国内初のフェンシング無線審判器システム『Escbéré(エスクベーレ)』発売 スマートフォンアプリで攻撃判定と得点表示
通販サイトにて2025年6月11日より先行限定発売、8月1日より一般発売開始
株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)は、愛知県フェンシング協会(所在地:愛知県名古屋市千種区/会長:後藤泰之)との共同開発による国内初のスマートフォンアプリ連携によるフェンシング無線審判器システム『Escbéré(エスクベーレ)』を通販サイトにて2025年6月11日(水)より先行限定発売、8月1日(金)より一般発売いたします。当製品は弊社初のコンシューマー向け商品になります。
通販サイト:https://tamadic-onlineshop.raku-uru.jp/


当システムはエペとフルーレの2種目に対応しています。アプリを起動させると、スマートフォンと専用送信機がBluetoothで接続され、専用送信機単体ではエペ、付属のフルーレ用ケーブルを接続するとフルーレがプレーできます。アプリでは、通常のファイティング(3分:試合形式の練習)や延長戦(1分)はもちろんのこと、試合時間や打突判定時間を任意に変更することが可能です。さらに、各選手の得点履歴を時系列で記録し、画面中央部に表示する機能を有しております。アプリをインストールしたスマートフォンをもう1台接続すると、審判用リモコンとして使用することができ、タイマー始動や得点追加などを操作することも可能です。
フェンシングで使用される審判器は、剣と審判器を有線(リール)で接続するものが大半を占めます。審判器とリールはいずれも持ち運びに不向きであり、電源コンセントも必要であることから、常設できない会場では運搬やセッティングに苦労するケースが多くあります。Escbéré(エスクベーレ)は、専用送信機とスマートフォンのみで電源コンセントも不要なため、場所を問わず気軽にファイティングや練習を実施できます。
弊社では、2017年に自社初のアスリート選手である黒木 夢(女子エペ)が入社し、以降は「全日本フェンシング選手権」、「AICHI FENCING FESTIVAL」への協賛活動を通じてフェンシング界の将来を担う選手の育成に貢献してまいりました。今回、弊社初のコンシューマー向け商品であるEscbéré(エスクベーレ)を通し、製品の普及とともにフェンシングの競技人口増加の一翼を担ってまいります。
<製品のポイント>
■国内企業で初めての無線審判器開発
Escbéré(エスクベーレ)は、専用送信機とスマートフォン用アプリケーションによりフェンシングのファイティング(試合形式の練習)ができるシステムです。国内企業では初となるフェンシング無線審判器システムとなり、製品保証や修理交換などのアフターフォロー、アプリアップデートも自社で対応してまいります。

当システムは、スマートフォンと専用送信機をBluetoothで接続し、打突情報をアプリに送信、アプリでは打突情報を受信し、スコアボードとして得点を表示します。従来のフェンシングは、電源コンセントが必要な審判器、そしてリールと呼ばれる巻き取り式コードを使用しますが、いずれも持ち運びには不便で、設備を常設できないクラブやスクールは設置に困難を抱えていました。これら課題をスマートフォン用アプリとBluetooth接続を用いることで利便性を大いに高めました。また、専用送信機は技術基準適合証明(技適)を取得しており、国内で安全かつ安定した無線通信でファイティングや練習を実施できます。
■アプリにより従来審判器では実現できない機能を搭載
フェンシング審判器は、剣先と有効面との接触を検知し、得点を判定します。エペでは0.04秒以内の同時突きを両方の得点として表示させたり、フルーレではジャケット以外の攻撃を無効として白ランプを点灯させるなど、競技によって設定が異なりますが、エスクベーレではこれら審判器に求められる機能をアプリで実現しました。

スマートフォンの画面で得点表示の調整や試合時間の変更、審判レス設定、延長戦突入などが直感的に設定できます。これら従来の審判器の機能に加え、各選手の得点履歴を時系列で記録・表示することができ、さらには画面録画や画面ミラーリングといったスマートフォンならではの特性を活かした使い方が可能です。また、ルール改定があった際、従来審判器は海外メーカーに発送して改修する必要がありますが、エスクベーレはアプリのアップデートで対応が可能です。その他、追加機能においてもユーザーからの要望が多ければアップデートにより対応していく予定です。
■開発の経緯
2017年10月に弊社初のアスリート社員である黒木夢(女子エペ)が入社し、それを機に応援を兼ねてフェンシング製品開発の検討が開始しました。開発メンバーが名古屋市大曽根に籍を置くことから、2020年3月に愛知県フェンシング協会を訪問し、常任理事の冨田弘樹氏より無線審判器の需要を教示いただきました。同10月に最初の試作機が完成し、冨田理事にもお見せして使用環境や機能面についてアドバイスをいただき、その多くを製品開発に活かしてまいりました(対戦履歴の振り返り機能、審判として得点を操作できる機能等)。
弊社のFA・ロボットテクノロジー事業部では、マテハン分野やFAシステム分野の国内主要メーカーを中心に、各種自動化設備・装置の開発設計、さらには電気・電子回路からソフトウェアまで一貫した製品開発力を提供しております。フェンシング無線審判器システムの開発を担当した同事業部エレクトロニクス技術部は、PLC(プログラマブルコントローラー)の開発業務をはじめ、工場などにおけるオートメーションシステムを構築するための製品開発において、構想段階から試験・評価、現地調整まで一連の流れを網羅する技術力を有します。
<製品概要>

商品名:Escbéré(エスクベーレ)
先行限定発売:2025年6月11日(水)
一般発売:2025年8月1日(金)
価格:73,700円(税込)
専用送信機のみ:51,700円(税込)
フルーレ用ケーブルのみ:22,000円(税込)
梱包物:専用送信機、フルーレ用ケーブル、
USB Type-C充電用ケーブル、スタートアップマニュアル

※使用の際は専用アプリケーションで接続する必要があります。
※ファイティングを行う場合はEscbéré(エスクベーレ)が2台必要になります。
※当製品はFIE(国際フェンシング連盟)認定の審判器ではないため、公式戦では使用できません。
■専用送信機
通信方法:Bluetooth 標準規格 Ver. 5 2
使用周囲温度:0~4 0℃
外形寸法:W60.4mm×H63.7mm×D18.5mm
質量:約75g
充電用コネクタ:USB Type-C
定格入力電圧:DC 5V
電池種類:充電式リチウムイオンポリマー電池
連続使用時間:約10時間※
充電時間:約2時間45分※
技適番号:018-180280
※ご使用環境により異なります

■アプリケーション
タイトル名:Escbéré
対応機種:iOS16以上、Android9以上
対応言語:日本語
サービス地域:日本
サービス開始:2025年6月11日
価格:無料
開発:株式会社タマディック

ダウンロードURL :
AppStore URL https://apps.apple.com/jp/app/escbere/id6737193156
Google Play URL https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.tamadic.test
※当アプリケーションはEscbéré専用送信機とのみ接続可能です。他社製品との接続はできません。
※Escbéré、およびエスクベーレは株式会社タマディックの商標または登録商標です。
※Bluetooth® ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc.が所有権を有します。
※USB Type-C™ はUSB Implementers Forumの商標です。
※IOSは米国その他の国におけるCiscoの商標または登録商標であり、ライセンス許諾を受けて使用されています。
※Apple、Apple ロゴ、iPhone、およびiPod touch は米国その他の国で登録された Apple Inc. の商標です。App StoreはApple Inc. のサービスマークです。
※Google、Android、Google Playは、Google LLCの商標または登録商標です。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像