ウインテスト、自律走行搬送ロボット(AMR)販売に向けた取り組みを開始
~半導体・電子部品製造分野を中心に、工場内物流の自動化・省人化を推進~
ウインテスト株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:姜 輝、東証スタンダード:6721)は、自律走行搬送ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)の開発・製造を手掛けるYouibot Robotics Co., Ltd.(本社 中国 深圳市、以下「Youibot社」という)製AMR製品を取り扱う新たな産業用搬送ロボット販売に向けた取り組みを開始いたしました。
本事業は、当社が有する半導体・電子部品関連企業を中心とした顧客基盤および営業ネットワークを活用し、比較的小規模な初期投資で新たな市場への参入を図るものです。
本事業では、日本国内を中心に、台湾、インド等の海外市場も視野に入れ、半導体・電子部品製造業および一般製造業等に向けたAMR製品の販売活動を展開してまいります。
当社では、主として顧客開拓および販売活動を担当し、顧客からの受注に応じてYouibot社との個別売買契約により製品を調達する事業形態を予定しております。
製品の設計(顧客ごとの仕様に合わせる開発と設計)及び製造はYouibot社の責任にて実施し、当社は、装置の導入・設置および保守・メンテナンス等に関し、技術・サービス体制を活用することで、当社における新たな設備投資や固定費の増加を抑えつつ、事業領域の拡大と収益機会の創出を目指してまいります。
1.製品概要
当社では、Youibot社の豊富な製品ラインアップの中から、顧客の用途や搬送条件に応じた製品を提案してまいります。

ATSシリーズ
半導体工場向けに設計されたShipping Box搬送ロボット「ATS 6」は、6箇所の収納スペースを搭載。レーザーSLAM複合ナビゲーションにより±10mmの高精度位置決めを実現します。さらに、270°立体検出レーザーや前方3Dカメラによる多段階安全システムを備え、高低・低位置の障害物を検知して停止や故障を防ぎます。

Oシリーズ
レーザーSLAMハイブリッドナビゲーションにより、精度±10mmの高精度位置決めと各種設備への確実なドッキングを実現。業界トップクラスのBMSにより、自動充電および急速バッテリー交換に対応し、24時間365日の連続稼働をサポートします。また、最高水準の安全防護を装備し、半導体製造ラインで求められる長期間の安定・信頼稼働を実現します。

ATSシリーズ
ATSシリーズは、半導体物流の効率化を目的としたLot Box搬送ロボットです。20箇所の収納スペースにRFIDセンサーを標準装備し、ウェハボックスの格納状態や情報をリアルタイムで正確に管理・監視します。

L1000シリーズ
L1000シリーズは、上部モジュール搭載前提の専用設計により、多様な複合ロボットへ柔軟に拡張可能。工程間搬送・物流・点検保守など、幅広い作業をスマートに自動化します。
2.主な取扱製品と用途
① 汎用搬送ロボット(プラットフォームシリーズ)
工場内における部品、材料、製品等の搬送に対応する汎用型AMRです。生産ライン間の部品供給や倉庫内搬送など、幅広い用途への展開を想定しています。
② リフト型搬送ロボット(リフトシリーズ)
搬送対象物を持ち上げて移動する機構を備えたAMRです。製造現場におけるラック、部品収納容器等の搬送自動化に対応します。
③ 半導体製造工程向け搬送ロボット(ATSシリーズ等)
半導体製造工場におけるウエハ搬送容器や関連材料の工程間搬送を想定した製品群です。クリーンルーム環境への対応や製造設備との連携など、半導体製造現場の要求に応じた搬送ソリューションを提供します。
④ 移動型ロボットアーム搭載製品(Oシリーズ等)
自律移動機能とロボットアーム等を組み合わせることで、搬送に加えて製造設備への部品投入・取り出し等の作業自動化にも対応する製品群です。
3.AMR(自律走行搬送ロボット)の特長
AMRとは、センサー等を利用して周囲の環境を認識し、自己位置を推定しながら目的地まで自律的に移動する搬送ロボットです。従来型のAGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)は、一般的に磁気テープや誘導線、あらかじめ設定された走行経路等に沿って移動する方式が中心ですが、AMRは周囲の環境を認識しながら経路を計画し、障害物の状況に応じて停止や迂回等の動作を行うことができます。このため、AMRは従来型AGVと比較して、搬送経路の変更や生産ラインのレイアウト変更に柔軟に対応しやすく、導入時の走行経路整備に伴う工事負担を大幅に軽減できるメリットがあります。また、複数台のロボットを統合管理することで、工場内の工程間搬送や部品供給、倉庫と生産ライン間の搬送等の自動化を支援します。
4.新規事業参入の背景と目的
近年、国内の製造業や物流業界では、人手不足への対応、生産性向上、作業負担の軽減および工場内物流の効率化が重要な経営課題となっており、搬送工程の自動化・省人化に対する需要が高まっており、特に半導体・電子部品製造分野では、部品、材料、ウエハ搬送容器等の工程間搬送において、高い搬送精度や清浄度、既存製造設備との連携が求められており、柔軟な搬送経路を実現するAMRの活用が期待されています。
当社は、これまで半導体検査装置事業を通じて培ってきた顧客との関係や製造現場に対する知見を活かし、既存事業との営業面での相乗効果が期待できる新規事業として、産業用搬送ロボット市場への参入を決定いたしました。これにより、今後とも当社は経営資源の効率的な配分を図りながら、新たな収益機会の創出を目指してまいります。
5. Youibot Robotics Co., Ltd.について
Youibot Robotics Co., Ltd.は、2017年に中国、深圳市で設立された、自律走行搬送ロボットおよび産業用自動化ソリューションの開発・製造企業です。同社は日本法人であるYouibot Robotics Japan株式会社を設立しており、日本市場における販売・技術サポート体制の整備を進めています。その特徴として、高精度な自己位置推定・地図作成技術(SLAM)や複数ロボットの協調制御技術を基盤とした半導体、電子部品、自動車関連、新エネルギー、一般製造業および物流等の幅広い産業分野向けに搬送ロボットシステムを提供しており、日本国内においても多くの実績を有しています。
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