教育同人社とAIスタートアップのRecursive、 計算問題の丸付けAI「MITORU」の Google Classroom アドオンをEDIX大阪にて関西初公開

丸付けに加え、学習の課題設定からフィードバックまでシームレスに。5つのステップで Google Classroom 上で一元管理。EDIX大阪のグーグル合同会社ブースで「MITORU」のデモを公開予定

Recursive

小・中学校用の学校教材を発刊する株式会社 教育同人社(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:森 達也、以下「教育同人社」)と、サステナブルな事業変革を実現するAIソリューションの開発会社である株式会社Recursive(本社:東京都渋谷区、代表取締役:ティアゴ・ラマル、日本語:リカーシブ、以下「Recursive」)は、計算ドリルの紙面に児童が手書きした解答を自動で丸付けするAIモデル「MITORU」(読み方:みとる、「み」にアクセント、※1)を関西地域の教育関係者の皆さまにも直接ご体験いただける機会として、2025年6月にインテックス大阪で開催される「第8回 EDIX(教育 総合展)大阪」において、体験デモを公開することをお知らせいたします。デモ体験は、6月13日(金)12:00 〜 15:00に、グーグル合同会社の展示ブースで実施されます。

「MITORU」は、児童の自立的な学習への支援、教師の見取りを通した個別最適な指導への支援、並びに業務負担軽減に向けた取り組みの一環として、教育同人社とRecursiveが開発を進めてきた自動丸付けのAIモデルです。小学生向けの紙の計算ドリルに対応しており、児童が手書きした解答を児童自身が端末で撮影・アップロードすることで、AIが自動で丸付けを行い、教師の採点業務をサポートします。「MITORU」の Google Classroom アドオン(※2)は、2025年3月から教育同人社とRecursiveが共同で拡張を進めており、2025年中を目途に開発を完了し、 Google Workspace Marketplace での提供を目指しています。

【3校でのモニター実施によるこれまでの成果と、今後の Google Classroom アドオン版「MITORU」のモニター校募集】

教育同人社は2025年2月に「MITORUデザインプロジェクト」を立ち上げ、関東、四国、中国地方を含む全国各地の公立小学校計3校でモニターを実施しました。「MITORU」を使うことで、丸付け結果に対して、児童自ら誤りの原因を進んで探し出すなど、課題に対して積極的に取り組む姿勢が見られました。単純な計算間違いだけでなく、解き忘れ・書き忘れ、消し忘れなど、普段の学習でも起こり得る状況を改めて確認することができました。小学校において「計算学習」は、計算力の定着のみならず、やりきる力や積極的に取り組む態度、相手に伝わるよう丁寧に書くことなど、様々な学びの要素を含んでいます。教師は計算学習を通して、児童の多様な能力を総合的に育成する指導を行っており、日々のドリルやプリントの取り組みから、多くのことを多角的に見取っています。「MITORU」は児童の自立的な学習を支援するとともに、教師が児童の学習を多角的に見取るサポートを提供し、個別最適な指導の実現に貢献できることが確認されました。

今後は Google Classroom アドオン版「MITORU」のモニター校募集を予定しています。

教育同人社とRecursiveは、今後もモニター校からの意見や要望を反映し、運用面での課題を洗い出して改善を重ねることで、より学校現場に則した使いやすいシステムの開発に取り組んでいきます。

【 Google Classroom アドオン版「MITORU」の機能の概要】

「MITORU」は、高度な物体検出およびOCR(光学式文字認識)技術を用いて、手書きの数字や記号をテキストデータに変換することで、児童が手書きした解答の正誤判定を迅速かつ効率的に行うAIモデルを搭載しています。現在対応可能な計算式は、横算形式と整数の四則演算にとどまらず、従来のAIでは読み取りや文字判定が技術的に困難であった筆算形式や小数の四則演算にも対応しており、高度かつ柔軟な判定を実現している点も特長です。

その「MITORU」が Google Classroom アドオンとして拡張されることにより、児童と教師の間で毎日行われている、ノートやドリルの丸付けや回収、提出状況の記録、集計、返却やコメントのやり取りなどの一連の工程が以下の5つのステップで Google Classroom 上で一元管理できるようになります。

1. 課題設定:

教師は、 Google Classroom にある課題設定機能を使い、「MITORU」を有効化した課題を作成、配信。

2.課題の取り組み・写真撮影:

児童は、課題として設定された紙の計算ドリルに手書きで取り組み、その内容を自身の端末で写真撮影。

3.課題提出・丸付け:

Google Classroom 上の課題提出機能を使い、児童自身で写真をアップロード。Google Classroom 上にアップロードされると同時に、「MITORU」が自動で丸付けを開始し、丸付け済みの画像を Google Classroom の画面上に表示。

4.確認・解き直し・再提出:

丸付け済みの画像が表示されたら、児童自身で確認し、間違った問題があれば、解き直す。同じ手順で撮影・アップロードすることで、再度丸付けを行うことが可能。

5.提出状況・結果表示:

教師は、 Google Classroom 上の「採点」画面で提出状況やスコアを確認。また児童から提出された写真及び、丸付け済みの画像は、すべて教師側にも共有されるため、必要に応じで個別に学習状況を確認することも可能。

その他にも、 Google Classroom に備わっているコメント機能を活用し、従来のドリルやノートの紙面上で行っていたフォローやフィードバックを提供することも可能です。病気などで登校できない場合や、登校することが難しい児童とのコミュニケーションも容易にし、児童一人ひとりの学習ペースや理解度に応じた個別最適な指導をサポートを実現します。

画像1:「MITORU」の Google Classroom アドオンを使用した、課題作成時の教師側UI。(※この画像は、イメージです。開発途中のため、今後変更の可能性があります)
画像2:「MITORU」の Google Classroom アドオンを使用した、課題提出後の生徒側UI。(※この画像は、イメージです。開発途中のため、今後変更の可能性があります)
画像3:「MITORU」の Google Classroom アドオンを使用して課題を提出した後の生徒側UIにおける、丸付け結果画像の拡大表示イメージ。(※この画像は、イメージです。開発途中のため、今後変更の可能性があります)
画像4: Google for Education™ の Build パートナーでもある教育同人社は、Recursiveと共同開発した「MITORU」を Google Classroom アドオンとして機能拡張しました。

【「MITORU」のデモ展示:EDIX大阪で一般向けに公開】

「MITORU」は、2025年6月11日(水)から13日(金)にインテックス大阪で開催される「第8回 EDIX(教育 総合展)大阪」におけるグーグル合同会社の展示ブースにてデモ体験が可能となります。この機会に「MITORU」をお試しください。

  • 展示会の概要:

    • 展示会名:第8回 EDIX(教育 総合展)大阪

    • 会期:2025年6月11日(水)~13日(金)

    • 時間:10:00~17:00

    • 会場:インテックス大阪(〒559-0034 大阪市住之江区南港北1-5-102)

    • 入場料:無料

    • ご来場方法:事前に来場登録が必要となります。詳細は、公式サイトをご参照ください:
      https://www.edix-expo.jp/osaka/ja-jp/visit.html

  • 「MITORU」のデモセッションの概要:

    • 展示ブース: グーグル合同会社の展示ブース内

    • 小間番号:6-20

    • デモを体験いただけるスケジュール:6 月 13日(金)12:00 〜 15:00まで

教育同人社とRecursiveは今後とも、本AIモデルの開発並びに学校現場での運用フィードバックを活かし、児童の自立的な学びの支援、教師の見取りを通した個別最適な指導への支援、並びに教師の業務負担軽減など、教師と児童双方にとって持続可能な教育環境の実現を目指してまいります。

※1 『MITORU』は、2024年12月に教育同人社より特許および商標登録を出願済です。

※2 Google Classroom アドオンは、Google for Education によって提供されています。また、 Google for Education は、 Google LLC の商標です。

【ご参考資料】

  • 本件に関連する他のプレスリリース:

    • 「AIスタートアップのRecursive、教材出版社の教育同人社向けに児童の手書き解答を自動で正誤判定するAIモデルを開発」(2025年1月21日付)、https://recursiveai.co.jp/ja/news/20250121/

    • 「教育同人社とAIスタートアップのRecursive、Google Classroom アドオンとして、児童の手書き解答を自動で丸付けするAIモデル『MITORU』を拡張」(2025年3月27日付)、https://www.djn.co.jp/topics/topics20250327/

  • 教育同人社による一部公立小学校で先行実施された実践レポート:

    • 「児童が『自ら気づく学び』を仕掛ける 【MITORUデザインプロジェクト】実践レポートvol.1」(2025年2月25日付)、https://www.djn.co.jp/case-study/mitoru_001/

    • 「紙で実施しても、児童の取り組み状況がパッと把握できる!【MITORUデザインプロジェクト】実践レポートvol.2」(2025年3月11日付)、https://www.djn.co.jp/case-study/mitoru_002/

    • 「学習の内容や状況によって児童が自己選択できるツールに 【MITORUデザインプロジェクト】実践レポートvol.3 徳島県東みよし町立昼間小学校」(2025年3月31日付)、https://www.djn.co.jp/case-study/mitoru_003/

  •  教育同人社「MITORUデザインプロジェクト」ついての詳細:「教育同人社 児童が手書きした計算ドリル紙面の解答をAIで自動正誤判定する「MITORU」の研究開始へ!サポーター先生・ご賛同企業様を募集!」(2025年2月13日付)https://www.djn.co.jp/topics/topics20250213/

〈同時配布先:文部科学記者会、総務省記者クラブ、経済産業記者会〉

【株式会社 教育同人社について】

会社名:  株式会社 教育同人社
代表:   代表取締役社長 森 達也
所在地:  〒170-0013 東京都豊島区東池袋4丁目21番1号 アウルタワー2階
資本金:  4,800万円
創業:   1933年4月(設立:1949年12月)
事業内容: 1. 小学校・中学校で使用される教科用図書教材の出版・販売
      2. 小学校で使用される教材教具の製作・販売
      3. 教師向け教育書籍の出版・販売
      4. 教育関係者向けセミナーなどの開催・運営 ほか
URL:   https://www.djn.co.jp/

【株式会社Recursiveについて】

持続可能な未来を構築するための AI ソリューションを提供するサービスプロバイダーです。環境、エネルギー、医療、製薬、食品、小売など多岐にわたる業界の知見と高度な技術力、サステナビリティ事業に関する専門知識を組み合わせ、AI のシステム開発やコンサルテーションサービスを提供しています。より良い地球環境や社会を未来の世代に残すために、比類なきプロフェッショナルが世界標準のテクノロジーで新しい社会つくりをリードします。

会社名: 株式会社Recursive (英語名称:Recursive Inc.)

本社所在地:東京都渋谷区渋谷一丁目7番1号 渋谷S-6ビル 6階

設立: 2020年8月

共同創業者:ティアゴ・ラマル / 山田勝俊

事業内容: AIの研究開発およびサステナビリティに関連するソリューションの提供

従業員数: 48名

URL: https://recursiveai.co.jp/

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会社概要

株式会社Recursive

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URL
https://recursiveai.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷一丁目7番1号 S-6ビル 6階
電話番号
-
代表者名
ティアゴ ラマル
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年08月