社制作の番組の中から、ジャンルは問わず1作品をエントリーし、各社番組審議会委員(選考委員)による選考作業(ブロック選考および全国選考の2段階)を経て、各賞が決定されます。