〈Aisea Operation〉の新機能「配船管理機能」をリリース
〜貨物オーダーから輸送実績までをひとつの配船表に一元化。重複入力と属人化を解消し、配船担当者が「人にしかできない業務」に向き合う時間を創出〜
海事産業プラットフォーム〈Aisea(アイシア)〉を運営するアイディア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長CEO:下川部 知洋、以下「弊社」)は、配船・運航管理DXソリューション〈Aisea Operation(アイシア オペレーション)〉に、新たに「配船管理機能」を追加したことをお知らせします。
内航海運の配船・運航管理は、荷主、本船、オーナー、代理店、バンカー業者といった多数の関係者のあいだで、熟練の担当者が情報の中継役を担い続ける、業界のなかでも特に属人化しやすい業務のひとつです。本機能は、配船計画の策定にとどまらず、その後に続く本船への次航連絡・代理店への依頼送信、輸送実績の確定までを同じ配船表の上でつなぎ、関係者ごとに分散していた情報の重複入力を削減するとともに、これまで個人の経験に蓄積されてきた配船のノウハウをデータとして可視化します。これにより、担当者間での業務の引き継ぎを容易にしながら担当者が関係者とのコミュニケーションや省エネ・過労防止にむけた施策立案といった「人だからこそできる業務」に注力できる体制づくりを支援します。

■開発背景
内航海運において、オペレーターは船舶の配船・運航管理の中心に立ち、多様な関係者と密な情報共有や相談・交渉をおこないながら業務を進めています。関係者が多く、それぞれとやり取りする情報も異なることが、配船・運航管理業務を複雑にしている構造的な要因です。
しかし現状、その情報共有の多くは電話やFAX、メール、Excelや紙の帳票に依存しています。同じ情報を宛先ごとに何度も入力・転記する重複入力が避けられず、計画そのものよりも、立てた計画を関係者へ伝え、確認を取り、実績を回収するまでの往復に時間が奪われています。誰にどこまで伝えたかも担当者しか把握しておらず、業務が個人に閉じたままです。
一方で近年、荷主からのGHG排出規制対応の要請、燃料費の高騰、働き方改革への対応など、オペレーターに求められる対応は高度化しています。既存業務が煩雑なままでは、省エネや過労防止といった新たな取り組みに手が回らないというジレンマが生じています。
加えて配船管理は、船舶運航の最上流にあたる工程です。ここで扱う情報は、下流にあたる輸送実績管理から請求業務までの一次情報でもあり、配船の段階でデータとして蓄積することが、業務フロー全体の重複入力を削減する土台になります。
弊社はこうした課題認識のもと、多数の内航海運オペレーターへのヒアリングを重ね、個社固有の運用に閉じない業界汎用的な配船管理機能として本機能を開発しました。
■「配船管理機能」の主な特徴
● 配船表を起点とした業務プロセスの一元管理
貨物オーダーの登録から配船計画の策定、次航連絡・代理店依頼の送信、輸送実績の確定までを、次航単位のワークフローとしてひとつの配船表で管理。ガントチャート形式で船舶ごとのスケジュールを直感的に把握・調整でき、次航ごとのステータス可視化により、荷主へのタイムリーな報告や対応の抜け漏れを防止します。
● 次航連絡・代理店依頼のワンクリック送信
配船表に登録した情報をもとに、本船への次航連絡と代理店への依頼をボタン一つで送信。代理店へはメール、本船へはアプリの通知として届き、本船側の確認状況もステータスで確認できます。
● 本船もアプリでオペレーターとの連絡業務を一元管理
本船との連絡は〈Aisea Operation〉のアプリと連動。船員は、動静連絡やバンカーオーダーの送信、安全文書の確認などで普段から利用しているアプリ上で、次航連絡の確認と輸送実績の報告まで完結できます。新たなツールを増やす必要なく、オペレーターとの連絡業務をひとつのアプリで一元管理することが可能です。
● 顧客ごとの柔軟なカスタマイズとデータ連携
入力する情報項目やワークフローは顧客ごとにカスタマイズ可能。現行の業務フローを大きく変えることなくシステム化を実現できます。また、荷主から受領するオーダー表(Excelなど)の取り込みや、基幹システム・会計システムへの輸送実績・燃料消費量データの連携(CSV/API)に対応。配船・運航管理の前後の業務フローまで含めて重複入力を削減し、収支管理の正確性向上と効率化にも寄与します。
■今後の展望
すでに複数の内航海運オペレーターへの導入が確定しており(2026年8月末時点)、まずは現場での運用定着に向けたフォローを進めています。弊社の営業およびカスタマーサクセスが継続的に支援することにより、複雑な配船・運航管理業務のDXを一歩ずつ前に進める支援をおこなっています。
あわせて、船員管理DXソリューション〈Aisea Crew(アイシア クルー)〉の労務管理機能とのデータ連携を進めます。配船計画は、船員の労働環境を左右する上流工程でもあります。計画の段階で過労リスクを可視化できる仕組みを整えることで、オペレーターとオーナーが協働して船員の働き方改革を進められる体制づくりを支援します。
〈Aisea Operation〉が目指すのは、配船表のペーパーレス化ではありません。関係者のあいだに分散した情報をプラットフォーム上に集約し、担当者を情報の中継役から、最適な運航を組み立てる指揮者へと立場を変えていくことです。プラットフォーム上の各サービス間のシナジーを創出し、業務効率化にとどまらず省エネや働き方改革の推進を通じて業界課題の解決に貢献していきます。
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