「私たちがふるさと今治のプランナー!」— 今治の未来を描く中学生たちの熱き提案「ふるさとキャリア教育発表大会」

~FC今治の本拠地・アシックス里山スタジアムで、中学生が本気プレゼン!~

今治市役所

 2025年2月27日、今治市教育委員会主催の「ふるさとキャリア教育発表大会 私たちがふるさと今治のプランナー!」が、アシックス里山スタジアムで開催されました。この大会は、今治市立中学校の2年生が「今治の未来を考え、地域課題を解決するプラン」を発表する場として、昨年に続き2回目の開催です。市内14校から選ばれた代表4校が、FC今治の岡田武史会長、徳永繁樹今治市長ら審査員の前で熱いプレゼンを披露。次世代を担う中学生たちの提案には、地域への想いと未来を拓く新たな視点が詰まっていました。

最優秀賞に輝いた今治市立日吉中学校の発表メンバー(左から、野村裕里加さん、岡村咲心さん、吉永陽向さん、岡田悠月さん)

今治の未来を担う中学生たちの熱いプレゼンバトル!

■持続可能な今治を目指す「ふるさとキャリア教育」の集大成

 今治市教育委員会が推進する「ふるさとキャリア教育」は、人口減少が進む中で、持続可能な今治市をつくることを目的とした教育プログラムです。小中学生を対象に、今治の魅力や課題を学び、地域への理解と愛着を深めるとともに、課題発見・解決力を養うことを目指しています。

 2月27日にFC今治のホームスタジアム・アシックス里山スタジアムで開催された「ふるさとキャリア教育発表大会」は、その集大成の場として位置づけられており、1月に提出された市内14校の提案の中から、教育委員会による選考を経て、代表4校が発表の機会を得ました。

 当日は、アシックス里山スタジアムの会場に市内14校56名の中学生が来場。審査員には、今治市長をはじめとする市や教育委員会の関係者に加え、FC今治の岡田会長と矢野社長も加わりました。また、発表大会の様子はオンラインでも配信され、市内の全中学2年生が視聴。大きな注目を集める中、代表4校による熱いプレゼンバトルが繰り広げられました。

大勢が見守る中、プレゼンがスタート 
司会を務めるのも中学生

最優秀賞は日吉中学校!

■練習の成果を発揮したプレゼンでの表現力も高評価

 発表大会で登壇した代表4校は、発表順に、大三島中学校、南中学校、日吉中学校、大西中学校。それぞれの学校が練り上げてきた提案を、創意工夫を凝らしたプレゼンで発表。想いのこもった発表に、会場からは大きな拍手が沸き上がりました。

 審査の結果、最優秀賞を獲得したのは、「今治を感じ、味わい、盛り上げる 漁業の第6次産業化」をテーマに発表した日吉中学校。地域課題への具体的な解決策が示された提案と、放課後に全員で練習を重ねてきたプレゼンの表現力が高く評価され、最優秀賞に輝きました。

 リーダー役の岡村咲心さんは「大勢の人の前で話すのはとても緊張したが、これまで練習してきた成果を十分に発揮できて、とてもよかった。」と満面の笑顔。岡田悠月さんも「伝えたいことを簡潔にまとめ、分かりやすく伝えることに苦労した。でも、仲間や先生方の協力のおかげで、ここまでやり遂げることができた。」と達成感をにじませていました。

 提案のテーマ選びについて、野村裕里加さんは「せとうちみなとマルシェで食べた地元の魚を使ったメニューがとても美味しくて、そこから魚や漁業に関心を持ち、このテーマを選んだ。」と実体験が出発点だったことを説明。吉永陽向さんは「ほかの学校と意見を交わして新しい視点を得ることができた。アイデアをここだけで終わらせるのではなく、今治市全体に広げ、市民全員で素晴らしいまちを作りたい。」と力強く語ってくれました。

最優秀賞を受賞し、賞状と記念品を受け取った吉永さん(左)と岡村さん(右)

■FC今治・岡田会長も中学生のプレゼン力に脱帽

 昨年に引き続き審査員を務めたFC今治の岡田会長は、「プレゼンテーションの技術や表現力が格段に向上していることに驚いた。」と、中学生の発表スキルの高さに脱帽。さらに、「新しい視点のアイデアが多く、しっかりとデータの裏付けを取りながらプレゼンしていた。」と評価し、「中学生がここまで『今治のまち』を真剣に考えていることにとても感動した。」と惜しみない賛辞を送りました。

 また、徳永市長は4校それぞれの提案に講評を行った後、「今治の未来は皆さんの手にかかっていると改めて感じた。今治のまちに誇りを持ち、若い感性でどんどんアイデアを出し、一緒に今治の未来を作っていきましょう。」と呼びかけました。

■自分たちが育った地域の課題に向き合った4校の提案

 どの学校が最優秀賞を受賞してもおかしくない素晴らしい発表でした。代表4校による提案の要旨は次のとおりです。

☆最優秀賞

○日吉中学校「漁業の第6次産業化」

 今治が抱える商店街からの人離れと、漁業の「価格低落・後継者不足・売り場の安定確保」といった課題に対して、「漁業の6次産業化」で漁師、市民、観光客みんなが嬉しい解決策を提案

【提案内容】

・漁師が直接販売 → 適正価格で販売し、収益向上

・魚の加工品を開発 → 干物や燻製などを製造し、食品ロス削減

・学生も参画 → 商店街の活性化&地域交流の促進

【講評】

 地域の特産品である魚の魅力を活かし、販売・加工・地域活性化を一体化させた実現性の高い提案でした。論理的なプレゼンと地域課題に基づいた具体的な解決策が高く評価されました。

☆優秀賞3校

○大三島中学校「より良い島での生活を送るために」

 しまなみ海道沿線の島・大三島でのより良い生活を送るために、「人口減少」「交通費負担」「耕作放棄地」「公共交通の減少」という4つの課題に向き合い、新たな財源確保策を示し、それを活用することで生き生きとした大三島をつくることを提案

【提案内容】

・宿泊税の導入 → 年間9,400万円の税収確保

・しまなみ海道の通行税 → 1回50円の課税で年間約7億円(1日当たり約200万円)の収益

・新たな税収の活用 → 耕作放棄地の再生、通学費の補助、公共交通の拡充

【講評】

 地域資源を活用して財源を確保し、それを有効に活用することで、持続可能な島づくりを目指す斬新なアイデアでした。自分たちの住む地域の課題と真剣に向き合った姿勢が評価されました。


○南中学校「さらに前進 今治市 With FC今治」

 「FC今治」とコラボして今治の魅力を発信するため、クラブだけでなくホーム・アウェイ両方のサポーターを巻き込み、「今治を体験する」をコンセプトに、まちを盛り上げる4つの体験活動ができることを提案

【提案内容】

・「食べ隊」グルメ体験 → 地元食材を使ったイベント&FC今治コラボ給食

・「泳ぎ隊」海の体験 → ビーチサッカー大会&水上アスレチック大会

・「住み隊」移住体験 → 造船・タオルアート体験で今治の仕事を学ぶ

・「つくり隊」街づくり体験 → 通学路の美化や街灯デザインの募集

【講評】

 FC今治への関心を高めるだけでなく、今治市全体のまちづくりサポーターも増やそうとする共創・共存の意識が込められていました。地域と共に前進していこうという熱いメッセージ性が評価されました。

○大西中学校「道の駅を活用した地域活性化」

 20年前の大合併で今治市の仲間入りをした地元・大西町の魅力や課題を、中学生や地域住民へ実施したアンケートから掘り起こし、地域の魅力を生かした交流空間を再構築しながら、地域総合型の「道の駅」を新たな拠点として活力あふれる地域づくりに活用する提案

【提案内容】

・「藤山健康文化公園」を道の駅に! → 既存の施設・設備を活用し観光拠点化

・フードコートの設置 → 焼豚玉子飯や今治焼き鳥などの今治グルメを提供

・キャンプ用品の販売・レンタル&産直市場(特産品等の販売)→ 鴨池海岸のキャンプ場と連携

・妙見山古墳の観光資源化 → 歴史体験イベント&はにわづくりと古墳展望タワーの建設

【講評】

 観光・歴史・地元食材など、地域の魅力を調べ上げ、それらを融合して最大限に引き出そうとする地域密着型の提案でした。地域への深い愛着と実行力が評価されました。

「ふるさとキャリア教育」で芽生える地域への想い

■学習を通してまちへの想いに変化

 今治市が「ふるさとキャリア教育」を推進する背景には、人口減少と地域の担い手・労働力不足という大きな課題があります。進学などを機に若者が市外へ流出し、そのまま戻ってこないケースが多い中、海事産業や繊維産業など全国的にも知られる地域産業を支える人材確保が重要な課題となっています。

 そこで、市が取り組んでいるのが「今治モデル ふるさとキャリア教育」です。この教育プログラムでは、

○郷土愛の醸成(今治の歴史・文化・産業を学ぶ)

○キャリア教育(地域産業や仕事の魅力を知る)

○課題解決型学習(PBL 今治の未来を考え、提案する)

といった学習を通じ、「今治に誇りを持ち、地元の未来を担う人材育成」を目指しています。

発表大会を終え、「ふるさとキャリア教育」の成果について問われた日吉中学校のメンバーは、「以前は『都会に行きたい』という気持ちが強かったが、学習を通じて今治の魅力を改めて実感した。『今治で暮らすのもいいな』と思うようになり、ふるさとへの愛着が深まった。」と語りました。

 今治市では、引き続き「ふるさとキャリア教育」を推進し、郷土愛を醸成する「郷育」に取り組み、「戻りたいまち・住み続けたいまち」の実現を目指します。

○今治市役所学校教育課(ホームページ)

https://www.city.imabari.ehime.jp/gakukyou/

【関連サイト】

○今治市公式ホームページ

https://www.city.imabari.ehime.jp/

○今治市戦略的情報発信プロジェクト

https://prtimes.jp/story/detail/xJQ2GZFz4EB

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業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
愛媛県今治市別宮町1丁目4番地1
電話番号
0898-32-5200
代表者名
徳永 繁樹
上場
未上場
資本金
-
設立
2005年01月