2025年6月に香港で開催したコインオークションにて「The Peh Family(白家)コレクション」から出品された日本の円銀試鋳貨、貿易銀試鋳貨が記録的な高値で落札
次回の注目のコインオークションは8月28日(木)~30日(土)「ANA世界&古代コイン プラチナセッション&シグネチャーオークション」アメリカにて開催予定
世界最大級のコインオークション会社であるヘリテージ・オークションズ(本社:米国、テキサス州)は、2025年6月18日(水)〜20日(金)にかけて、香港にてコインオークション『HKINF ワールドコイン プラチナセッション&シグネチャーオークション』を開催しました。

今回の香港コインオークションには、世界屈指のコインコレクション「The Peh Family(白家)コレクション」の中から、日本の貴重な試鋳銀貨を含む世界各地から収集した希少コインが多数出品されましたが、6月18日のオークションにおいて、『明治3年(1870年) 1円銀貨プルーフ試鋳貨NGCPR64』が288,000 ドル(約4,220万円)という記録的な高値で落札され、多方面からの注目を集めました。また他にも、日本の明治時代の貨幣が96,000ドル(約1,388万円)や168,000ドル(約2,429万円)、さらには240,000ドル(約3,471万円)といった高値で落札されるなど、入手困難な日本コインが高い人気を博しました。
今回、希少コインが多数出品された「The Peh Family(白家)コレクション」とは、シンガポールの著名な実業家であった白(ペー)氏によって収集された世界屈指のコインコレクションです。2004年から2014年にかけて、白氏は熱心にコイン収集に取り組み、イギリスを中心に多くのオークションに自ら足を運びました。常に優れたコインを追い求め、そして一度手にしたコインは決して手放すことがありませんでした。収集初期にはシンガポール、海峡植民地、マレーシア、北ボルネオといった自国・近隣地域の貨幣を中心に収集していましたが、やがて名品を求める情熱から、日本や中国をはじめ、イギリス、ロシア、ブラジル、オランダ領東インドなど、世界各地へと対象を広げていった中で収集された世界屈指のコインコレクションです。
さらに、8月28日(木)~30日(土)にアメリカで開催される「ANA世界&古代コイン プラチナセッション&シグネチャーオークション」では、今回、香港におけるコインオークションにて大好評を博した「The Peh Family(白家)コレクション」の中から、イギリス・ロシア・中南米などの希少コインが出品されます。世界中のコレクターが注目する次回オークションにもご期待ください。
【6月の香港コインオークションに出品された注目コインの落札結果】
「明治3年(1870年) 1円銀貨 プルーフ 試鋳貨(NGC PR64)」
落札価格:288,000ドル(約4,220万円)

日本初の機械打ちによる1円銀貨の試鋳貨であり、極めて稀少なコインです。明治3年(1870年)、明治新政府は円形・十進法に基づいた新しい貨幣制度の導入と、銀本位制の採用を決定しました。本貨はその直後に鋳造された貴重な1枚で、新しい時代の到来を象徴しています。現存数はごくわずかで、コレクター垂涎の逸品です。
明治7年(1874年) 貿易銀 プルーフ 試鋳貨(NGC PR62)
落札価格:240,000ドル(約3,471万円)

日本が海外貿易決済用に発行した貿易銀の試鋳貨で、明治7年(1874 年)に製作された2種類の試作のうちのひとつ。竜図が枠に囲まれていないデザインで、鉛色と琥珀色のトーンが幻想的な印象を与えています。NGCに登録されている2枚のうち上位グレードの1枚であり、近年のオークションに登場した唯一の個体として白家コレクションを代表する日本コインのひとつです。
明治8年(1875年)1円銀貨(NGC MS63)
落札価格:168,000ドル(約2,429万円)

明治1円銀貨の中で、最も発行枚数が少ない明治8年銘。稀少年号であることに加え、本品は国際的な鑑定機関から最高水準のグレード評価を受けており、シャンパンゴールドとブルーの美しいトーンが際立つ1枚です。旧Dr. Norman Jacobsコレクションを代表するコインのひとつでもあり、高額落札となりました。
明治34年(1901年) 1円銀貨 試鋳貨(NGC MS62)
落札価格:96,000ドル(約1,388万円)

尚、『HKINF ワールドコイン プラチナセッション&シグネチャーオークション』の全ての落札結果はこちらからご確認いただけます。https://ha.com/3124
【8月開催のANA&古代コインオークション出品予定の注目コイン】
8月28日(木)~30日(土)にアメリカで開催される「ANA世界&古代コインオークション」では、「The Peh Family(白家)コレクション」から、イギリス・ロシア・中南米などの希少コインが出品されます。世界中のコレクターが注目する次回オークションにもご期待ください。
イギリス:1839年 ヴィクトリア女王 「ウナ&ライオン」 5ポンド金貨 NGC PR63UC W&R-279

1839年発行「ウナとライオン」5ポンド金貨は、世界中のアンティークコイン収集家に最も愛される名作のひとつで、彫刻師ウィリアム・ワイオンの芸術的遺産として絶大な人気を誇ります。
本品は鑑定会社NGCからPR61 Ultra Cameoの評価を受け、鮮やかな鏡面に美しい彫刻表現が際立つミントステート(未使用グレード)品。保存状態の良い個体は極めて稀少で、ハイエンドコレクターにとって見逃せない逸品です。
オランダ植民地:1728年 オランダ東インド会社VOC デュカトン金貨 試鋳貨 NGC PR63

オランダ東インド会社(VOC)の稀少なデュカトン試鋳貨です。贈呈用に特別に金で鋳造された本品は、極めて高い品質と希少性を備えています。PR63の高グレードで馬上の騎士とライオンの紋章のモチーフが際立ち、自然なテラコッタ調のトーンが魅力です。
同年・タイプの鑑定済みコインは本品を含めてわずか2枚のみが存在し、PR64の評価を受けたもう1枚は、2019年にヘリテージのオークションで336,000米ドルで落札されました。
プトレマイオス朝エジプト:アルシノエ2世 オクタドラクマ金貨 紀元前270/68年頃NGC MS 5/5 - 2/5, brushed, edge marks

人気の高い古代エジプトの大型金貨。表面には王冠を戴き、ヴェールを被ったアルシノエ2世の肖像、裏面には「フィラデルフォスのアルシノエ」の銘文と、リボン飾りのついた二重の豊穣の角(コーヌコピア)が描かれています。細部までしっかりと刻まれており、鏡面のような光沢を湛える印象的な1枚です。
●2025年8月28日(木)~30日(土)開催
「ANA世界&古代コイン プラチナセッション&シグネチャーオークション」 #3125
全出品ロット詳細:https://ha.com/3125
【ヘリテージ・オークションズ(Heritage Auctions)について】

ヘリテージ・オークションズは、米国で設立された最大の美術品・収集品オークションハウスであり、最も高いオンライントラフィックと取引額を誇る、世界最大の収集品オークショニアです。(Similar WebおよびHiscox Reportより) ニューヨーク、ダラス、ビバリーヒルズ、シカゴ、パームビーチ、ロンドン、パリ、ジュネーブ、アムステルダム、ミュンヘン、香港、東京にオフィスを構えています。
オフィシャルのウェブサイトでは、200万人以上のオンライン入札会員を擁しております。約700万点以上の商品の写真や詳細を遡って検索することが出来ます。また、無料のオンラインアカウントをご登録いただくことで、700万点を超える落札実績をご覧いただけます。(※メディア関係者には、写真のクレジットを明記することで複製権が付与されます。)
2024年に東京オフィスを開設し、オークション参加、出品、査定、輸送手配などについて、日本語でのサポートを提供しています。
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