【開催レポート】世界12カ国の青年が「日本の教育のジレンマ」を問う。内閣府「世界青年の船」が名古屋の教育コーディネート現場を視察

〜学力と社会参画の断絶を埋める「キャリアナビゲーター」の挑戦〜

株式会社レジスタ

一般社団法人アスバシ(本部:愛知県名古屋市、代表理事:毛受芳高)は、2026年3月3日(火)、内閣府が主宰する「世界青年の船(Ship for World Youth: SWY)」事業の地域視察プログラムを受け入れました。世界各国から選抜された青年たちと、日本の教育課題および「学校と社会を繋ぐ専門職」の役割について、2時間にわたる深い対話と視察を実施したことをご報告いたします。

■ 視察の目的と背景:地域コミュニティの中での教育(Education in Local Community)

今回の視察は、愛知県内で行われたコースディスカッション・チーム「教育」のフィールドワーク(FW)の一環として行われました。一行は前日からの行程で「学校教育」「学校外教育」を順に視察。その集大成として、「学校と地域社会をどのように接続し、学びを実社会の文脈に還元するか」というコーディネートの実践現場を学ぶべく、アスバシを訪問しました。

■ 講演詳細:日本の教育が抱える「高学力・低当事者意識」のパラドックス

代表の毛受芳高による講演では、国際学習到達度調査(PISA)の結果を引用しつつ、日本の教育が抱える深刻な断絶が指摘されました。

◾️衝撃的なデータ
日本の生徒は世界トップレベルの学力を有しながらも、「自分を大人だと思う」と自覚する若者はわずか27.3%に留まります。

◾️「活用の欠如」
日本の生徒が数学を社会事象と結びつける経験はOECD平均の半分以下。学校での学びが「実社会の文脈」で活用されていない現状が、若者の自己効力感の低さに直結していると分析。

◾️具体的な解決策
名古屋市が2024年から開始した、国家資格を持つ専門家「キャリアナビゲーター」を全市立中高・特別支援学校へ配置する取り組みを紹介。ドローンや調理といった企業による「ホンモノ」の体験授業を通じて、生徒が自己理解を深め、社会性を育むプロセスの重要性を強調しました。

■ ディスカッション:世界各国の実情から浮かび上がる「主体性」の正体

後半のディスカッションでは、日本・ジャマイカ・モザンビーク・カメルーンなど、多国籍な背景を持つ青年たちが激しい意見交換を行いました。

◾️各国のキャリアパス

ジャマイカ: 若者が自らインターンシップを申し込み、就労を経てから大学へ進むスタイルが一般的。

モザンビーク・カメルーン: 経済状況や生活環境により「通学時間の選択」や「労働と教育の並行」を余儀なくされる等、教育が文化・経済に強く規定されている実情。

◾️日本の課題への指摘
高校でのアルバイト禁止や、受験偏重による「学ぶ目的」の不在が、社会へのスムーズな移行(トランジション)を妨げているのではないかという鋭い指摘が相次ぎました。

◾️高校生の所感
参加した日本の高校生からは「ジャマイカの若者のような、自分の意志で社会に関わる主体性に衝撃を受けた。自国の制度的な背景を考え直したい」といった声が上がりました。

■ 所感:次世代のロールモデルとしての交流

今回の視察がPY(参加青年)にとって大きな意味を持ったのは、講師の毛受自身が「世界青年の船」の既参加青年(OB)であったことです。かつて同じように世界を旅し、課題を見出した先輩が、現在は社会起業家として地域の教育を変革している姿は、PYにとってプログラム修了後の自身のキャリアを描く最高のロールモデルとなりました。

教育は制度上の理論だけでなく、現場の「人」が動かすもの。理論と実践、そして個人の生き方が交差する多層的な学びの場となりました。

■ 一般社団法人アスバシ 代表理事 毛受芳高

「世界青年の船」の皆さんをアスバシにお迎えし、日本の教育課題と、学校と社会をつなぐ実践について対話できたことを大変嬉しく思います。日本の教育は高い学力成果を上げる一方で、若者が学びを社会で活かす実感や、自分の未来への希望を持ちにくいという課題があります。だからこそ、地域や企業と連携し、“ホンモノ”との出会いを通して、自分の得意や可能性に気づけるキャリア教育が重要だと考えています。私自身も、かつて世界青年の船で得た学びと出会いが、教育に向き合う原点となりました。今回の交流が、参加青年の皆さんにとっても、自らの社会的役割や未来を考えるきっかけになれば幸いです。

■ 実施概要

日時: 2026年3月3日(火)14:30〜16:30

訪問先: 一般社団法人アスバシ(愛知県名古屋市)

対象: 内閣府「世界青年の船」第38期 参加青年(教育コース)

プログラム構成:
 1. プレゼンテーション(日本の教育課題とコーディネート手法)
 2. 質疑応答・コーディネーターとの交流
 3. 学びの共有・リフレクション
 4. 記念撮影

■ 一般社団法人アスバシについて

アスバシは、「学校と社会、今日と明日を繋ぐ架け橋(アスバシ)」として、若者のキャリア形成を支援する教育コーディネート団体です。名古屋市等の自治体と連携し、キャリアナビゲーターの派遣や、企業と連携した実社会型の授業開発を行っています。

URL:https://asubashi.jp/

代表理事: 毛受 芳高

■ 本件に関するお問い合わせ先

一般社団法人アスバシ 事務局 :神谷勇人
 Email:jim@asubashi.jp
電話:052-881-4401

■広報・クリエイティブ伴走

株式会社レジスタ

株式会社レジスタ

■ 企業概要
株式会社レジスタは、「共創」をテーマに、クリエイティブ、まちづくり、チャレンジャー支援を軸に事業を展開するローカルゼブラ企業です。
企業や自治体、地域の人々に伴走することで価値を生み出し、「どうせならおもしろい社会」を創ることを使命としています。

■ 事業内容
クリエイティブ事業
・ブランド戦略・コンセプト設計
・グラフィック・WEBデザイン
・SNS運用支援

まちづくり事業
・まちづくりイベント企画・運営(名古屋アンティークマーケットなど)
・地域×企業のマッチング支援(学生・若手人材と地域企業の接点創出)
・お寺との共創事業(システム開発・お寺と若手起業家のマッチング事業)

チャレンジャー支援事業
・若手ソーシャルイノベーターのプロジェクト・キャリア支援
・ソーシャルクリエイティブ(若者支援団体へのクリエイティブ伴走)

■お問い合わせ先
担当者名:上田光太郎
メールアドレス:k.ueda@rgst.net
電話番号:052-339-0233

すべての画像


関連リンク
http://asubashi.jp/
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社レジスタ

1フォロワー

RSS
URL
https://rgst.net/
業種
サービス業
本社所在地
愛知県名古屋市中区橘1丁目24−2
電話番号
052-339-0233
代表者名
千賀信義
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年06月