セイコーエプソン、Quollioのデータインテリジェンスプラットフォームを採用し、AI活用に向けた「データの意味基盤」を構築

〜グローバルデータの意味を人とAIが共有できるメタデータ管理で、経営の意思決定を支援〜

Quollio

エンタープライズ企業向けに、企業のセマンティック資産を統合的に運用・統制できるAIコンテキスト基盤を提供する株式会社Quollio Technologies(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松元 亮太、以下「Quollio」)は、インクジェットプリンターや商業・産業印刷機、プロジェクター、産業用ロボット、水晶デバイス・半導体など多岐にわたる事業をグローバルに展開するセイコーエプソン株式会社(本社:長野県諏訪市、代表取締役社長:𠮷田 潤吉、以下「エプソン」)が「Quollio Data Intelligence Cloud(以下『QDIC』)」を採用し、グループ統合データ基盤に集約したデータの意味を、人とAIの双方が正しく理解できる「データの意味基盤」の構築に取り組んでいることを発表します。

セイコーエプソン株式会社 経営管理・DX本部 IT企画設計部 渡辺 紀文氏、IT企画設計部 部長 原田 剛志氏、IT企画設計部 湯浅 怜氏、IT企画設計部 髙橋 剛史氏(左から)

 ■導入の背景と目的 

エプソンは、世界各地に分散するデータを統合・活用するための「グループ統合DB」の構築を2018年から推進しています。2019年にはグローバル規模の業務変革プロジェクトが始動し、「エプソンとして活用すべき全データを一箇所に集約する」というコンセプトのもと、全社的なデータマネジメントを進めてきました。こうした取り組みは、長期ビジョン「ENGINEERED FUTURE 2035」の達成に向けた事業構造改革や経営基盤の強化を支える基盤となっています。

しかし、統合基盤にデータを集約しただけでは全社的な活用は思うように進まず、以下の3つの課題が浮き彫りになりました。

 ① グローバルデータの意味の不一致と属人化 

  • データの構造や単位の不統一
    グローバルから幅広いデータが集まる一方、似たようなデータでも構造がバラバラだったり、単位が統一されていなかったりなど、データの意味をそろえる仕組みがなかった。

  • データの意味を共有する仕組みの不足
    個別システムの担当者は自部門のデータには詳しいが、データを「集める側」の情報システム部門と「使う側」の業務部門を横断してデータの意味を理解し、共有する仕組みの整備が不十分だった。

 ② ビジネスメタデータの整備・定着の負荷 

  • 整備する側も使いこなせない操作性
    従来利用していたデータカタログ製品は、メタデータの整備や現場への定着に課題があり、より幅広い活用を促進するための改善が求められていた。

  • 想定以上の登録工数
    ビジネスメタデータを充実させるため、業務部門からの情報収集やメタデータ整備に想定以上の工数を要した。

 ③ テクニカルメタデータの収集・管理の負荷 

  • 自動収集機能の高コスト
    システムやDWH(データウェアハウス)の情報を自動収集してカタログ化する機能は、適用範囲を広げるにはコスト面の課題があった。

  • 自社開発による改修負荷
    そのため自動連携の仕組みの一部を自社開発で補っていたが、対象システムやメタデータの種類が増えるにつれて運用・保守負荷が高まり、今後の活用範囲拡大に向けた課題となっていた。

さらに、生成AIやAIエージェントの登場により、今後はメタデータを使うのは人間だけではなくなることが予想されました。そこで、エプソンは、データを集めるだけでなく、その意味を組織全体で共有し、人とAIの双方が正しく理解できる「データの意味基盤」が不可欠であると判断し、メタデータ管理基盤のリプレイスを決断しました。

 ■Quollio Data Intelligence Cloud 導入の決め手 

メタデータ管理ツールの選定にあたり、エプソンは専業ベンダーやクラウドベンダーを含む複数の製品を、操作性・機能性・運用性・価格の観点から比較検討しました。その結果、以下4点の理由によりQDICが選定されました。

  • 業務部門に寄り添う直感的な操作性 

    QDICは直感的で操作性が良く、社内への定着が見込めると評価されたこと。

  • 将来のAI活用を見据えたコンセプトの一致 

    エンジニア向けの専門的な構造定義を前提とせず、システム部門だけでなく業務部門も直感的にデータを検索・理解できる開発コンセプトであること。加えて、AIが人間の言語を解釈してデータと紐付けられるよう、AIが読みやすい形でメタデータを構造的に定義するという考え方に合致していたこと。

  • 特定のプラットフォームに依存しない「第三者」としての強み 

    さまざまなシステムやツールを横断してデータの流れを把握・管理できること。特定のプラットフォームに依存しない柔軟な運用が可能であること。

  • 迅速な開発対応ときめ細かなサポート体制

    機能面のフィードバックに対し、迅速に修正・リリースが行われる開発対応に加え、導入に向けたきめ細かなサポート体制が整っていたこと。

導入後もQuollioの伴走支援は継続しており、DWHのタグをQDICへ連携したいといった相談にも迅速に対応しています。

 ■主な活用用途 

2025年7月の社内企画承認からわずか3ヵ月後の同年10月、エプソンはQDICの本格稼働を実現しました。旧製品の契約期間の都合によるタイトなスケジュールでしたが、Quollioによる伴走支援のもと、計画を変更することなく移行を完了しています。

 QDIC上では、システム一覧からタグをクリックするだけで、関連するデータがまとまって表示されるようになりました。社内で共通利用するマスタをグルーピングしたカテゴリやタグから、「取引先情報」や「従業員情報」などを直感的に確認できるほか、各マスタの参照元やデータ同士のつながり(データリネージ)を図で把握できるため、利用者が安心してデータを活用できる環境が整いつつあります。

 ■今後の展開 

現在エプソンでは、ビジネスメタデータのさらなる拡充と社内への定着に向けた活動を本格化させています。データカタログに登録する情報には高い正確性が求められることから、一気に対象を広げるのではなく、「正解を確認できる領域」からメタデータを整備して品質を担保する方針です。

まずは在庫領域で成功事例を創出し、その知見をもとに、CRM(顧客関係管理)や調達、固定費分析など、さまざまな業務領域への展開を検討しています。データを「集める」段階から、ビジネス上の意味を与えて全社で使いこなせる段階へ、QDICを活用したメタデータ管理の取り組みを通じて、エプソングループ全体のデータ活用基盤の整備を進めていきます。

 ■セイコーエプソン株式会社 コメント 

経営管理・DX本部 IT企画設計部 部長 原田 剛志 様

「今後、メタデータを使うのは人間だけではありません。AIが人間の言語を解釈し、データと紐付けて活用するためには、AIが読みやすい形で構造的にメタデータを定義する必要があります。Quollioは、まさにそのコンセプトに合致していました。これまでは人間がBIツールを使って可視化していましたが、今後は『AIエージェントから示唆を得る』という形に持っていきたいと考えています。ユーザーがやりたいことを入力すると、エージェントがQuollioのメタデータにアクセスして業務解釈を行い、DWHに対してクエリを発行してデータを取得する。そんな世界を目指しています。」

   【セイコーエプソン株式会社について】 

セイコーエプソンは、「省・小・精」の技術と思想を基盤に、人々の暮らしを豊かにし、より良い社会の実現に貢献するテクノロジーイノベーション・エンジニアリング企業です。技術とエンジニアリング力を活用し、プレシジョンイノベーション、インダストリアル&ロボティクス、オフィス・ホームプリンティング、ビジュアル&ライフスタイルの各事業領域において、社会やお客さまの課題解決に貢献するソリューションを提供しています。
エプソングループは、世界各国で事業を展開し、年間売上高は1兆4,000億円を超えています。

会社名:セイコーエプソン株式会社

代表者:代表取締役社長 𠮷田 潤吉

本社所在地:長野県諏訪市大和三丁目3番5号

創立:1942年5月18日

資本金:532億400万円

事業内容:インクジェットプリンター、商業・産業印刷機、プロジェクター、産業用ロボット、水晶デバイス・半導体などの製造・販売

 【Quollio Data Intelligence Cloud について】 

Quollio Data Intelligence Cloudは、AI時代のエンタープライズに最適化されたAI コンテキスト基盤です。企業内に分散する実データの所在や構造を示す技術的なメタデータに加え、業務上の意味やプロセス・ルールをモデル化するタクソノミー、オントロジー、ナレッジグラフなどのセマンティック資産を体系的に管理・運用する機能を提供します。これにより、堅牢なデータガバナンスを担保するだけでなく、人とAIが協働するためのコンテキストレイヤーを構築し、企業におけるAIの自律性とデータ駆動型の意思決定を飛躍的に高めます。 

【株式会社 Quollio Technologies について】 

Quollio Technologies(Quollio)は、企業・機関のデータガバナンス確立とAI活用の高度化を支援する、データテクノロジー・カンパニーです。業務上の意味や関係を体系化した大規模なセマンティック資産の管理・運用を実現するAIコンテキスト基盤「Quollio Data Intelligence Cloud」を提供しています。組織が情報と知識をつなぐための運用と統制における技術的中枢となり、企業・機関が持続的に価値を創造し、社会課題の解決に貢献できる未来を目指しています。

会社名:株式会社 Quollio Technologies

本社所在地:東京都港区芝大門2-1-16 +SHIFT SHIBADAIMON 1階

代表取締役:松元 亮太

事業内容:データインテリジェンスプラットフォーム「Quollio Data Intelligence Cloud」と設計・構築支援サービス「Quollio INTEGRAL」の提供

会社URL:https://quollio.com

採用URL:https://careers.quollio.com

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会社概要

株式会社Quollio Technologies

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URL
https://quollio.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝大門2-1-16 +SHIFT SHIBADAIMON 1階
電話番号
03-6773-5976
代表者名
松元亮太
上場
未上場
資本金
6億6962万円
設立
2021年08月