【開催レポート】教育AIサミット 2026 in THE CAMPUS

全国の教育実践者が集結、AIと教育の「交わり」から未来を展望

一般社団法人教育AI活用協会

【開催レポート】教育AIサミット 2026 in THE CAMPUS

一般社団法人教育AI活用協会(AIUEO、代表理事:佐藤雄太)は、2026年2月23日(月・祝)、コクヨ東京品川オフィス「THE CAMPUS」にて「教育AIサミット 2026 in THE CAMPUS」を開催しました。文部科学省が後援する本イベントには全国から教育関係者が参集し、生成AIの教育実装をめぐる議論と実践共有が行われました。

2F メインステージ「CORE」:講演・トークセッション

総合司会 |古田裕子氏(一般社団法人教育AI活用協会・Ddrive株式会社)

オープニング/開会あいさつ

佐藤雄太氏(一般社団法人教育AI活用協会 代表理事)によるオープニング・開会あいさつでイベントが幕を開けました。

授賞式|子どもが輝く未来づくり デザインコンクール "0"

「平和な未来への想い」と「愛」をテーマに、日本とスリランカの6歳から15歳の子どもたちから作品を募集したデザインコンクール"0(ゼロ)"の表彰セレモニーが行われました。言語の違いを越えて心を伝え合える「絵」を通じ、国境や世代を超えた"交わり"を生み出すことを目指した本企画。子どもたちの作品がモーションや音楽とともにデジタル上で再構成される「人とAIの協働」の可能性が体感されました。

<登壇者>

・大橋亜季 氏|一般社団法人ココロtoカラダ Project 代表理事(実行委員会 挨拶)

・加藤敏久 氏|世田谷区立砧中学校 校長(プレゼンター)

・須賀則明 氏|財団法人EARTH ONE 理事長(プレゼンター)

・木下綾子 氏|一般社団法人世界とわたし 代表理事

・三浦洋介 氏|コクヨ株式会社 ヒューマン&カルチャー本部 コクヨアカデミア まなび未来構想室 室長

トークセッション|“交わり” 学びの多様化と AI 活用

デザインコンクールの表彰セレモニーに続き、「学びの多様化とAI活用」をテーマにトークセッションが行われました。国際交流や表現活動の実践を通じて見えてきた、AIと共存する時代の子どもたちの学びの在り方について、現場の視点から活発な意見が交わされました。

<登壇者>

・加藤敏久 氏|世田谷区立砧中学校 校長

・大橋武久 氏|一般財団法人国連支援財団 スリランカ担当/Kinuta-Seed 代表

・藤原照恭 氏|青楓館高等学院 学院長

・木下山多 氏|un-Limited School 代表(ファシリテーター)

大論争:AIは思考を奪うのか、広げるのか ― 小学生の利用と思考の代替問題(認知オフロード)を起点に ―

札幌国際大学の安井政樹氏をファシリテーターに、小学校・中学校の現場教員と教育委員会担当者が登壇し、子どもたちのAI活用における「認知オフロード」の光と影について議論。「大人の効率化目的と子供の学び目的ではAI活用の位置付けが異なる」「作業はAIに任せても思考や評価は教師の役割」など、現場の実践に基づいた具体的な知見が共有され、AIと共に歩む教育のあり方について活発な意見交換が行われました。

<登壇者>

・大坪聡子 氏|つくば市教育委員会 指導主事/文部科学省 学校DX戦略アドバイザー

・梅野哲 氏|青山学院大学学習科学青山研究所 客員研究員/相模原市立中野中学校 総括教諭・教務主任

・中島鑑 氏|横浜市立鴨志田緑小学校 教諭

・安井政樹 氏|札幌国際大学 基盤教育部 准教授/文部科学省 学校DX戦略アドバイザー(ファシリテーター)

AI部チャンピオンシップ2026 企画発表トークセッション

昨年の万博会場で決勝を行い約250名がエントリーした全国大会の実績を振り返るとともに、AIを活用したアプリ開発に挑戦する高校生や、現場で奮闘する教員、東京青年会議所の関係者らが登壇し、AI教育の最前線についてリアルな声を交えて議論しました。2026年度大会は4月中旬の説明会を皮切りに、7月の東西エリア予選、8月上旬の全国大会へと進む予定で、野球における甲子園のような「AI分野の憧れのステージ」を目指し、全国の高校生の挑戦を募集します。

<登壇者>

・鳥井大吾 氏|公益社団法人東京青年会議所 理事

・青楓館高等学院 生徒の方々

・橋本竜平 氏|トリガー株式会社(ファシリテーター)

実例大全 決勝戦

2025年11月に開催された「学校現場のAI活用実践コンテスト2025」の受賞者3名と、午前のポスターセッション投票で選ばれた上位4名、計7名の教員が実践事例を発表しました。

発表では、小学校体育でのGemini活用による振り返り分析・練習メニュー自動生成、高校進路指導でのキャリアパスポート×ChatGPT連携システム、教員の公務分担最適化による自己有用感向上など、業務改善から授業実践まで多岐にわたる事例が紹介されました。

また決勝進出者からは、中学生が社会課題解決ゲームを開発しGoogleスタッフにプレゼンした事例や、AIの誤答を教材化して心理的安全性を高めた数学授業、NotebookLMで学校独自ルールをデータベース化したAI秘書、高校生が欠席連絡システムを開発する情報授業など、生徒の主体性とAI活用を融合させた先進的な取り組みが共有されました。

<審査員>

・赤堀侃司 氏|一般社団法人ICT CONNECT 21 名誉会長/東京工業大学 名誉教授/AIUEO 顧問(審査員)

・安井政樹 氏|札幌国際大学 基盤教育部 准教授/文部科学省 学校DX戦略アドバイザー(審査員)

・髙井有加 氏|yukAI English Club 代表/教育AIサミット2025 実例大全 グランプリ受賞(昨年度グランプリ受賞者)

大胆に予想!テクノロジーで進化する社会と教育

テクノロジーで進化する社会と教育について議論。「LLMは説明できても実行で失敗する"ポチョムキン理解"の課題がある」「AIエージェント同士が独自に対話する時代が到来」「日本の少子高齢化でAIロボットの活躍が必須、週3日勤務も現実的」「AGI実現には身体性と身近な生活データの獲得がラストワンマイル」など、AI研究の最前線からの知見が共有され、これからの教育では「好奇心」「失敗を恐れない挑戦」「感性」が重要だとする活発な意見交換が行われました。

<登壇者>

・岡田隆太朗 氏|一般社団法人日本ディープラーニング協会 専務理事

・本村陽一 氏|国立研究開発法人産業技術総合研究所 人工知能研究センター 首席研究員

・嶋是一 氏|一般社団法人 生成AI協会(GAIS)理事/株式会社KDDIテクノロジー CTO

・佐藤雄太 氏|一般社団法人教育AI活用協会 代表理事(ファシリテーター)

▼KOKUYOコラボトークセッション

「好奇心」をテーマにコラボトークを実施。「コクヨでは社員の半数程度が日々AIを活用し、デジタルアカデミーで業務改善にAIをどう使うかを学んでいる」「昨年120周年を機に"好奇心を人生に"というコーポレートブランディングを掲げ、好奇心屋さんを目指している」「AIは好奇心の初動に使いたい。相談・質問することで好奇心の幅が広がる」「社内外の多様なコミュニティが混ざり合い学び合う状態が未来の学びの場になる」など、企業におけるAI活用と好奇心を育む組織づくりについて活発な意見交換が行われました。

<登壇者>

・三浦洋介 氏|コクヨ株式会社 ヒューマン&カルチャー本部 コクヨアカデミア まなび未来構想室 室長

・伊藤雅康 氏|一般社団法人教育AI活用協会(AIUEO)副代表

実例大全 授賞式/閉会あいさつ

第2回「実例グランプリ(GP)」の授賞式では、グランプリに福井県立若狭高等学校の竹原由香先生が選出されました。審査員を務めた赤堀侃司名誉教授は、「生成AIが誤った回答を出した際に、それを学びに転換する実践が非常に素晴らしい。失敗から学ぶ“デバッギング・バイ・デザイン”は、学習効果が実証されている手法であり、教育現場におけるAI活用の可能性を示す実践である」と評価しました。

また、優秀賞には、AIバディを活用し社会貢献につなげた教育実践が評価された奈良市立一条高等学校附属中学校の北側真敬先生、そして「情報Ⅰ」での学びを社会貢献の基礎知識として活用した実践が評価された三重県立久居高等学校の紀平佳克先生が選出されました。

授賞式には、審査員である赤堀侃司氏(一般社団法人ICT CONNECT 21 名誉会長/東京工業大学 名誉教授/AIUEO 顧問)、安井政樹氏(札幌国際大学 基盤教育部 准教授/文部科学省 学校DX戦略アドバイザー)が登壇したほか、昨年度グランプリ受賞者である髙井有加氏(yukAI English Club 代表)も登壇しました。閉会あいさつは、一般社団法人教育AI活用協会 代表理事の佐藤雄太氏が務め、本イベントを締めくくりました。

第2回 実例グランプリ(GP)受賞者

厳正な審査のもと、以下の3名が受賞しました。

【グランプリ】
 竹原 由香 先生|福井県立若狭高等学校

【優秀賞】
 北側 真敬 先生|奈良市立一条高等学校附属中学校

【優秀賞】
 紀平 佳克 先生|三重県立久居高等学校(三重大学教職大学院)


1F 体験・交流会場「COMMONS」:体験・参加型プログラム

「実例大全」ポスターセッション

全国から24組の教育実践者が登壇し、生成AIを活用した授業・学習支援の取り組みを発表しました。 小学校から高校・大学まで幅広い校種が参加し、「生成AIでアプリ作成」「欠席連絡システムの自動発授業」「NotebookLMを活用した学校ルールの整理」など、現場ならではの多彩な実践事例が紹介されました。発表は4回に分けて行われ、参加者によるアンケート投票が最終選考に反映される形式で、会場は終始熱気に包まれました。

ワークショップ①|日常業務で活用できるアプリ制作・体験(提供:青楓館高等学院)

AIスライド作成ツールを使い、参加者がチームでテーマ設定からスライド完成までを約50分で体験しました。 「集中できる授業の作り方」「AIへの恋愛相談は本人にとって幸せか」「AIと教師の共存」など、教育現場ならではの多彩なテーマが各チームから生まれ、発表では活発な意見交換が行われました。高校生が主体となって企画・進行したワークショップは、参加した先生方からも「完成度の高さに驚いた」と好評を博しました。

ワークショップ②|総合的な学習の時間で活用できるAI活用体験(提供:青楓館高等学院)

参加者がチームで高校生の実際の悩みをテーマにアプリ開発を体験しました。 ChatGPTでプロンプトを設計し、WebアプリをAIで自動生成できるツール「v0」に入力するという2段階のプロセスで、「進路・学科診断アプリ」など参加者ならではのアイデアが形になりました。「AIは答えを出すツールではなく、感情や思考を言語化するための支援ツール」という高校生ならではの視点が、参加者に新たなAI活用の可能性を示しました。

ワークショップ③|SP課外授業「舞台照明にAIを使ったら、どうなる?」(提供:株式会社アートブレーンカンパニー)

舞台照明のプロフェッショナルによるセッション「舞台照明の会」では、コンサートや大阪万博の演出照明を手がけてきたアートブレーンカンパニー社が、1981年のムービングライト誕生から現在のAI・3D技術活用まで、照明卓の進化をわかりやすく解説しました。 スマートフォンでムービングライトを制御したり、会場をスキャンして自動で3D空間を生成したりする最新技術が紹介され、参加者とともに「コンサート制作のどこにAIが入り込めるか」を議論する場面も生まれました。「AIは魔法の杖、しかし振るのは常に人間」という言葉が象徴するように、テクノロジーと人間の感性・情熱の融合が、舞台照明の未来を切り拓くというメッセージで締めくくられました。

AIUEO×中高校生 企画セッション

情報オリンピック銅メダリストや中学1年生のアプリ開発者など個性豊かな中高生4名が登壇し、PBL管理アプリや総合型入試支援アプリ、睡眠管理アプリなど、自らの課題を解決するために開発したプロダクトを紹介しました。「AIは答えを出すツールではなく、思考を整理・言語化するためのツール」というリアルな声が飛び交い、参加した教育関係者との間で活発な対話が生まれました。世代を超えて共に学ぶ場となったこのセッションは、AIと教育の未来を考える上で大きな示唆を与えました。

コクヨ「THE CAMPUS」オフィス見学ツアー

教育AIサミット参加者限定で、コクヨの最新オフィス「THE CAMPUS」を見学する特別ツアーを実施。フロアごとにテーマを設け、社員自らが先進の働き方を実験・実践するリアルなオフィスを肌で体感した参加者からは、「明日から自分の学校をどう変えるか」を主体的に描くきっかけになったという声が多数寄せられました。空間デザインと働き方の未来を同時に考える貴重な体験となりました。

▼交流会

イベント終了後には約60名が参加する交流会を開催。登壇者・参加者が立場を超えて対話を深めました。サミットで生まれた縁がさらに広がる場となりました。

■ 本サミット実行委員長 コメント

木村 康英(CDLE埼玉)
ご参加・ご協力いただいた皆様、改めまして本当にありがとうございました。
年度末という一年で最も多忙な時期にもかかわらず、多くの先生方やAIUEO関係者の皆様が準備から当日まで全力で併走してくださったおかげで、無事に完走することができました。
私自身、初めてのリーダー任命だったこともあり、準備期間を効率よく使うことができずご迷惑をおかけした場面もありましたが、当日の会場で先生方の熱意に触れ、「この場を形にできて本当に良かった」と心の底から実感しています。
CDLE埼玉としては、教育AIサミット第1回から支援メンバーの一部として参加させていただいてきました 。今回、運用全体を任せていただくこととなり、より一層、教育と生成AIの関わりに一役買えたものと自負しています。今後も、埼玉からAIの最新情報を発信しつつ、AI活用に悩まれている皆様のお役に立てたら嬉しいです。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

■ 今後の展望

次回は、2026年8月7日(金)に、教育AIサミットの開催を予定しています。今回のサミットでは、全国の教育現場から集まった実践者たちが立場を超えてつながり、AIと教育の未来を共に議論する場が生まれました。この熱量と「交わり」をさらに広げるべく、講演・ワークショップ・コンテストなど多彩なプログラムを通じて、教育現場のAI活用を後押しする取り組みを継続・拡充していきます。AIと共に、そして人間らしくワクワクする教育の実現に向け、引き続き全国の教育関係者・企業・行政との連携を深めてまいります。

■ 開催概要

イベント名:教育AIサミット 2026 in THE CAMPUS

日時:2026年2月23日(月・祝)10:00〜18:00

会場:コクヨ東京品川オフィス THE CAMPUS(東京都港区港南1-8-35)

主催:一般社団法人教育AI活用協会(AIUEO)

特別協力:
コクヨ株式会社 https://www.kokuyo.com/
株式会社アートブレーンカンパニー https://a-b-c.co.jp/
青楓館高等学院 https://seifukan-gakuin.com/

後援:文部科学省、公益社団法人東京青年会議所教育政策室、一般社団法人生成AI協会(GAIS)
動画撮影:株式会社アートブレーンカンパニー

撮影:多喜 脩文(CDLE)、金井 菜津希

■一般社団法人教育AI活用協会(AIUEO)について

一般社団法人教育AI活用協会は、教育現場におけるAI活用の普及と教育の質向上を目的とした団体です。衆議院第一議員会館にて「教育AIサミット」を、2024年・2025年と2年連続で開催し、関係省庁や教育関係者、企業、自治体が一堂に会し、生成AIの活用事例を共有しました。さらに、東京大学での教育AIハッカソン、コクヨThe CAMPUSでの実例紹介、幕張メッセでの「教育AIサミット in Interop Tokyo」など、多彩な活動を通じて教育現場のアップデートを推進。教育の未来を切り拓くための実践的な取り組みを全国規模で展開しています。
URL:https://ai-ueo.org/

本件に関するお問い合わせ
一般社団法人 教育AI活用協会(AIUEO)
公式サイト:https://ai-ueo.org/

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会社概要

一般社団法人教育AI活用協会

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業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区新橋2丁目20番15 新橋駅前ビル1号館 601号室(ビステーション新橋内)
電話番号
-
代表者名
佐藤雄太
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年07月