天才指揮者レオナルド・シーニと女性演出家ロッテ・デ・ベアが夢の共演!グランドオペラ『ドン・カルロ』新制作〜聴きどころ満載! イタリアオペラの巨星ジュゼッペ・ヴェルディ中期の傑作〜
2023年10月13日(金)〜15日(日) 東京文化会館 大ホールにて 2023年4月1日(土)よりチケット発売開始
また、この作品は東京公演より一足先に、9月30日(土)によこすか芸術劇場と、10月7日(土)8日(日)には札幌文化芸術劇場hitaruでの上演も決定しています。
- 16世紀スペイン王朝を舞台にしたヒューマンドラマの超大作!
シュトゥットガルト州立歌劇場との提携公演により実現する、新制作オペラ『ドン・カルロ』。イタリアオペラの大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディを代表するグランドオペラのひとつで、ヴェルディの中期の傑作として知られています。物語は16世紀、絶対王制時代のスペイン王朝を舞台に繰り広げられるリアルなヒューマンドラマで、全5幕8場に及ぶ壮大なスケールで描かれています。題名役のスペイン王子ドン・カルロやその父、国王のフィリッポⅡ世は実在した人物で、エリザベッタがカルロではなく、国王に嫁いだことも史実です。そうした真実に基づいたストーリーもまた、この作品をより味わい深く魅力的に感じさせる要素となっています。
名曲揃いの聴きどころが多いグランドオペラの指揮を務めるのは、世界の主要歌劇場で絶賛が続く、レオナルド・シーニです。2021年上演の東京二期会『ファルスタッフ』に続いて、待望の日本再登場を果たします。演出には、オペラ新時代を築くと呼び声の高い、ウィーン・フォルクスオーパー芸術監督のロッテ・デ・ベアが、日本初登場! 現代においても男性が多く活躍するオペラ演出界の中で、世界の第一線で活躍し評価されている女性演出家のひとりが、ヴェルディの名作に新鮮な息吹をもたらします。東京二期会から、9年ぶりの大作の上演にふさわしいヴェルディオペラのエキスパートがダブルキャストで登場します。
- 聴きどころ満載! 指揮を務める若きマエストロ、レオナルド・シーニとは?
『ドン・カルロ』と言えば、国王フィリッポⅡ世の「独り寂しく眠ろう」や、悲運の王妃エリザベッタのアリア「世のむなしさを知る神よ」、題名役のスペイン王子ドン・カルロの「フォンテンブローの森よ」、その盟友ロドリーゴの「最後の日が来た」、エボリ公女の「呪わしき美貌」など主要役すべてにアリアが用意されています。それだけに留まらず、ドン・カルロとロドリーゴとの「友情の二重唱」や、ドン・カルロとエリザベッタ、フィリッポⅡ世と宗教裁判長などの二重唱のシーンもドラマティックで、オペラ初心者の方にも楽しんでいただけます。
指揮は、1990年イタリア生まれの若きマエストロ、レオナルド・シーニ。2017年の彼が27歳の時、マエストロ・ショルティ国際指揮者コンクールで優勝。パリ・オペラ座、ハンブルク州立歌劇場、チューリッヒ歌劇場など、世界の主要歌劇場に立て続けに登場し、世界的に注目を浴びる指揮者です。2021年の東京二期会『ファルスタッフ』で日本デビューを果たして以来、高まり続けていた再招聘を期待する声が実現いたします。
- 日本初登場! 新進気鋭・女性演出家ロッテ・デ・ベアの視点で描く、『ドン・カルロ』の魅力
演出は、2022年9月からウィーン・フォルクスオーパーの芸術監督を務めるロッテ・デ・ベアが担います。オペラ界の鬼才、ペーター・コンヴィチュニーのもとで研鑽を積み、2015年インターナショナル・オペラ・アワード最優秀新人賞を受賞。現在、ヨーロッパで最先端にいる演出家であり、今回が日本初登場になります。
彼女は、今回の『ドン・カルロ』について、16世紀という時代に生きたエリザベッタとドン・カルロの愛物語だけでなく、他者への慈愛に満ちたエリザベッタの行動は、現代の複雑な世界情勢を生きる我々へ大切なメッセージが込められているとコメントで述べています。
「心に響くヴェルディの音楽が、エリザベッタとドン・カルロの愛を深い感情のレベルで理解させる一方、絶望的な難民にも共感させ、愛に背を向け難民を救おうとするエリザベッタを理解させます。オペラを通してジレンマに陥るのです。(…)ご覧いただき、世界が悪い方に向かわないよう、芸術が目的を果たすよう皆で考えられたらと願います」
※ロッテ・デ・ベアへのオリジナルインタビュー記事が東京二期会公式サイトにて掲載中です。こちらも併せてご覧ください。http://www.nikikai.net/enjoy/vol333_03.html
〈オペラ『ドン・カルロ』あらすじ〉 スペインの王子ドン・カルロの許嫁、フランスの王女エリザベッタは、政略結婚によってカルロの父であるフィリッポII世に王妃として迎えられる。絶望するカルロに対し、親友ロドリーゴは「圧政に苦しむ民を救おうと立ち上がろう」と彼を奮い立たせる。しかし、カルロは血気あまって王に向かって剣を抜いてしまった罪で捕まってしまう。一方、カルロを慕うエボリ公女は、カルロの本心を知ってしまい、エリザベッタへの嫉妬を燃えあがらせ、彼女を陥れる。さらに、カルロを救おうとしたロドリーゴは宗教裁判長の刺客により殺害される。ロドリーゴの身代わりによって解放されたカルロは、フランドルへ向かう前にエリザベッタに別れを告げる。そこへ国王と宗教裁判長が現れ、2 人を逮捕しようとするが、前王カルロV世の霊声が響き渡り、カルロは前王の霊廟に引き込まれていく。 |
- 東京二期会「ヴェルディ歌い」がダブルキャストで勢揃い!それぞれの見どころと意気込み
ジョン ハオ
「親子の対立、恋愛の紛争、政治の論争に加えて、王権と神権の闘いを、ヴェルディの力強い音楽が引き立てています。オープンエンドの結末は、演出により大きな創造性を与えています。『ドン・カルロ』はオペラ黄金時代の最も輝かしい産物の一つです。」
妻屋秀和
「フィリッポ2世役は何度も演じさせて頂いている役ですが、5幕1886年モデナ版は初めてです。今回も指揮者、演出家やキャストの皆さんと共に新しいフィリッポ像を作り上げていけたら嬉しいです。」
■ドン・カルロ
樋口達哉
「フィリッポ2世が歌う「ひとり寂しく眠ろう」は、『ドン・カルロ』の中で1番好きな曲。他にも心震える曲がたくさん!今回の5幕版では、カルロとエリザベッタが出会う愛の二重唱から不幸のドン底に落ちるまでのシーンをご覧いただけます。乞うご期待!」
城 宏憲
「カルロとしては、まず原作の雰囲気を大事にしたいです。シラーが書き上げた戯曲『ドン・カルロス』は重厚な心理劇。真の「友情」とは何か。煌びやかな宮廷のヴェールを剥がして、その答えをお見せ出来れば幸いです。」
■ロドリーゴ
小林啓倫
「学生の頃、有名な耳鼻科で声帯の写真を撮って貰った時に「ロドリーゴをやるような声帯だね」と言われてから、いつかこの役を演じるという事を信じてきましたが、この二期会公演で実現した事をとても嬉しく思っています。『ドン・カルロ』ご期待下さい。」
清水勇磨
「イタリアオペラの中心的な作品。指揮には『ファルスタッフ』で躍動的な音楽、テキストを浮かび上がらせたマエストロ、シーニ。丁寧な構築により、感動的な核心に迫る演奏の予感がします。是非、劇場に足をお運び頂けましたら幸いでございます。」
■エリザベッタ
竹多倫子
「エリザベッタはオペラの役の中では珍しく、自分の本心を通さず、自身の立場に覚悟を持って受け入れ、生きています。カルロへの愛、葛藤、孤独など、彼女の心の中の複雑な感情を表現できるよう歌い演じたいと思います。」
⽊下美穂⼦
「ヴェルディの中でも、1、2を争うほど⼤好きな作品です。エリザベッタの、王妃の強さと、愛する⼈との間で揺れ動く葛藤などが素晴らしい⾳楽で書かれていて、それをどう表現していこうか、初めてのマエスト、ロシーニ⽒とどんな⾳楽を創り上げていくか、今からワクワクしています。」
■エボリ公女
清水華澄
「これまでは下から作品を見上げているような目線でしたが、様々な作品との出会を経て、少し違う目線からこの作品を見られるようになっていたい!と願う気持ちで臨みます。」
加藤のぞみ
「エボリ公女は嫉妬、裏切り、後悔、苦しみに、エレガンスさと軽快さも必要とされるため歌手には幅広い表現力と技術を求められます。私にとって、とても大きな「挑戦」となります。声のバランスを保ちながら感情と音楽を重ねていき、本番に挑みたいと思います。」
- 公演概要
シュトゥットガルト州立歌劇場との提携公演
東京二期会オペラ劇場
ジュゼッペ・ヴェルディ『ドン・カルロ』新制作
オペラ全5幕(イタリア語5幕版) 日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
東京文化会館 大ホール
2023年10月13日(金)18:00、14日(土)14:00、15日(日)14:00
※開場は開演の60分前
指揮:レオナルド・シーニ 演出:ロッテ・デ・ベア
演出補:カルメン・クルーゼ 舞台美術:クリストフ・ヘッツァー
照明:アレックス・ブロック 振付:ラン・アーサー・ブラウン 合唱指揮:佐藤 宏
演出助手:太田麻衣子
舞台監督:村田健輔 公演監督:大野徹也 公演監督補:永井和子
キャスト・配役 | 10月13日(金)/15日(日) | 10月14日(土) |
フィリッポII世 | ジョン ハオ | 妻屋秀和 |
ドン・カルロ | 樋口達哉 | 城 宏憲 |
ロドリーゴ | 小林啓倫 | 清水勇磨 |
宗教裁判長 | 狩野賢一 | 菅原浩史 |
修道士 | 畠山 茂 | 清水宏樹 |
エリザベッタ | 竹多倫子 | 木下美穂子 |
エボリ公女 | 清水華澄 | 加藤のぞみ |
テバルド | 中野亜維里 | 守谷由香 |
レルマ伯爵&王室の布告者 | 前川健生 | 児玉和弘 |
天よりの声 | 七澤結雨 | 雨笠佳奈 |
6人の代議士(全日程) | 岸本 大、寺西一真、外崎広弥、宮城島 康、宮下嘉彦、目黒知史 |
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
●チケット料金(全席指定・税込)
S22,000円 A18,000円 B14,000円 C10,000円 D6,000円 学生2,000円
※10月13日(金)プレミエ・スペシャル料金=S~B席1,000円引き
※チケットお申込みと同時に「二期会オペラ愛好会」へもご入会いただけます(チケット先行予約、割引サービスあり)
発売日:一般=2023年4月1日(土)~(二期会オペラ愛好会先行 2023年3月25日(土)~)
チケットのご予約・お問合せ:二期会チケットセンター
TEL.03-3796-1831(月~金=10:00-18:00/土=10:00-15:00/日・祝=休)
インターネットご予約は、「二期会チケット」で「検索」 http://www.nikikai.net/ticket
その他プレイガイド
チケットスペース 03-3234-9999 チケットぴあ https://t.pia.jp/(Pコード:239-207)
ローソンチケット https://l-tike.com(Lコード:31693) イープラス https://eplus.jp/
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
主催:公益財団法人東京二期会
支援:宗次未来基金
協賛:上野トランステック株式会社、三井不動産株式会社、株式会社メニコン
シーズン特別協賛企業
興和株式会社、ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ダイドー株式会社、株式会社三井住友銀行
- 神奈川県・北海道、公演概要
東京二期会オペラ
ジュゼッペ・ヴェルディ『ドン・カルロ』新制作
オペラ全5幕(イタリア語5幕版) 日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
【神奈川公演(横須賀)】
会場:よこすか芸術劇場
公演日:2023年 9月30日(土)13:00 ※開場は開演の45分前
共催:公益財団法人横須賀芸術文化財団
【北海道公演(札幌)】
会場:札幌文化芸術劇場hitaru
公演日:2023年10月 7日(土)14:00、8日(日)14:00 ※開場は開演の60分前
共催:札幌文化芸術劇場 hitaru(札幌市芸術文化財団)
指揮:レオナルド・シーニ 演出:ロッテ・デ・ベア
演出補:カルメン・クルーゼ 舞台美術:クリストフ・ヘッツァー
照明:アレックス・ブロック 振付:ラン・アーサー・ブラウン 合唱指揮:佐藤 宏
演出助手:太田麻衣子
舞台監督:村田健輔
キャスト・配役 | 9月30日(土)横須賀 10月7日(土)札幌 |
10月8日(日)札幌 |
フィリッポⅡ世 | 妻屋秀和 | ジョン ハオ |
ドン・カルロ | 城 宏憲 | 樋口達哉 |
ロドリーゴ | 清水勇磨 | 小林啓倫 |
宗教裁判長 | 菅原浩史 | 狩野賢一 |
修道士 | 清水宏樹 | 畠山 茂 |
エリザベッタ | 木下美穂子 | 竹多倫子 |
エボリ公女 | 加藤のぞみ | 清水華澄 |
テバルド | 守谷由香 | 中野亜維里 |
レルマ伯爵&王室の布告者 | 児玉和弘 | 前川健生 |
天よりの声 | 雨笠佳奈 | 七澤結雨 |
6人の代議士(全日程) | 岸本 大、寺西一真、外崎広弥、宮城島 康、宮下嘉彦、目黒知史 |
合唱:二期会合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
●チケット情報
【神奈川公演(横須賀)】
S席 20,000円 A席 16,000円 B席 12,000円 C席 8,000円 D席 5,000円
発売日(一般):2023年6月3日(土)10:00〜
【北海道公演(札幌)】
S席 16,000円 A席 14,000円 B席 10,000円 C席 8,000円 D席 5,000円
発売日(一般):2023年6月24日(土)10:00~
二期会チケットセンター 03-3796-1831(平日10:00~18:00/土曜10:00~15:00/日・祝休業)
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